小説むすび | 2024年発売

2024年発売

小説 イタリア軒物語小説 イタリア軒物語

発売日

2024年10月18日 発売

明治の日本が開港した5港のひとつ新潟。堀と柳との風情があるその町は、長岡藩の外港だった時代にも、幕末に天領となってからも大幅な町人自治が認められ、自由と自立の風が吹く港町だった。明治7年新潟にやってきたイタリア人コックのミオラは、街と暮らす人々に魅せられ時の県令の支援を受け西洋料理店を創業する。振袖のお千と恋に落ち愛宕神社で挙式、そこはパリ・コミューンに先立つこと100年、住民自治の先頭に立ち処刑された義人を祀ってきた神社だった。ミオラは牛肉の仕入れの為に和牛の島佐渡へ、そして文明開化の先端を走る東京や横浜へと旅し料理店の準備に奔走する。イタリア軒と命名されたそのレストランは、横浜でスカウトした料理人や元サムライらを雇い入れスタッフを充実させていく。街中を流れる堀のほとりに新築されたイタリア軒では、料理のベースとなるソースの開発や、独自メニューの工夫がなされ、その価値を市民が認めていく。 プロローグ 第1章 曲馬団来港 第2章 堀と柳の街 第3章 怪我と恋 第4章 開港都市 第5章 天下一の県令 第6章 挙式 第7章 イタリア軒誕生 第8章 新潟の鹿鳴館 第9章 世界で一番よいところ エピローグ

カテリーナの微笑カテリーナの微笑

歴史家である著者は、フィレンツェ国立古文書館でカフカス出身の奴隷カテリーナの解放証書を発見した。起草者は公証人ピエロ、すなわちレオナルド・ダ・ヴィンチの父であった。 持つものすべて、身体、自由、未来を奪われたチェルケス人の女奴隷。彼女がレオナルドの母なのか。関連史料を総動員して謎を解く、壮大な歴史小説である。 15世紀、光と闇が交錯する地中海世界。少女はカフカスの高原で捕縛され、ドン川河口の古都ターナへ。黄金色のドームが輝くコンスタンティノープルをへて奴隷交易の中心地ヴェネツィア、そしてルネサンスのフィレンツェからヴィンチ村に至る。各章の語り手は、東方を夢見た商人、ガレー船の船長、ロシア人の女奴隷、典籍収集家の騎士、破滅の縁を経験した実業家など、実際に歴史の中に生きた人びとである。 レオナルドは幼少期をカテリーナと過ごした。自然や宇宙の見方、生きとし生けるものへの愛、部族の神話や伝説、天使の美を宿す顔のイメージなどは、母から受け継いだものだ。長い別離のあとで、最期を予感したカテリーナは巡礼団に加わり、息子レオナルドのいるミラノをめざした。 難民、児童労働者、最下層に生きる21世紀のカテリーナは至るところにいる。だから著者は、新発見を学術論文でなく、小説として多くの人に向けて書いたという。 1 ヤコブ 2 ヨサファ 3 テルモ 4 ジャコモ 5 マリア 6 ドナート 7 ジネーヴラ 8 フランチェスコ 9 アントニオ 10 ピエロ、ふたたびドナート 11 もうひとりのアントニオ 12 レオナルド 13 私

【POD】夢みたものは 第5号【POD】夢みたものは 第5号

立原道造の詩「夢みたものは」から名付けられた総合誌の第5号。 ユメカワマシュさん描くかわいらしい夢見る少女にのせてお届けします。 戦後79年、夢を次世代に確実に繋いでいくため、過ちを二度と繰り返さぬために、戦争を語り継ぐ…戦時下を生きた人々への聞き取りの記録を本号より連載予定です。 夏から秋…季節感溢れる作品が多く集まりました。 幅広く活躍中の作家19人による詩、短歌、短編小説、エッセイ、写真……80頁。 読書の秋に、楽しんでいただけたら幸いです。 「ボール」 「釣りガール佑月4」「羊が来ない」「いつかあなたに」「たとえ明日が来なくても」「金木犀をあなたに捧ぐ」「無電」「祖父の話」「戦争の記憶」「みえないけれど」「メリー・ゴー・ラウンド」「星の雫」「真夜中の出来事」「金木犀」「満月」「停滞と眼差し」「コスモスが咲くころには」「日の当たるベランダで」「ハレルヤ」「神々の休日」「『見えない手』と呼んでいた」「孤独と笑いのアナキズム」「あなたがなにものでも」「中秋の名月」 様々な夢のかたちをお楽しみください。 あらゆる芸術の分野を越え、共に、心豊かな各々の夢の結実を願い、「夢みたものは」羽ばたきます。 夢みたものは すべてここにあります。 作品が抱くきらきらした小さな夢のかけらが、多くの読者の心にとまり、夢の支えとなりますように。元気と笑顔をもたらすことができますように…。

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