2023年11月発売
国唯一の“S級冒険者”の称号を持つルーク・オットハイドは、その正体を隠してアーゼマ村で最強の用心棒「ルーゴ」として暮らしていた。彼の規格外な力のおかげで村には平和が訪れ、さらにはルーゴに修行をつけてもらった冒険者が驚くほどの成長を見せ、村の力もよりいっそう高まっていく。そんな折、村の近くのマオス大森林で強力な魔物の爪痕が見つかった。本気で戦うと森ごと吹き飛ばしてしまうルーゴはうかつに手出しができず、冒険者ギルドに調査の協力を依頼するが、派遣されたのは「ルーク」の元パーティーメンバーだった魔術師エルで…?
未来からの手紙で、自らの運命を変え始めたヘルベルト。才気煥発だった姿を取り戻したヘルベルトの次なる野望は、伝統の体育祭ー『覇究祭』で優勝すること!ネルヘのプロポーズや、クラスメイトや弟との関係修復ー果たしてヘルベルトは己の雄志を見せつけ、クラスを優勝に導くことができるのか!?人生やり直しファンタジー、第2幕!
召喚魔法師となったキースのもとへある日、運営から“第二回闘技大会開催のお知らせ”が届く。参加を渋っていたキースだったが、ジュナの勧めもあり参戦を決意。いつもの召喚モンスターたちとパーティを組み「普段通りにやればいい」と思っていたのになぜか無双してどんどん勝ち進みー!?一方、四日間にわたる大会の裏ではアデルたちが幹事となって毎晩サモナー交流会も開かれていた。キースも当然参加、と押し切られるようについていった先には初めて見る召喚モンスターも…!そしてソーサラー・紅蓮が語るゲームの秘密!!「明らかにこの状況は、変です。掲示板に最初に書き込まれた条件ならこうはなってませんから」「“魔法効果拡大”に“魔法範囲拡大”?」知られていないスキルが使用されていることが判明し、驚く一同だったが…!?Web未公開の書き下ろしエピソードも収録!「小説家になろう」で4.5億PV突破ーますます加速する最大級の戦闘録、スタート!!
ナゼルバートと結婚した『芋くさ令嬢』アニエス。出産を間近に控えたアニエスは優しい旦那様と過保護な周囲に見守られ、穏やかで幸せな時間を過ごしていた。そんな中、修道院からロビンが逃亡したという不穏な知らせが届く。さらにはその逃亡にマイザーンの人間が関わっていることも発覚して…?
令和の高校生が徳川幕府最後の将軍と入れ替わる!会津若松の高校生が幕末へタイムスリップ、後に十五代将軍となる一橋慶喜と入れ替わってしまう。朝敵の汚名を着せられた会津藩を助けたいが、余計なことをすれば歴史が変わる。薩摩、長州を相手に大名や新撰組、後に財界人となる渋沢栄一らを巻き込み破茶滅茶な騒動を引き起こす痛快SF時代劇。
1950年代後半、朝鮮戦争の傷痕が残る西洋式「大仏ホテル」に居場所を見つけた3人の若者、外国人客の通訳をしながらアメリカ行きを目論むコ・ヨンジュ、アメリカ軍の無差別爆撃で家族を亡くしたチ・ヨンヒョン、韓国人からヘイトの対象とされる華僑のルェ・イハン。悪霊に取り憑かれていると噂のホテルに、ある日、シャーリイ・ジャクスンがチェックイン。エミリー・ブロンテも姿を現し、運命の歯車が回りだすー。韓国社会の“恨”を描くゴシックスリラー。
目立つことが苦手で社交下手な無名作家、ローウェン。介護していた母を亡くし、身も心もすり減らしていた彼女に、ある日不可解な仕事のオファーが舞い込む。交通事故にあい、寝たきりとなった女性作家ヴェリティの共著者として、ベストセラー作品の続きを執筆してほしいというのだ。なぜ自分が選ばれたのか疑念をもちながらも了承し、資料を整理するためヴェリティの屋敷に滞在することを決める。そこでローウェンは、『運命のままに』という題名の自叙伝らしき原稿を仕事部屋で見つける。そこに描かれていたのは、思わず目を背けたくなるほど生々しく恐ろしい、夫との性愛と双子の娘への冷酷な心情だった。嫌悪を感じながらも、ローウェンは、ヴェリティが抱えていた暗闇をのぞき込むことをやめられなくなる。
20世紀のスキャンダル作家セリーヌの死後60年の時を経て発見され、「21世紀の文学史的事件」と国内外で話題を呼んだ幻の草稿群のひとつ、『戦争』-『夜の果てへの旅』に続いて執筆された未発表作品にして、第一次大戦下の剥き出しの生を錯乱の文体で描き出した自伝的戦争小説が本邦初訳で登場!
初の単行本化となる渡辺一夫訳の『架空の伝記』をはじめ、上田敏、堀口大學、日夏耿之介、日影丈吉、澁澤龍彦、種村季弘ほか12人、空前絶後の豪華翻訳陣による絢爛たる幻想短篇集。バルビエ他の挿絵も多数収録。
輝く夏の陽ざしのなか、12歳の少年ダグラスはそよ風にのって走る。その多感な心にきざまれる数々の不思議な事件と黄金の夢…。夏のはじめに仕込んだタンポポのお酒一壜一壜にこめられた、少年の愛と孤独と夢と成長の物語。「イメージの魔術師」ブラッドベリがおくる少年ファンタジーの永遠の名作。
吾輩は乳酸菌である。名前はブルガリア菌20388株。学生時代に読んだネット投稿小説がきっかけでブルガリア菌が「推し」となった朋太子由寿の日々を温かく見守っている。「株式会社明和」に就職した由寿は、配属となった大阪支店量販部で、阪神・淡路大震災のときに活躍した「おでん先輩」のエピソードを聞き感銘を受ける。入社して一年後、広報部で由寿は社内報の制作を担当することになり、「明和ブルガリアヨーグルト五十周年」特集のために関係社員にインタビュー取材を行ってゆくのだが…。商品誕生に秘められたドラマ、新入社員の由寿の奮闘が始まる!
江戸時代のシリアル・サイコ・キラー、辻斬りにまつわる怪異談を一席「首屋斬首の怪」。『饅頭怖い』には四十年後の恐ろしい後日談というのがございまして「毒饅頭怖いー推理の一問題」。小心者の間男と肝の据わった間女の一席、お付き合い願います「紙入れの謎一寸徳兵衛」。ふたなりというものは、本来が神仏に繋がる尊いものなのでございます「ふたなりの首吊り人」。江戸の昔もお金と暇を持て余したご仁が、おかしなお稽古に勤しむということがありましたようです「真景 よろず指南処 坊主の企み」。名作古典落語をベースにすべてが謎の作家・無門亭無舌が描く、愉快痛快奇天烈な江戸噺五篇!