2024年8月発売
ターニャが大富豪のレイフと結婚して、もうすぐ2年が経つ。燃えさかる情熱で結ばれたはずなのに、ターニャの不満は募る一方だった。レイフが妻に求めているのは、ベッドで果たす役割だけ。心を開いて語り合ったことは一度もない。もっと彼のことをわかりたいし、わたしのこともわかってほしいのに。それに、レイフはまだ早いと言って子どももほしがらないし、彼の秘書が彼に横恋慕しているようなのが不安なので、そのことを話し合おうとしても取り合ってくれないのだ。ターニャがあの手この手で気を引こうとすればするほど、彼がますます心を閉ざすことに絶望し、家出を決行すると…。
妹の婚約者の兄がサクソンだったなんて!かつてマギーは仕事で出逢った年上の魅力的な大富豪サクソンに惹かれたが、誤解がもとで猛烈な怒りを買い、故郷に逃げ帰って密かに彼を想い続けてきたのだ。それがまさか、妹の婚約者の実家で再会するとは。目的のためなら手段を選ばない冷徹な実業家の彼は今、事故で視力を失い、家にこもりっきりで看護師の世話も拒んでいるらしい。そんなサクソンが、思わぬ再会に戸惑うマギーに鋭い口調で命じた。「君が心から反省しているとわかるまで、数週間、私の目になってもらう」(『この愛が見えない』)。ジーナは法律事務所で地味な下働きをする毎日。耳が聞こえず、普通の暮らしもままならなかった以前に比べれば夢のようだ。今も障害がなくなったわけではない。皮下に埋め込んだ器具を外せばすぐに聞こえなくなってしまう。だがそのことに気づく人はほぼいなかった。そんなある日、顧客で敏腕実業家のカースンに出逢い、自分の障害のことを話すと、彼はとたんに顔を強ばらせ、ジーナの心は塞いだ。やっぱり彼も偏見を持っているのね…。けれども、そのときの彼女はまだ知らなかったー彼の苦渋の表情の本当の意味を。(『あなたの声が聞こえる』)。
ロンドンの病院に勤める看護師のオーガスタは23歳。最近、コンスタンティンという気になる男性に出逢った。入院患者の見舞客で、金髪に青い瞳がとてもハンサムだ。彼はオーガスタの赤銅色の髪を見て、「にんじんみたいな髪は好きじゃない」と言いながらも、見たことがないほどたくさんのチューリップをくれた。別の際にキスまでしたのに、彼はそれきり姿を見せなくなった。入院患者の病室にいた美女が彼の恋人だと思っていたオーガスタは、彼の気持ちを量りかねた。もう会えないなら、いっそ彼を忘れよう…。それなのに、数日後、大おばを訪ねたオランダで再会してしまうとは!
大病を患ったあと女性としての自信を失っていたドミニクだが、10歳年上のギリシア大富豪アンドレアスと熱烈に恋して結婚した。しかし、妻がいる身ながら、夫はとてもよく女性にもてた。そしてついには、ある女性との浮気疑惑で裁判沙汰になってしまい、夫を信じられなくなったドミニクは1年前に家を飛び出したのだった。何度離婚届を送ってもサインを拒み続けたアンドレアスが今、代理人をよこし、ようやく離婚に応じる姿勢を見せてきたー。離れていた1年でドミニクが自信をつけ、彼とやり直すと決めた矢先に。大切な女性ができたのね…。でも、生まれ変わった私を見てほしい!離婚を決める前に直接会いに行ったドミニクに、彼は厳しかった。「以前の君のほうがよかった。書類にサインしてくれ。さようなら」ギリシア富豪と家出妻の綻びかけた愛は…。名作家のベスト作品コンテスト受賞作!
オリエスタ魔法史博物館。過去と未来が、人間と妖精が交差する。メリーアンが不思議な博物館で働き始めてひと月が経ち、夜間警備員の試用期間も終わろうとしていた。「私、これからもここで働きたい!」決意を固める中、展示室から妖精が盗み出されてしまいー!?「最後までこの博物館を守るって、決めたから」国家転覆の危機に立ち向かったのは、博物館の少女だった。今宵も、奇妙な博物館での“仕事”が幕を開けるー!
「お客様は、こっちで選んでしまえばいいのよ!」ユグドランド島をたちまち夢のリゾート地に開拓した我らが草刈り王女マーゴット。自慢のホテルは大評判で世界中から宿泊希望者がやってくることに。秘密や悩みをかかえた貴族たちも、世界樹が見守るこの島で不思議と心から癒やされていく。そしてマーゴットにも人生を変える出会いが待っていたー。癒やしとモフモフいっぱい。夢のスローライフ第2弾!!
平凡なサラリーマンが転生した先は、異世界の非力な三歳児!ひとりぼっちになるところ、優しい家族に引き取られて二歳の可愛い弟に出会います。「にいちゃん、あそぼー!」「よし、冒険ごっこしようか」神の使い(精霊)と遊んだり、伝説の素材を発見したり、スライムを育てたり。幼児たちの毎日はトラブル&ドタバタ続き…これって前途多難!?でも、ふたり一緒なら楽しいこと、嬉しいこと二倍だよね。保護者たちとモフモフ魔獣に囲まれながら、のびのび気ままに暮らします!ちびっこ仲良し兄弟のほのぼの家族ファンタジー!
異世界転生してチート能力を得たメイリーネは王立学院と冒険者という二重の生活を満喫。ストーカー的なクラウスと音楽バカのジュリオによる腐女子展開などもありながら平和にすごしていた。そんなある日、冒険者仲間と入った食堂で見た男に鼓動が速くなる。3年前に森の中で襲われた謎の男だったー
300年スライムを倒し続けていたら、ある日ー妖精を探しに行くことになりました!?聞けば妖精は“子供しか会うことができない存在”だそうで。会いたいと願う娘たちのため、子供の姿になって(丁度良いキノコがあるよね)同行することにしたのだけどー!?ほかにも、タラコスパゲさんが経営するレストランに招待されたり、ハルカラと今話題の「隠れ家カフェ」巡りをしたりします!巻末には、ライカのはちゃめちゃ“学園バトル”「レッドドラゴン女学院」も収録でお届けです!!
田舎町でのスローライフを夢見てお金をため、「いざスローライフをするぞ」と引越しをしていた道中で崖崩れに遭遇して事故死。しかし、その魂を拾い上げて自分の世界へ転生を持ち掛ける神様と出会う。ただ健やかに生きていくだけでよいということで、「今度こそスローライフをするぞ」と誓い、辺境伯の息子としての新たな人生が始まった。自分の意志では動けない赤ん坊から意識があることに驚愕しつつも、魔力操作の練習をしているとーこれは優しい家族に見守られながら、とんでもないスピードで成長していく辺境伯子息の物語。
薬剤師を目指しての薬学部受験が終わったところで死亡し、気がつけば異世界で薬屋の次女に転生していたユリアンネ。魔物が無限に発生する迷宮(ダンジョン)を中心に発展した迷宮都市トリアンで育った彼女は、前世からの希望通り薬師(くすし)を目指す。しかし、薬草だけでなく魔物から得られる素材なども薬の調合に使用するため、迷宮都市は薬師の激戦場。父の店の後継者には成れない養子のユリアンネは、書店でも見習い修行中。前世のこと、そして密かに独習した魔術のことを家族には内緒にしつつ、独り立ちを目指す。
森の中で出会った魔族の子たちを、ロクサレン家でおもてなしするユータ。みんなが魔族の国へ帰るのにあわせて、ユータも魔族の国へ行くことに!魔族の国で、珍しくておいしい食材を探そう!ボリュームたっぷりの特典つき!ユータのもふもふ異世界ファンタジー第十七弾!
エリス・ラースはラース侯爵家の令嬢。特に秀でた事もなく、特別に美しいわけでもなく、侯爵家としての家格もさほど高くない、どこにでもいる平凡な令嬢である。…表向きは。エリスに忠誠を誓う、狂犬執事・ハル。王弟・ルークは、ハルを側近に望み、熱烈な打診をくり返していた。そんなある日、ルークは事故により行方不明となってしまう。そして、ハルとルークには王族の命を狙った容疑がかけられて…!?ハルはエリスの隣に戻ってくることができるのか。エリスとハルの関係は果たしてどうなるのか。平凡(に憧れる)令嬢の、平凡からはかけ離れた大団円!
ベテラン冒険者であるリチャード・シュタイナーは、“育成上手”の異名を持っていたものの、自分の能力に限界を感じて引退。路地裏で拾ったみすぼらしい幼女シエラを育てることで余生を送ろうとする。ところがシエラは、女神アクエリアの加護を受けている未来の勇者だったのだ。片思い同士だったエルフのアイリスと婚約し、リチャードは二人でシエラを育て始める。勇者というリチャードの叶えられなかった夢に向けて、シエラは成長していくのだが、ある日、父とともに転送魔法で飛ばされて…。育成上手な元冒険者の父と、長命種エルフにしてギルドマスターの母という異色な家族の下で育っていく未来の勇者を描く大好評シリーズ。待望の2巻、いよいよ登場!
森の魔獣討伐にやってきたクリスは、バッカスと同じく魔剣技師を名乗るムーリーという男と出会う。ムーリーの存在はバッカスも認識していて、二人はムーリーが店主を務める店に様子を窺いに行くことに。歓待してくれたムーリーがふるまうスイーツにすっかり魅了される二人に、ムーリーも親しみを感じるようになる。そして後日、バッカスの工房にやってきたムーリーはバッカスにとある一件を持ち掛ける…。新たな仲間も加わって、ますます充実の異世界魔剣造り&スローライフ物語第2弾!
元Sランクの凄腕冒険者のラルクは周囲に惜しまれながらも、35歳で冒険者業を引退する。友人の紹介でのんびり余生を過ごせる“素敵な村”を紹介され行きついた先は…人が一人もいない廃村。ひょんなことから罠にかかり拘束されたブラックドラゴンを救ったラルク。翌日、彼の下に現れたのはー黒髪の美少女だった!「先日救っていただいた、ドラゴンのディアです!お礼をしにきましたので、よろしくお願いします!」静かに暮らしたいラルクは急にやってきたディアを追い返そうとするが、「命を救われた竜は、恩人に一生を尽くさねばならない」という掟に従わないと竜界から追放されるとディアに泣きつかれてしまい、最終的にラルクは渋々彼女を家に住まわせることに。そして始まる1人と1匹の生活。ディアの重力波で荒れ地を耕して畑を作れば、竜の魔力のせいで謎の作物やドリアードが生まれたり、ハイエルフの少女と出会い問題に巻き込まれたり…ラルクの想像していた余生とは違っていてー。これはうっかりブラックドラゴンを救ったばっかりに、ちょっぴり規格外で騒がしいスローライフを送ることになる、一人の冒険者の物語。