2023年9月26日発売
多くの共感を呼ぶバンドの楽曲を素に、SNSで人気のメンヘラ大学生が、独自の解釈で物語を紡ぎました。 好きになった人に既に恋人がいる。運良く付き合えても、その人がずっと自分を見てくれるとは限らない。 第一志望の企業には大抵入れない。第一志望群、なんて都合のいい言葉で自分を慰める。 本当にやりたかった事に蓋をして、目の前のタスクに没頭する。 たしかにそれは事実だと思うでもきっと、人生は選ばれないことばかりじゃない。 いつか自分を選んでくれる人も、必ず現れる。 --本文より ◆収録短篇 「あぁ、もう。」 「煙」 「シンデレラボーイ」 「ナイトクロージング」 「ノンフィクション」 ◆収録短篇 「あぁ、もう。」 「煙」 「シンデレラボーイ」 「ナイトクロージング」 「ノンフィクション」 本書はSaucy Dogの楽曲を素に著者が独自の見解で物語にした作品です。
塚原卜伝に始まる鹿島新当流兵法、その奥義「一の太刀」の伝承者・松軒を父に持つ、雲林院弥四郎。自分独自の「剣」を求める彼は、関ケ原合戦の九州戦線・石垣原の戦いで宮本武蔵と宿命的な出会いを果たし、天啓を得た! やがて江戸に出た弥四郎は、小姓の光をはじめ、剣の道の極みを志す友垣と交わり高みを目指す。しかし、足利義輝の落胤を称する新当流の達人・道鑑が立ちふさがる……!
精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことをーー。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。 謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止! 前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。 多重解決ミステリの極限!
フリーライターの指谷は、オカルト系情報誌『月刊ダミアン』の依頼で21年前に起こった事件の調査記事を書くことに。 六河原村キャンプ場集団生き埋め死事件ーーキャンプ場に掘られた穴から複数の人間の死体が見つかったもので、集団自殺とされているが不可解な点が多い。 事件の数年後にダムが建設され、現場の村が今では水底に沈んでいるという状況や、村に伝わる「比丘尼」の逸話、そして事件の生き残りである少年の「知らない女性が穴を掘るよう指示した」という証言から、オカルト好きの間では「比丘尼の怨霊」によるものと囁かれ、伝説的な事件となっている。 事件関係者に話を聞くことになった指谷は、現地調査も兼ねて六河原ダム湖の近くでキャンプをすることに。テントの中で取材準備を進める指谷だが、夜が更けるにつれて湖のまわりには異様な気配がーー プロローグ 第一章 埋める 第二章 現す 第三章 干る 第四章 祓う 第五章 掘る エピローグ
人質同然で冷酷な悪王に嫁いだ令嬢サビーネ。 ひょんなことから他国の美しい皇帝・レオニウスと親交を深めることに。 互いに惹かれていく中、ある日サビーネは 自分の結婚が実は無効だったと知ってしまう! レオニウスはサビーネを救うため悪王を制裁し、サビーネに求婚してくる。 「あなたと一時でも離れるのは嫌だ」 寝室で、コテージで、浴室で……。 これまで与えられたことのない溺愛と快楽にサビーネは身を浸していくが、悪王が牢を抜け出したと知り!? リベンジ系ロイヤルロマンス!
聖女なのに力が使えないクリスタは、人々に役立たずだと罵られ、婚約者だった第一王子から「婚約破棄」と「国外追放」を言い渡された。しかも、国外へ向かう道中、命を落とすことにー。気がつくと聖女の託宣を受けたその日に戻っていた!?今度こそ平穏無事に生きていくために「聖女」も「第一王子の婚約者」もお断りしますー!なのに、第一王子・アレクシスの様子がおかしい…どうして私に執着してくるのー?もう…好きになんてなりたくないんですっ!引退したい「落ちこぼれ聖女」と絶対にはなさない「氷の王子」の追いかけっこ溺愛ラブ。
ハウスクリーニングサービスで働く高岡紅は、丁寧な仕事と気配りで指名が入るほど信頼を得ていたが、待遇の悪さや部下の対応に腐心する日々に疑問を抱いていた。そんな折、十代から水商売で身を立てた母・奈津子から独立を促され起業を決意。仕事は軌道に乗り、親しい顧客の勧めで「開運お掃除サービス」を新たな事業として立ち上げる。そんな紅のブログがインフルエンサーの目に留まり、書籍出版とセミナー開催の運びに。経験を活かした実践術と母親譲りの弁舌で聞くものを魅了し、一躍時の人になるも、ある日、紅のメソッドを曲解した教え子の行動がSNSで批判されているという知らせを受ける。窮地に追い込まれた紅は起死回生を図るのだが…。
完璧な人生なんてないけれど、「これでいい」と思える今日はある。 ネットで人気を博し韓国で累計25万部を突破した、心温まるベストセラー小説! ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、それぞれに悩みを抱えたふつうの人々だ。就活に失敗したアルバイトのバリスタ・ミンジュン、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者のジミ、無気力な高校生ミンチョルとその母ミンチョルオンマ、ネットでブログが炎上した作家のスンウ……。 新米店主と店に集う人々の、本とささやかな毎日を描く。 【著者プロフィール】 ファン・ボルム 小説家、エッセイスト。大学でコンピューター工学を専攻し、LG電子にソフトウェア開発者として勤務した。 転職を繰り返しながらも、「毎日読み、書く人間」としてのアイデンティティーを保っている。 著書に『毎日読みます』、『生まれて初めてのキックボクシング』、『このくらいの距離がちょうどいい』がある(いずれもエッセイ、未邦訳)。 本書が初の長編小説となる。 【訳者プロフィール】 牧野美加(まきの・みか) 1968年、大阪生まれ。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだ後、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる。 第1回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」最優秀賞受賞。 チェ・ウニョン『ショウコの微笑』(共訳、クオン)、チャン・リュジン『仕事の喜びと哀しみ』(クオン)、ジェヨン『書籍修繕という仕事:刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』(原書房)など訳書多数。
ドンデン返し20回超え。 世界一のサプライズ作家の最新作。 優秀なエンジニア、アリソンが娘とともに姿を消した。DVで投獄されていた元夫ジョンが突如出所、彼は自分を告発したアリソンを憎んでいるという。元刑事であるジョンは、そのスキルを駆使して逃亡したアリソンを追っていた。ジョンより早く彼女を発見してほしいーーコルター・ショウのもとに依頼が舞い込んだ。依頼人はアリソンの雇い主。彼も事態を深く憂慮していたのだ。しかしほどなくして、ジョンと関係の深い犯罪組織からも二人組の殺し屋が送り込まれたことが判明したーー 逃げる母娘。追う三組のプロ。熾烈な追撃と反撃の末に明らかになる真実とは? 反転する構図、二重底三重底の策謀、伏線と見えぬ伏線、すぐそこにあったのに目に見えていなかった大犯罪ーー 読者をあざむき、驚かせるミステリを書きつづけてきた巨匠が、キャリア35年にして放つ渾身のサプライズ・ミステリ。 足元をすくわれすぎて著者に接骨院の請求書を送りつけたくなるレベル。 ーーデイリー・エクスプレス紙 サプライズ満載。読者が最後の大逆転にやられる確率100%。 ーーフィナンシャル・タイムズ
警察庁犯罪抑止対策室にいた遠野麻衣子警部補に、交渉人研修への参加が命じられた。FBIで研修を受けた優秀なキャリア指揮官・石田警視によるフェイクも交えた厳しい研修で、交渉人候補者は次々と脱落していく。そんな中、都内を拠点とする、ある大規模な特殊詐欺グループの捜査に参加することになるのだが、マークしていた実行犯が死体で見つかり、事態は急変するー。手に汗握る、警察サスペンス!
冴えない元聖職者志望が、突然「ローマ教皇」にー!?屋根裏部屋で一匹の猫と暮らす中年作家ジョージ。聖職者を志すも夢破れた彼のもとに、ある日突然、枢機卿が訪れる。「あなたが教会での将来を断たれたのは誤りでした。」念願の神父となったジョージが、観光気分で教皇選挙に沸くローマへ行くと、知らぬ間に教皇に選出されていた!「ハドリアヌス七世」を自称したジョージは型破りや“宗教改革”に乗り出し、謀略渦巻く教皇庁に大波乱を巻き起こすー!澁澤龍彦も注目した、異形の英国世紀末作家に“伝説的奇書”にして、破天荒な“自伝的幻想小説”初邦訳!!!
「何もかも全部奪われる。あいつに」 AIアシスタント・ヌガーは、人類を救う世紀の大発明。になるはずだったーー wikipedia型小説という斬新な形式で、 人工知能が発達した先の“ありえるかもしれない未来”を描いた、禁断のSF作品。 この小説は、AIには絶対書けない。
売れない小説家・神野あすみの前に現れた美形の男。その男は、人間の魂を代償に何でもひとつ、願いを叶えてくれる悪魔だという。契約を結び小説家として名を揚げていくあすみだが、いつの間にか小説の題材にした記憶を失っていてー。人ならざるものとの禁断の契約二件を収録。
イケメン獣医はスーパーマン⁉ たぐいまれなるリーダーシップで、”人も動物も癒す動物病院”を形にしていく「メグ先生」。 彼を中心に巻き起こる日常を、軽快に描いたエンタメ小説。 大学生のあたし・あやがバイトしている中華料理店「久松」に、 毎日六時に現れるイケメン・メグ先生。彼はご近所の動物病院の院長で、 ドッグランもあるマンションのオーナーさん! 学生時代の仲間と理想の動物病院をつくることを目指してずっと頑張ってるんだって。 病院のスタッフさん達、幼なじみやご近所さん、あたしはみんなと仲良くなって、 先生のお話をたくさん聞くことになった。 夢を実現させながら、周りの人もどんどん巻き込んで、 そしてみんなから感謝されちゃう先生はホントに凄い! 恋人の朱美さんとも良い関係みたいだけど、なんだか最近ちょっと変……? もっと少なく読む
意識の波間に漂いながらーー 五線譜にのせた美しい音色を奏でる 代表的訳者 3 人との翻訳比較も収録! イギリス・モダニズム文学の代表作家“ヴァージニア・ウルフ”による長編小説「波」。 男女6人の独白を通して、それぞれの記憶を巡ると共にたどり着く、不思議な感覚とはーー。 【目次】 まえがき 波 対訳・翻訳比較 あとがき
弓張の 月にはづれて 見し影の やさしかりしは いつか忘れん 平安末期、天才歌人・西行が長年想い焦がれた女性がいた。 忘れ得ぬその面影に惹かれて武士の道を捨て、家族を捨て、出家遁世し、 生涯月と花を歌い続けた西行の軌跡をたどる。 生きることが難しい時代だからこそ、読んでもらいたい。 平安末期は、戦争、疫病、飢饉、大地震、大火災が打ち続く時代だった。 貴族の世から武者の世へ。崇徳院と後白河院、平清盛と源頼朝。 これは、激動の時代を、ひたすら月と花の美しさを歌い上げ、 風のように自由に生き抜いた一人の男の物語。 【目次】 序章 旅立ち 第一章 月の面影 第二章 初度陸奥の旅 第三章 保元の乱 兼賢阿闍梨編 第四章 保元の乱 新院編 第五章 保元の乱 その後 第六章 宮の法印 第七章 松 第八章 蓮華乗院 第九章 再度陸奥の旅 第十章 やすらい花 最終章 月と花