2024年10月発売
「うちの群れはふわふわがいっぱいいて幸せだ」 金狼族の王代ユドハと元暗殺者のディリヤ、二人の間に生まれたアシュと双子たち アシュを産んだ頃のディリヤの日々や、 アシュが幼なじみに会いに行くお話、新たにユジュが養い子として加わった一家の幸せなど、 狼と人間の家族の毎日を詰め合わせ
パナマ運河を破壊・封鎖すれば太平洋は事実上、帝国海軍のものとなる! 装甲空母の大群を擁する連合艦隊は、雷爆撃機・流星を母艦に配備し、太平洋の覇権をすっかり握るかに思われた。 ところが米海軍は、二大装甲空母「ミッドウェイ」「フランクリン・D・ルーズベルト」を完成させて、日本の空母を一網打尽にしようと待ち伏せしていた。ニミッツには勝算があった。ユニオンジャックを掲げた装甲空母5隻が応援に駆け付けたのだ。 ──第一次攻撃隊を率いて出撃した江草隆繁中佐は、敵空母5隻の艦上にはためく“その旗”を見て絶句、今度こそ「生きて還れぬだろう……」とみずからに言い聞かせた。
大海原で 知を詠い、人を詠う チャン・ソクは、かつて森の若いクヌギだった炭の声で宇宙を語り、 錆びた釘とひずんだ板のかたい抱擁に自らの死を哲学し、 生の全貌にふりつもる初雪の下に〈愛〉を探す。 彼の詩を読むと、自分の詩がいつしか忘れていたものが 見えてくる。まだ間に合うだろうか。 もう一度最初から書き始めよう。 ーー四元康祐 一部 風が吹いてくる 散らばれ 二部 すべての宇宙がわたしの背後だ 三部 おいしいひとになります 四部 つぶれて踏みにじられた血の跡 五部 波はおのれの道をゆくもの 解説 紅梅の銀河にひびく人間の歌(四元康祐) 訳者あとがき 作品一覧(原著掲載順)
浜松×不登校×コロナ禍×奄美・宇検村(うけんそん) 令和の大冒険、開幕(!?) 遠くに行きたい、遠くに行きたい、とにかく遠くへ……そんな思いで中学生のえんが、訪れたのは奄美大島にある宇検村だった。そこには「日本でいちばん世界自然遺産に近い」というユニークな高校があって……「えなも」の3人がそれなりにダンスを頑張る、少し前の物語。
「政略結婚で覇権を握れ!」シリーズ累計80万部突破!(電子書籍を含む)最強貴族による自由気ままな魔法ファンタジー第9弾!
シリーズ累計30万部突破!(電子書籍を含む)既刊続々大重版のヒット作! 小説家になろう」2億万PV突破!「シナリオ【うんめい】を変えるつもりは皆無なのだが?」ゲームの神に愛された者たちの無自覚最強ファンタジー第10弾!書き下ろし番外編収録!
「悪女【わたし】に釣り合うのは暴君【アルバン】だけよ」悪×悪の最凶夫婦が織りなす報復逆転ファンタジー!書き下ろし番外編2本収録!コミカライズ企画進行中!
第11回ネット小説受賞作!「反乱鎮圧お願いします、先生!」(え、一人でですか…?)口八丁だけで賊軍に立ち向かえ!昼行燈な在野の賢者による、勘違いだらけのスペクタクル三国志、第二弾!書き下ろしSS収録!コミカライズ企画も進行中!
第11回ネット小説大賞受賞の話題作!「その縁組【とりひき】、対価はおいくらかしら?」養父や婚約者の立候補者がなぜか続出!? やり手少女の荒稼ぎファンタジー第三弾!コミカライズ企画進行中!書き下ろし番外編巻末収録!
立原道造の詩「夢みたものは」から名付けられた総合誌の第5号。 ユメカワマシュさん描くかわいらしい夢見る少女にのせてお届けします。 戦後79年、夢を次世代に確実に繋いでいくため、過ちを二度と繰り返さぬために、戦争を語り継ぐ…戦時下を生きた人々への聞き取りの記録を本号より連載予定です。 夏から秋…季節感溢れる作品が多く集まりました。 幅広く活躍中の作家19人による詩、短歌、短編小説、エッセイ、写真……80頁。 読書の秋に、楽しんでいただけたら幸いです。 「ボール」 「釣りガール佑月4」「羊が来ない」「いつかあなたに」「たとえ明日が来なくても」「金木犀をあなたに捧ぐ」「無電」「祖父の話」「戦争の記憶」「みえないけれど」「メリー・ゴー・ラウンド」「星の雫」「真夜中の出来事」「金木犀」「満月」「停滞と眼差し」「コスモスが咲くころには」「日の当たるベランダで」「ハレルヤ」「神々の休日」「『見えない手』と呼んでいた」「孤独と笑いのアナキズム」「あなたがなにものでも」「中秋の名月」 様々な夢のかたちをお楽しみください。 あらゆる芸術の分野を越え、共に、心豊かな各々の夢の結実を願い、「夢みたものは」羽ばたきます。 夢みたものは すべてここにあります。 作品が抱くきらきらした小さな夢のかけらが、多くの読者の心にとまり、夢の支えとなりますように。元気と笑顔をもたらすことができますように…。
老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームで働く涼音。 甘いお菓子を扱う職場の苦い現実にヘコみながらも、自分なりの「最高のアフタヌーンティー」企画を作り上げることができた。 そして、最初は対立していたシェフ・パティシエの達也との距離も変化していく。 ーーそこから3年、涼音に大きな変化がおとずれ……。
父が脳出血で倒れた。 折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。実家からは勘当されとっくの昔に母に逃げられている時次郎にとって、一人娘である明日美は唯一の身内である。変わり者の父は16年前から「まねき猫」という立ち飲み屋を営んでいるが、医師には「回復後も麻痺が残る」と言われ、店に立ち続けるのは難しそうだ。「まねき猫」を閉めるしかないと考えていた明日美だったが、時次郎の友人で店の回転資金として300万円貸しているという「宮さん」によると、返済に関しては「『まねき猫』が続くかぎり無期限」ということらしく、簡単に閉店するわけにはいかず……。 『妻の終活』の著者が贈る最新の人間ドラマは「父の終活」!? 果たして、明日美の選択はーー。
本当は怖い落語×驚愕のどんでん返し! 著者渾身の作家生活30周年記念作品 その噺を聞いてはいけない 男たちを地獄へ引きずりこむ闇の落語会 落語会へ行くと、客は自分だけ。盲目の落語家が語る「もう半分」で、誰も知らないはずの秘密が暴かれる(「モウ半分、クダサイ」)。 若い美人と浮気を楽しむはずが、大切なものを失う羽目に。「後生うなぎ」のように川へ投げ込まれたのは?(「後生ハ安楽」) 「どくろ柳」の稽古が進むにつれて、おぞましい記憶がよみがえる。噺に導かれ、行き着く先は……?(「キミガ悪イ」)
幽晦との境界がーー破れている。 内部の薄明が昏黒に洩れている。 ならばそこから夜が染みて来る。 生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩ーー四谷怪談を江戸の闇に花開く極限の愛の物語へと昇華させた第25回泉鏡花文学賞受賞作。「巷説百物語」シリーズ・御行の又市の物語はここから始まった。 〈解説〉高田衛 〈対談〉高田衛×京極夏彦「生きている怪談」
珊瑚海海戦の敗退によって明らかとなった空母機動部隊が抱える弱点、すなわち通信能力の不足と攻撃に対する脆弱さを一挙に解決するべく、戦艦「大和」を前線に送り出した。 この英断により、第一機動艦隊はソロモン海にて米艦隊に圧勝する。 連合艦隊はすぐさまニュージョージア島に前進、米豪分断作戦は成功するかに思えた矢先、米軍がガダルカナル島に上陸したとの情報が。 ラバウル基地から空爆を仕掛けるとともに、重巡「鳥海」率いる第八艦隊、さらに戦艦「金剛」「榛名」を主力とする第二艦隊も出動するが、米軍の飛行場建設阻止には至らない。 ついに第一航空艦隊あらため第三艦隊にも出撃命令が下り、戦艦「大和」は再び空母を率いて南洋へ向かうーー。 「ソロモンは彼らにとり、死守しなければならない重要拠点なのだ」
わたしたちは、こうして「今」を生きている 日本の地で民族教育を行う朝鮮学校、そこに通う子どもたちが自分たちの日常語=朝鮮語で書いた詩と作文のコンクール、「コッソンイ」。 歴代の入選作から厳選した50編から浮かび上がる、子どもたちの真の姿とは。 時代ごとに吹き荒れた逆風の中、朝鮮学校の児童・生徒たちは何を感じてきたのか? 1 現実を生きる 2 私たちの学校 3 民族の誇りを胸に 4 祖国統一という悲願 5 未来に向かって