2024年6月27日発売
作家・瀬戸内寂聴が最晩年まで書き続けた珠玉作6篇。単行本初収録。「見るな」夫の教え子と恋に落ちた私が、椎林の中で遭ったのはー。97歳の胸中に蘇る、波乱の愛の記憶。「ぜんとるまん」「この女となら死ねる」。出版社の営業部員として実直に生きてきた男は、会議に遅刻した朝、不思議な女性と出会う。「燐寸抄」男がさしだした一本の煙草。私の運命がその夜から軌道を外していくことに、二人とも気づいていなかった。
『明け方の若者たち』の著者、待望の最新長編は波乱の結婚譚ーー3歳年上の彼女へのプロポーズ。人事部の若手社員として関わったハラスメント疑惑。何の変哲もなかった雨宮守の人生は、26歳で大きく動き出す。恋も仕事も理想は幻想へと変わり、目の前の現実と向き合い始める20代後半ーー過去からも未来からも逃れることのできない世の中で、光を求めて彷徨う者たちの物語。
わたしたちはどんな痛みからも解き放たれる。泳いでいる、そのときだけは。過食、リストラ、憂鬱症ーー地下の市民プールを愛し、通いつめる人達は、日常では様々なことに悩み苦しんでいる。そのうちのひとり、アリスは認知症になり、娘が会いに来ても誰なのかわからなくなって、ついに施設に入ることになる。瞬時にきえてしまうような、かけがえのない人生のきらめきを捉えた米カーネギー賞受賞作。
台北からリスボンへ。ファドの調べが繋ぐ追憶の旅路ー。ヨーロッパの果て、場末の酒場で出会った歌い手。凛として舞台に立つ孤高の姿には、つねに死の予感が漂っていた。アマリア・ロドリゲスの名曲に触発され、紡がれた追憶と喪失の物語。「Sを捨てた女」併録。
僕らは進む。この闇の、向こう側へー。豪華完全版。青春サスペンスの傑作小説+初掲載スピンオフ+人気声優による朗読の最高峰。
【TVアニメも大好評!】謎の傭兵団『ピクニックローズガーデン』を探して、ヤソカツイの迷宮に挑む深澄真とクズノハ商会一行。彼らは奇妙な迷宮の仕掛けに翻弄されながらも、下層へと攻略を進めていく。そんな中、宿で休む真に凄腕暗殺者が接触してくる。六夜(ろくや)と名乗る彼は、冒険者ギルドの誕生に関わる伝説的な存在『始まりの冒険者』の一員であるという。傭兵団との間を取り持ってもいいと真に持ちかける六夜だが、迷宮の二十層で待つ彼の仲間達が真と敵対することになると予告するーー!?
「ノクターンノベルズ」発の話題作 衣食住セックス完備の転生ファンタジー 現世で過労死した会社員の俺・佐久間リュータは、女神様の計らいで転生先を選べることに。召喚された先で待っていたのは、ウサ耳娘のラビと、女だらけの魔法学園。 ラビが俺のご主人様で、俺はこの学園に専属の『性奴隷』らしい!? ハードワークなんてもうゴメンだと思っていたけれど、のじゃロリ学園長が言うには『300人のモン娘たちに性行為を教える仕事』だって? え、先生たちも俺とセックスしたい? ラビは俺の子を孕みたいって!? ……いいじゃないか、ヤってやろう!! 反対派である女王からの妨害。封鎖された学園で、男は俺1人。群がってくる可愛い生徒たちと昼も夜も毎日セックス……忙しいけど楽しくて、気持ちがいいハーレム生活! 俺、この魔法女学園で『性行為実習』の先生になります!!
数人のクラスメイトたちと異世界に召喚された大地豊。【成長促進】のスキルを授かったようだが、「農業が発展しているこの世界で農業チートは必要ない!」と転移早々、砂漠に捨てられてしまう。行くあてもなく途方に暮れていたユタカだが、試しにスキルを発動してみると… 水の木、野菜の木、調味料の木、ツリーハウスetc. 規格外すぎる植物をどんどん成長させ、快適な環境を確保することに成功! モンスターを寿命まで成長促進して倒したり、スキルを使ってモグラの一族やドラゴンを救ったり… その効果範囲は植物だけでなく、あらゆる生命の成長を操る超チートスキルだったようで…!? 一方、王都では穀物庫が全焼し、今こそユタカのスキルを役立てるときだとあの手この手でユタカを連れ戻そうとするが…。 お荷物と見捨てられた少年が、その名の通り砂漠を豊かな大地に作り変えるまでの物語、スタート!?
晴れて国王アレスと結婚したシアリエ。王妃になっても前世からの社畜根性を発揮して公務に奔走していたが、視察を兼ねた新婚旅行先に謎の男が現れる。エレミヤと名乗る彼はアレスと因縁があるらしく、なんと復讐を宣言してきて!?アレスと縁のある者たちが次々に襲われ「自分のせいだ」と苦しむアレス。そんな彼にシアリエは寄り添い、その傷を癒すべく全力を尽くす。しかし、やがてエレミヤの攻撃の矛先はシアリエにも向けられー。
聖女アマネと入れかわり、国家転覆を企てるー。そんな過酷な任務を命じられて、この三年間そのためだけに生きてきた私。聖女と瓜二つの顔を与えられ、全ての情報を頭に叩き込み、いよいよ王宮に侵入するがーアマネ本人に捕まり何故か気に入られてしまった!しかも、第二王子レナードからはステラと名付けられた上、嫁にしたいと言われる始末。偽者のはずが聖女の妹ポジションに収まった、記憶無し少女のハチャメチャ王宮ラブコメディ!
高校生の理衣沙は聖女のオマケとして、魔物と絶賛交戦中な異世界にトリップする。後ろ盾のない彼女の世話役に立候補したのは、錬金術師長のアランだった。「神がくださったありがたい縁だ。すべてわたしが面倒を見よう」と眩しすぎる笑顔で告げられて、ドキドキが止まらない。「誰にも等しく冷たい」と有名だったのに、理衣沙の小動物のような可愛さにノックアウトされたアランは勝手に婚約者を名乗りだして大暴走。その上バリキャリ聖女とは保護者の座をめぐってバチバチになる始末。そこに理衣沙に忠誠を誓うくノ一系侍女も加わって、あれ、なんだかこの世界でも幸せになれそうです?
生物学的な男(メイル)が生まれなくなった近未来。 メイルは貴重な資源とされ、無生殖能力者(スュード)である鶫(ツグミ)は、 メイルの略奪者として働いていたーー === スュードに生まれるのは悪いことなの? なぜ、こんな生き方を 選んでしまったのだろう。 === 任務に背いてメイルを解放した鶫。 そのメイルを連れ、唯一メイルが生まれる太母市に潜入する。 そこで鶫が見たものとはーー 性と生殖、人類の存続を問う意欲作! === 決断したという自覚さえないままに、鶫は戦士になっていた。 なぜ、こんな生き方を選んでしまったのだろう。 およそ、この世に略奪者ほど卑しく汚い仕事はないのに。 あるいは、それだからこそだったのか。 スュードは何も生み出さない。 無意味で不毛な人生を送って虚しく死んでいくだけだ。 やりたいこともなりたいものも特に見つからなかった。 それとも、考えようともしなかったのか。 母親にさえ見捨てられる無価値な存在が 人生について真剣に思い悩んだところで何になる。 自分には人に蔑まれる仕事こそがふさわしいのだ。 ===