2024年6月発売
住人と管理人のパワハラ騒動?ひらめいた首相代理構想!?熱海の高台に建つ中古リゾートマンションで起きた小事件の行方は?二刀流選手を巻き込んで日本の政治を根底から変える妙案とは!
この世界の全ては、七つの方角に分類される。偉大なる精霊が世界を創造する時、その中の六つの方角を定めた。精霊に決められない最後の方角とはー。笑顔になる理由を、そっと教えてくれる物語。表題作の『真夜中の精霊たち』ほか、四篇を収録。心の迷いを解きほぐす、問いかけに満ちた短編小説集。
魔力に満ち竜と共に生きる辺境の地、ファリエナ領主の娘・エステルは、突然サウスアロード帝国皇帝・ラファーガの夜伽係に任命される。苛烈で冷酷な『黒雷帝』の異名を持つラファーガ。命令に反したが最後、命はなく領民にも危険が迫るーそれだけは絶対ダメ!エステルはラファーガの不興を買わないよう、夜伽係として全力で媚びて尽くすことに!そうして初めての夜伽を終えた翌日、なぜか皇帝の『婚約者』にジョブチェンジ!?冷酷さの裏でーある過去の出来事からラファーガはエステルを溺愛してやまなくて…。一途に愛する皇帝×生きるため媚びる令嬢のすれ違いラブ!
ロンドンに暮らすセレスは、ひとりで8歳の娘を育てていたが、ある日、娘が交通事故で昏睡状態となってしまった。医師の勧めで、セレスは田舎にあるケア施設に娘を移すことにする。その施設の敷地には、『失われたものたちの本』という物語を書いた作家の古い屋敷があった。娘の看病を続けるセレスが限界を迎えた日、彼女は何者かに呼び寄せられるようにして屋敷の屋根裏部屋に入り込み、さまざまな本が呼びかけてくる声を聴いた。そこに突然現れた怪物に襲われ、屋敷から逃げ出すが、気がつくと知らない場所に迷い込んでいた。そこは魔女や人狼、巨人たちが存在する、美しくも残酷な世界だった。セレスは元の世界に戻れるのか?異世界冒険譚『失われたものたちの本』続編!
横川ナナカを誘拐した敵をアメリカのエージェント、ハリーとクレアに協力してもらい倒したエレノア(沖田)。千キロのアイテム袋が売れて大金を手に入れたり、カエデちゃんと同棲を始めたりと順調な生活を送っていたー。ある日、レベルが上がって作れるアイテムが増えた沖田は素材を採るべく、クーナー遺跡へ向かう。そこで以前、何度か会ったことのある三枝ヨシノに偶然出会い、突然一緒にパーティーを組まないかと誘われる。どうやら、ヨシノは沖田がエレノアと何かしら関係があると疑っていてー!?チートスキル錬金術で人生一発逆転を目指す現代ファンタジー第3弾!
ニュージャージー州の田舎町出身のモリーは念願のロンドン本社勤務となり、忙しくも刺激的な毎日を送っていた。それは社長兼CEOのイタリア富豪ジオに恋をしていたから。あるとき、モリーはその憧れのボスから頼みごとをされた。「余命わずかな祖父を喜ばせるため、婚約者のふりをしてほしい」と。ジオの気持ちを思うと一も二もなく承知したかったが、親友夫妻の代理母を引き受け、妊娠中の彼女は断るしかなかった。ところがジオはあきらめず、結局モリーは婚約者役を引き受けた。代理母と言えないまま、ほかの男性と子をなしたと誤解されたまま。
婚約者に騙され、マティがスコットランドに引きこもって3年。スペインから、亡き父の再婚相手の息子ハビエルがやってきた。ハンサムなのにどこか謎めく義兄が黒い瞳を光らせる。「一緒に帰るんだ。金目当てでない花婿を見つけてやる」亡父の遺言どおりマティを25歳の誕生日までに結婚させるーさもないと相続財産を失うのだ。マティはしぶしぶ帰国し、義兄の選んだ花婿候補と次々会う。でも結婚なんてしたくない。「私は競売にかけられる牛じゃないわ」それに…私が好きなのは、ハビエルーあなたなのに!
幼なじみのディランとアリサは、固い友情で結ばれていた。やがてそれは淡い恋心へと変わり、大学で再会した二人は、まるで運命であるように恋人としてつき合いはじめた。だが、幸せは一瞬で崩れ去るー泥酔したディランが別の女性とキスしているところを、偶然アリサが目撃してしまったのだ。彼女はディランを二度と信頼するまいと誓い、姿を消した。8年後、思わぬ形で二人は再会を果たす。事故で頭部を強打し、記憶を失くしたアリサを、富豪となったディランが引き取った。私を熱い目で見ながら冷たい態度をとるのはなぜ?彼に日ごと惹かれていくアリサは、ただ戸惑うばかりで…。
亡き妹の遺児と暮らすアリーズは、弁護士から突然呼びだされた。そこで子供の父親の兄、アレクシ・ステファーノスと対面し、怒りに震えた。先日弟を亡くした彼は、弟に子供がいたことを初めて知り、自分が赤ん坊を引き取って育てたいと言い張るのだ。冗談でしょう?身ごもっていた妹を手酷く捨てた男の身内に、愛する甥を渡すなんて、絶対にできない。だが巨万の富を誇る富豪アレクシが相手では勝ち目もなく、追いつめられたアリーズに、彼は非情なひと言を放った。「この子と離れたくないなら、僕と結婚するしかない」形だけの結婚のはずが、やがて二人の関係は熱を帯びて…。
ケイトはこれから2週間、地中海を巡る豪華ヨットに乗船し、アシスタントドクターとして働く予定だ。独りで育てる幼い娘を連れて。娘にあらゆるすばらしいものを見せ、体験させてやりたかった。楽しい旅になると期待に胸を膨らませていた矢先、急患が発生する。すばやく処置を施そうとしたケイトが周囲に協力を頼んだとき、聞き覚えのある声がし、思いも寄らぬ男性が現れたーデヴィッド!いいえ、それは偽名。彼の正体は、さる国の王子ダヴィアン・デ・ロロソ。私に一般人と信じこませたあげく、ある日忽然と姿を消した不実な元恋人。彼がいなくなった直後、身ごもったことに気づいたのだった…。そのことを、娘と同じ黒髪に空色の瞳の彼に秘密にしておけるだろうか?
異国に滞在中、医師である両親が目の前で命を落とし、ショックから口をきけなくなってしまったマンディ。後見人に庇護されながらも孤独な少女時代を過ごしたが、21歳になったとたんにその契約も打ち切られてしまい、とうとう身寄りをなくした彼女は途方に暮れていた。そんなときに慈善舞踏会で出逢ったのが、主催者のブライアンだった。酔っ払いに絡まれたマンディを助けてくれた年上の紳士だ。だが彼はマンディの境遇を知ると、考えこんだあとで申し出た。「口答えしないなんて最高だ!僕の屋敷で住みこみの秘書にならないか」私が口がきけないからって、扱いやすくて従順だと思っているのね…。
17歳の春、タラは親友の若き義父ジェームズに恋をした。叶うはずのない恋だったけれど、彼のそばにいられるだけで幸せだった。だが、純潔を捧げたただ一度の関係で、タラの人生は急転。妊娠がわかったときには、彼は何も言わず海外へ飛び立ったあとで、拒絶されたことを理解したタラはひどく打ちのめされた。世間は父親のいない子を産む女性を冷たい目で見ていて、彼女の母親とて例外ではなく、おなかの子をあきらめるよう言われた。それでもタラは学校を中退し、住む場所も変え、独りで双子を産んだ。その子供たちも今は6歳になり、裕福でないながらも平穏に暮らしていた。偶然再会した親友に誘われて訪れた別荘で、ジェームズに会うまでは!
牧師の娘イライザは高貴な生まれではなく、持参金もわずかばかり。社交界デビュー2年目となる今年こそ、結婚を決めるか、それがだめなら一生独身か、二つに一つー最後のチャンスだ。だがいまだに、地味で縁故もない彼女に関心を示す若者は現れない。ある日、舞踏会で中老の子爵が転びそうになったところを助け、子爵と仲よくなったイライザは、互いに好きな読書の話に花を咲かせる。それを苦々しく見ていたのは、子爵の息子のストラサム男爵ジャイルズ。あの若くて貧しい娘は、裕福な子爵の後妻の座を狙っているのでは?そこでジャイルズは監視するために自らイライザに近づくが、一緒にダンスを踊り、連弾をし、会話を交わすうち、彼女に魅了され…。
出生時に母を失い、父も知らずに育ったマリアは、母方の伯母のもとで、召使い同然に働かされていた。そんなある日、さる客人の口から衝撃の事実を漏れ聞くーなんと、死んだ母はどこぞの名高き公爵の妻だったというのだ!しかも、母が所有していた領地は娘のマリアに遺された、と。私は名もなき娘などではなかった。ああ、すぐにでも父に会いたい。居ても立ってもいられず、まだ見ぬ領地へと馬を走らせたマリアだったが、不運にもカーカム侯爵ニコラスの駆る馬と衝突しかけ、落馬してしまう。怪我の手当てを申し出た彼をマリアが警戒する一方、姓を明かさない謎めいた彼女に、ニコラスはただならぬ興味を抱き…。
シェルビーは男友達のダニーに頼みこまれ、婚約者のふりをして一緒に帰省することになった。だが、彼の実家に着いたとき、シェルビーは唖然とした。不在のはずのダニーの兄で大富豪のキングが現れたのだ。キングはシェルビーのことを甘やかされた小娘と軽蔑しており、こちらを圧倒するような態度で事あるごとにつらく当たってくる。キングがいると知っていたら、ここへは来なかったのに…。案の定、シェルビーが弟と婚約したと聞いた彼は怒りに燃え、彼女に向かって冷ややかに、だが内なる激情をこめて言い放った!「きみのような女と弟を結婚させはしない、絶対に」ファンが選んだ最高のヒーロー!ベスト作品コンテスト各部門上位入賞作。
ホビージャパンが贈る初の怪談アンソロジー。小説投稿サイト「ノベルアップ+」にて2022年と2023年に開催された「夏の夜の怪談コンテスト」、「夏の夜の怪談コンテスト2023」の優秀作品を初の書籍化。生々しい実話系怪談から幻想的な創作怪談まで、多彩な“恐怖”を味わえる17篇に加え、コンテストの審査員であり、本書の監修も務める人気怪談師、夜馬裕氏による書き下ろし怪談1篇も収録!夏の夜にふさわしい18篇の怪談を心ゆくまでお楽しみください。