2024年発売
珊瑚海海戦の敗退によって明らかとなった空母機動部隊が抱える弱点、すなわち通信能力の不足と攻撃に対する脆弱さを一挙に解決するべく、戦艦「大和」を前線に送り出した。 この英断により、第一機動艦隊はソロモン海にて米艦隊に圧勝する。 連合艦隊はすぐさまニュージョージア島に前進、米豪分断作戦は成功するかに思えた矢先、米軍がガダルカナル島に上陸したとの情報が。 ラバウル基地から空爆を仕掛けるとともに、重巡「鳥海」率いる第八艦隊、さらに戦艦「金剛」「榛名」を主力とする第二艦隊も出動するが、米軍の飛行場建設阻止には至らない。 ついに第一航空艦隊あらため第三艦隊にも出撃命令が下り、戦艦「大和」は再び空母を率いて南洋へ向かうーー。 「ソロモンは彼らにとり、死守しなければならない重要拠点なのだ」
わたしたちは、こうして「今」を生きている 日本の地で民族教育を行う朝鮮学校、そこに通う子どもたちが自分たちの日常語=朝鮮語で書いた詩と作文のコンクール、「コッソンイ」。 歴代の入選作から厳選した50編から浮かび上がる、子どもたちの真の姿とは。 時代ごとに吹き荒れた逆風の中、朝鮮学校の児童・生徒たちは何を感じてきたのか? 1 現実を生きる 2 私たちの学校 3 民族の誇りを胸に 4 祖国統一という悲願 5 未来に向かって
昆虫・毒蟲が闘いを繰り広げる大ヒットDVD「世界最強虫王決定戦」が、小説になって帰ってきた! 天下泰平のカブト幕府転覆を企み、手ならぬ肢(あし)を組んだ、ノコギリクワガタ藩主、オオスズメ藩主。幕府に従わぬ毒蟲たち、タガメ藩主率いる水生昆虫、さらには強大で残虐な南蛮虫まで巻き込んだ、戦乱の幕が切って落とされた。 日ノ本の昆虫たちを守るため、カブト将軍は自らを顧みず、戦いに挑むのだった!
石部魂子教授シリーズ第2弾 オーラを見ることができる石部魂子教授は、夏目漱石の随筆『思い出す事など』に光る言葉が数多くあることに気付く。それは明治43年の夏目漱石からの命をかけたメッセージだった。修善寺の旅館「菊屋」で生死の間にある漱石を救うために、赤龍の模様が入った神通力のある「龍石」を使って、漱石のいる115年前にタイムリープする魂子。漱石を救う事は、自身を救う事でもあると気付く。魂子は次々と現れる神々に、思いも寄らぬ事を言われ自身が何者なのかを考え始める。やがて魂子は、漱石と神々によって自身の秘められた運命と力を知ることになる。石部魂子教授が「龍石」と共に115年前の夏目漱石を救いに行く、異色のスピリチュアルSFミステリー。
終盤に至ってすこぶる本格ミステリ的なクライマックスが待ち受けている。この展開には驚いた。--綾辻行人 ミステリでしか描けない夢想とも言える物語だろう。--有栖川有栖 読み進めると、構想のスケールが実に大きく、魅力を感じた。--真保裕一 私たちから言葉を引き出す魅力を十分に持った志の大きい作品。--辻村深月 一番の高評価でした。--貫井徳郎 選考会の議論が楽しかったのは、秘めた魅力に惹かれたからだろう。--東野圭吾 骨太な本格ミステリに挑んでおり、読みごたえがありました。--湊かなえ 第70回江戸川乱歩賞受賞作! アニバーサリーイヤーに、ミステリ界の新たな歴史を作る期待の新人、満を持して登場! 幕末日本。幼いころから綺麗な石にしか興味のない町娘・伊佐のもとへ、父・繁蔵の訃報が伝えられた。さらに真面目一筋だった木挽き職人の父の遺骸には、横浜・港崎遊廓(通称:遊廓島)の遊女屋・岩亀楼と、そこの遊女と思しき「潮騒」という名の書かれた鑑札が添えられ、挙げ句、父には攘夷派の強盗に与した上に町娘を殺した容疑がかけられていた。伊佐は父の無実と死の真相を確かめるべく、かつての父の弟子・幸正の斡旋で、外国人の妾となって遊廓島に乗り込む。そこで出会ったのは、「遊女殺し」の異名を持つ英国海軍の将校・メイソン。初めはメイソンを恐れていた伊佐だったが、彼の宝石のように美しい目と実直な人柄に惹かれていく。伊佐はメイソンの力を借りながら、次第に事件の真相に近づいていくが……。
「私の祖父は“日本で最初の、ろう理容師”です」 作家デビュー後、前に進めなかった五森つばめが祖父の半生を描くことを決意する。 ──時を超えて思いがつながっていく、実話に基づく物語 大正時代に生まれ、幼少時にろう者になった五森正一は、日本で最初に創設された聾学校理髪科に希望を見出し、修学に励んだ。当時としては前例のない、障害者としての自立を目指して。やがて17歳で聾学校を卒業し、いくつもの困難を乗り越えて、徳島市近郊でついに自分の理髪店を開業するに至る。日中戦争がはじまった翌年のことだった。──そして現代。3年前に作家デビューした孫の五森つばめは、祖父・正一の半生を描く決意をする。ろうの祖父母と、コーダ(ろうの親を持つ子ども)の父と伯母、そしてコーダの娘である自分。3代にわたる想いをつなぐための取材がはじまった……。
1880年、ニューヨーク。ヘラルド紙の唯一の女性記者であるエリザベスと友人のカルロッタは、ミイラのように包まれた女性の遺体を発見する。彼女の記事は話題となり、新たな遺体が発見される度に読者を魅了する。しかし、犯人もすべての記事を読んでおり……
1985年、アイルランドの小さな町。寒さが厳しくなり石炭の販売に忙しいビル・ファーロングは、町が見て見ぬふりをしていた女子修道院の“秘密″を目撃しーー優しく静謐な文体で多くの読者に愛される現代アイルランド文学の旗手が贈る、史実に基づいた傑作中篇
夏の甲子園出場をかけた京都府大会決勝。木暮東工業のエース投手・権田至の投げたボールが、境風学園の強打者・仁科涼馬の頭部を直撃した。「あんな球、避けられるでしょ」少年はなぜそのような突き放した言葉を放ったのか? 鮮烈な京都青春物語。
平凡な男・【楊偉/ヤン・ウェイ】は、出張先のC市のホテルでミネラルウォーターを飲んだところ腹痛で倒れ病院に連れ込まれる。そこは巨大で得体のしれない不気味な迷宮だった。『三体』著者劉慈欣も瞠目する、中国SF四天王の一角・韓松が放つ不条理SF《病院》三部作開幕篇
逮捕以来、一言も話さずに奇妙なパズルを作り続ける殺人鬼ジェス。パズル作家のマイクは、彼女のパズルを解き明かすように警察に依頼される。だがそのパズルには、想像もつかないほどに大きな秘密が隠されていた。それは、世界を根底から覆しかねないもので……
なぜか年中、雪に閉ざされた町キンバリー・クラーク・ウェイマスは、児童小説の聖地巡礼の地として有名。だが、観光の目玉である関連グッズ店の店主ビリーが店を閉めて引っ越そうとしたことで、不動産業者や作家や探偵やプロの幽霊を巻きこみ、町は大騒動に!
年じゅうクリスマスの町キンバリー・クラーク・ウェイマス最大の観光名所である小説関連グッズ店“ミセス・ポッターはここにいた”。その店主ビリーが店を閉め、町を出ていくー衝撃のニュースに、町は大騒動に!探偵ドラマの影響で優秀な捜査員ぞろいの住人や記者たちは、さっそく調査に乗りだした。そんな町に、幽霊屋敷にしか住まないホラー作家夫妻が興味を示す。幽霊を雇い、ビリーの家を幽霊屋敷に改装する!?そして、この町の危機は『ミセス・ポッターはじつはサンタクロースではない』の著者ルイーズ・キャシディ・フェルドマンその人にも知らされた…。不思議な町の風変わりな人々の物語。
金沢はひがしの茶屋街、置屋「梅ふく」の芸妓・朱鷺は、7歳の頃に売られてきた。同じ歳で双子のように生きてきたトンボや女将をはじめ、個性的な梅ふくの面々に支えられ、いまは朗らかに逞しく一人前の芸妓に成長している。そんなある日、朱鷺は密かに胸に秘めた相手・浩介から所帯を持とうと告げられる。花街の外で生きるー。そんな選択肢があるなど考えもしなかった朱鷺は嬉しい反面、養っている家族のこと、トンボら、梅ふくの仲間のことなどを想い逡巡もしてしまう。さらに思いもかけぬ障害が立ちはだかり…。思うに任せぬ境涯のなかでしなやかに生きる女性たちを描く、渾身の連作長篇。
「とにかくヘンな小説をお願いします」そんな型破りな依頼に応えるべく、炒めて煮込んで未知の旨味を引き出した傑作集。憎き取引先への復讐を計画する「そうだ、デスゲームを作ろう」、集団心理を皮肉った「行列のできるクロワッサン」、第76回日本推理作家協会賞ノミネートの『ファーストが裏切った』など、日々の違和感を増殖、暴走させてたどり着いた前人未到の五編。これも浅倉秋成。いや、これこそが浅倉秋成。
「なんなんだ、これは!」 想像力の限界の斜め上を突っ走る物語20編。 街裏ぴんく(R-1グランプリ2024王者)、大島育宙らが大絶賛!! 鬼才が放つ待望の第二作品集がついに刊行!
車椅子の刑事・蒼井俊が捜査する連続殺人事件。被害者はSNSなどで糾弾されながら司法に裁かれなかった者たちだった。彼らの悪行をなぞらえるかのような異常な死に様に、蒼井は犯人の自己顕示欲を見て取る。そして、残酷な手口にかつて警察組織を裏切った稀代の犯罪者の存在を感じた。その人間こそ、彼の四肢の自由を奪った元凶だったーー。 瞠目の警察小説×サイコスリラー!