2023年5月発売
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせてーー。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
目が覚めたら湖を守る大精霊になっていた高校生のナギ。魔族との戦いの末、彼が長き眠りから復活すると、そこには発展した村の姿が!成長した仲間達との再会を果たしたナギは、湖畔でぐうたらし始めようとするのだがー未知のダンジョン探索や魔族に襲われた村の復興を頼まれて大忙し!そんな中、国を守る勇者に選ばれたヨナが攫われたという報せが入って…湖畔開拓ファンタジー、第2弾!
358年間引きこもっていた里を追い出され、旅をすることになった転生エルフ、カイル。彼の次の目的地は、異世界中の竜が集う隠れ里だ。そこでカイルは幼き竜の巫女・アーシャに出会う。何事にも好奇心旺盛で食いしん坊な彼女は、普通の少女にしか見えない。しかし、アーシャの中には竜神の力が宿っている。その力欲しさに、里に一つの影が侵入した。敵は、世界を滅ぼしかねない最凶邪竜を復活させようとしてーカイルは、迫る巨悪から竜の巫女を守り切ることができるのか!?
不正はびこる大国・ギアディスの学園を追放され、南の国・エストラーダの離島で気ままな開拓生活を始めた大賢者オーリン。そんな彼のもとに、黄金世代と称えられる四人の教え子達がついに全員集結した。これを祝した盛大な舞踏会に招待されたオーリン達。ところが迎えた舞踏会当日、ギアディスに内通する貴族の陰謀により、会場である王城付近に敵兵の軍勢や巨大な魔物が出現!?大ピンチに陥ったエストラーダを救うため、オーリンの最強の弟子・黄金世代が立ち上がる!
サラリーマンだった俺は、ある日気が付くと、ゲームの悪役令息、クラウスになっていた。このキャラはいわゆるかませ役ポジションだったので、原作ゲームの通りに進めば、主人公である勇者に処刑されてしまう。それに気が付いた俺はーまずはダイエットすることに。というのも、痩せて周囲との関係を改善すれば、処刑ルートを回避できると考えたのだ。そうしてダイエットをスタートした俺だったが、原作ヒロインの婚約者や王子、王女と仲良くなると、想定外のトラブルに巻き込まれ始める。勇者に目を付けられないように、あんまり目立ちたくないんだけど…俺のことは放っておいてくれ!
異世界転生し、神様から9個のスキルを与えられた四十路のおっさん、ノート。滞在中の王都リベリカでたくさんの子供達を保護したため、彼はついに「拠点」を構えることになった。そして、その拠点を快適にすべく凝り始めたのだったが、もちろん、ここに長く留まるつもりはない。彼には、異世界中のグルメを堪能するという目的があるのだからー異世界でできた大切な家族・親友に別れを告げ、不器用なおっさんは新たな旅へと向かう!
超貴族主義の王国で奴隷のように働かされていた鑑定士の青年、アルト。帝国に亡命した彼は、初めて与えられた七連休を謳歌していたーーはずなのに、突然女王に呼び出される。女王から直々に告げられた依頼の内容は訓練校に忍び込んだ反逆者を見つけ出すこと! しかし、敵には鑑定魔法が通用しない。頭を悩ませるアルトだったが、杖を使えば鑑定魔法がパワーアップすることを知る。そこで杖の素材としてアルトが目を付けたのは加工も発見も困難な、不思議なキノコ!?
勇者パーティーを追い出され、大商会で新たな人生を歩み始めた、『万能職』の少年ロア。彼の誘拐に失敗したアダド帝国の皇子はその腹いせに、巨大魔道具を使ってロアとその仲間を無人島ごと吹き飛ばそうとする。絶体絶命のロアは、とある人物の助言で、島を覆う巨大な防御壁を作ることになるのだが……しかし、凝り性の彼が普通の壁で満足するはずもなく、異次元の結界が誕生してしまった! そしてその余波が偶然にも海底に及び、ネレウス王国を揺るがす大異変が始まるーー!
神様の手違いで異世界に幼女として転生したセナ。お詫びにチート能力をもらい、従魔のクラオルや優しい神様たち、騎士団の面々に見守られ異世界を満喫する彼女は宿屋を拠点として冒険者生活を送ることに。そうしてモンスター退治や薬草収集、神様のお使いなどこなしていた中でモフモフだったり超強力だったりする新たな従魔たちもどんどん増えて……。ちょっと周囲に振り回されることもあるけど転生幼女はやっぱり我が道まっしぐら! ネットで大人気のゆるゆるチートファンタジー、待望の第三巻!
生まれてから一度も部屋の外に出たことがないバルトラン男爵家次男のエミリオ。彼の体は不治の病に侵されており、一流の回復術師でも治療は不可能だった。しかし魔法の才能を開花させた彼は、回復魔法を習得すると、徐々に元気を取り戻していく。そんなある日、エミリオの力に目を付けた悪徳貴族が、バルトラン男爵家を訪れる。回復魔法を使うように強要されたエミリオは、立派な貴族として、自分の力をどう使うべきなのか、大きな決断を迫られるーー!
ここしばらく空に浮かんでいた未確認飛行物体、その正体は正真正銘の宇宙人だった。 自らを機械生命体だと名乗る人型ロボット(佐々木命名:十二式)とは、互いの立場を巡ってひと悶着。結果的に家族ごっこなる行いに興じる羽目となる。 地球の文化文明に価値を見出しつつある十二式と、彼女をどうしても母星に送り返したい佐々木と二人静。 駆け引きの場を家庭内に移して、表向きは家族ごっこを演じつつも、佐々木たちは地球の平和を守るべく奮闘することになる。 すると時を同じくして、天使と悪魔の代理戦争にも進展が。 得体の知れないウェブサイトから、離島にてデスゲーム開催のお知らせ。 日常回と見せかけて、決して楽はできないアラフォー男と文鳥賢者の奮闘記、第七巻!
「やっと見つけました、私の理想の旦那様!!」 王女ミリアンネは前世から大のマッチョ好き。物心がついて以来、理想の筋肉男子と結婚すべく根回しを重ね、政略結婚を回避し、18歳の誕生日にとうとうお婿様選びの武闘会を開催した。その大会で見事優勝した孤独な傭兵ゼルに一目ぼれし、大喜びで求婚する。 だがゼルは多額の賞金目当てで、優勝の副賞が王女様の婿の座とは知らなかった!? 彼女の猛アピールにタジタジになるゼルだったが、ミリアンネが本気と知って徐々に優しく不器用に愛し始める。 しかしミリアンネを貴族と結婚させたい周囲の思惑がそれを阻み、その上平民のはずのゼルには秘密があるようで……? 魔法のiらんど恋愛創作コンテスト受賞作! 押せ押せリバース溺愛コメディ。
千年の愛は、一途でかろやか 千年ぶんの愛も、今この一瞬のときめきも。 最高にポップなモダン・ファンタジー。 千年前、女は神からの求婚を袖にして、愛する男と共に輪廻転生の呪いをかけられた。 生を繰り返すふたりは様々な時代で出会っては別れ、そして現代。壮大な過去を背負う岡田杏は、しかしすっかり「運命の恋人探し」を放棄して、ルームメイトの盗み屋・祥子と共に令和の世を謳歌していた!? 人と神とが駆け回り、時を超えた愛と欲とが入り乱れる只中で、悠々と我が道を行く最強コンビの物語!
時は平安。都では、応天門の変で罪を被せられた伴大納言が鬼の姿で現れ、疫病の種を撒き散らすと予言していた。陰陽師の弓削是雄は大納言の鬼と相まみえるが、その背後にさらに強大で邪悪な鬼が存在することに気づく。朝廷で実権を握る藤原氏に恨みを抱くというその鬼の正体は、やんごとなき方なのかー。是雄は鬼の正体を突き止め封じるために、仲間とともに蝦夷の地へと赴く。
寝煙草の火で老婆が焼け死ぬ臭いで目覚める夜更け、 庭から現れどこまでも付き纏う腐った赤ん坊の幽霊、 愛するロック・スターの屍肉を貪る少女たち、 死んだはずの虚ろな子供が大量に溢れ返る街…… 〈文学界のロック・スター〉〈ホラー・プリンセス〉エンリケスによる、12篇のゴシカルな恐怖の祭典がついに開幕!!! カズオ・イシグロ(ノーベル文学賞作家)絶賛! 「美しく、怖ろしい……近ごろ私が発見した最高に面白い小説」 ーーガーディアン紙「今年のベスト・ブック(2021)」 〈スパニッシュ・ホラー文芸〉とは エルビラ・ナバロ、ピラール・キンタナ、サマンタ・シュウェブリン、フェルナンダ・メルチョール、グアダルーペ・ネッテルーー今、スペイン語圏の女性作家が目覚ましい躍進を遂げている。作家によっては三十か国以上で翻訳され、世界中で好評を博すなど、現代文芸シーンにおける一大ブームとなっている。中でも、社会的なテーマを織り込みながら、現実と非現実の境界を揺るがす不安や恐怖を描いた作品群である〈スパニッシュ・ホラー文芸〉は、特に高く評価され、全米図書賞などの著名な賞の候補にも作品が上がるなど、今、最も注目すべき熱い文芸ジャンルの一つである。本書の著者マリアーナ・エンリケスは、〈文学界のロック・スター〉〈ホラー・プリンセス〉と称され数々の賛辞を受ける、現代アルゼンチン文学の頂点に君臨する作家である。 【2021年度国際ブッカー賞最終候補作】 【目次】 ちっちゃな天使を掘り返す 湧水池の聖母 ショッピングカート 井戸 哀しみの大通り 展望塔 どこにあるの、心臓 肉 誕生会でも洗礼式でもなく 戻ってくる子供たち 寝煙草の危険 わたしたちが死者と話していたとき 訳者あとがき ちっちゃな天使を掘り返す 湧水池の聖母 ショッピングカート 井戸 哀しみの大通り 展望塔 どこにあるの、心臓 肉 誕生会でも洗礼式でもなく 戻ってくる子供たち 寝煙草の危険 わたしたちが死者と話していたとき 訳者あとがき
霧と雨に閉ざされた絶海の孤島での「眠る人魚の誘惑」、単調で退屈な工場で働く会計係による「王殺しの冒険」──いずれが現実で、いずれが幻覚か。触れては、また遠ざかる二つの物語。執筆後30年を経て発表された、幻のデビュー作。
ポポカテペトルとイスタクシワトル。二つの火山を臨むメキシコ、クアウナワクの町で、妻に捨てられ、酒浸りの日々を送る元英国領事ジェフリー・ファーミン。1938年11月の“死者の日”の朝、最愛の妻イヴォンヌが突然彼のもとに舞い戻ってくる。ぎこちなく再会した二人は、領事の腹違いの弟ヒューを伴って闘牛見物に出かけることに。かつての恋敵ラリュエルも登場し、領事は心の底で妻を許せないまま、ドン・キホーテさながらに破滅へと向かって突き進んでいく。ガルシア=マルケス、大江健三郎ら世界の作家たちが愛読した20世紀文学の傑作、待望の復刊!
神話や伝説を自由に変奏した9つの物語からきこえてくる、〈或る内的危機の報告書〉。瞑想と空想との大胆な交錯、神話的古代への嗜好、また古代的に美化された同性愛への偏愛を謳う、詩的アフォリズムを散りばめた初期の短篇小説。 パイドラー あるいは絶望 アキレウス あるいは嘘偽 パトロクロス あるいは運命 アンティゴネー あるいは選択 レナ あるいは秘密 マグダラのマリア あるいは救い パイドーン あるいは眩暈 クリュタイムネーストラー あるいは罪 サッポー あるいは自殺 「この本が決して読まれぬことを望む」 ー J’espère que ce livre ne sera jamais lu. 「私たちの間には、愛よりもっとよいもの、共犯性がある」 ー Il y a entre nous mieux qu’un amour : une complicite.