2024年発売
ゴールデン・レトリバーのピーボ(7歳オス)は、患者の恐怖や苦痛などを和らげるために警察病院に常駐するファシリティドッグだ。小児科病棟で子供達を癒やす存在なのだが、ピーボには裏の任務があった。特別病棟に入院する余命わずかの囚人患者の心を開かせ、彼らが隠していた事件の秘密を聞き出す。どんな凶悪犯もふさふさの毛並み、つぶらな瞳、愛らしい動きに癒されてつい心を許してしまうのだ。そして、ピーボ専任担当の笠門達也巡査部長は、ピーボが聞き出した患者の秘密を端緒にして、事件の再捜査を開始する。警察病院のスーパー癒やし捜査犬が、難事件を迷わず賢く解決!!犬が主役で助手は窓ぎわ警官。超異色コンビの警察ミステリー。
何者でもないわたしにも、明日はやってくる 累計30万部『活版印刷三日月堂』の著者が贈る、「染織」をテーマにした感動作 <Story> 母の死をきっかけに生きる意味を見いだせなくなった槐は、職も失い、川越で染織工房を営む叔母の家に居候していた。そこに、水に映る風景を描いて人気の女性画家・未都の転落死事件に巻き込まれ、心を閉ざしていた従兄弟の綸も同居することに。藍染めの青い糸に魅了された綸は次第に染織にのめり込んでいく。 ある日、槐の前に不審な男が現れ、綸が未都の最後の言葉を知っているはずだと言う。未都の死の謎を探りながら、槐は自分の「なぜ生き続けなければならないのか」という問いと向き合っていくーー。 「生きる」というテーマにまっこうから向き合う、著者渾身の感動作! <プロフィール> ほしおさなえ 作家。1964年東京都生まれ。1995年「影をめくるとき」が群像新人文学賞小説部門優秀作に。 おもな著作に「活版印刷三日月堂」「菓子屋横丁月光荘」「紙屋ふじさき記念館」「言葉の園のお菓子番」などの文庫シリーズ、『金継ぎの家』『東京のぼる坂くだる坂』、児童書『お父さんのバイオリン』、「ものだま探偵団」シリーズなど。
今度は海で海鮮祭り!!ある事件をきっかけに魔物の肉を食べることでそのスキルを自分のものにすることができるようになったルード。ダンジョンで命を救ったことがきっかけでパーティーを組むことになった元Sランク冒険者のエリシアとともに冒険者として活動しつつ、魔物グルメを楽しむのだった。瘴気迷宮の隠しボスである瘴気竜に辛くも勝利したルードが街に戻ると、監査官を名乗る男から疑いをかけられたりと、トラブルも継続中。心機一転、新たなダンジョン「海底迷宮」を目指してやってきた港町では海鮮三昧!!さらには魔物料理を食べても平然としている謎の少女も登場して…!?冒険×グルメの痛快異世界ファンタジー待望の第2巻!!
イギリス海軍によるイラストリアス級空母の建造は、日米両海軍の空母建造に一石を投じた。アメリカ海軍はただちに装甲空母の是非について検討をおこない、帝国海軍も昭和13年初頭には同様の研究を開始した。搭載機数の減少を良しとしない米海軍は、飛行甲板の装甲化に消極的な態度を取り続け、大量の艦載機を搭載するエセックス級空母の増産に踏み切る。対する帝国海軍は、軍縮条約明け後に建造する「飛龍」をまず実験艦に指定して装甲化の手ごたえをつかみ、翔鶴型、飛鷹型空母の改造にも着手、米英に先駆けて“装甲空母大国”としての道をあゆみ始めるのだった。
情熱と深い専門知識で今日も窓口の患者を救う!成都調剤薬局に勤める薬師寺ロミは少しおせっかいで、ちょっぴり短気な薬剤師。地域医療に根ざした調剤薬局の役割を認識しつつも、難病治療に携わりたいと願っている。処方せんから患者をプロファイリングする薬剤師の活躍を描いた、新たなお仕事小説!
無情、ひたすら無情ー。「死んだ方がましのくせになぜ生きているのか不思議な底辺が、将来そうなるであろう若いだけの同じ底辺によって苦しめられている」と同じ団地の住民を見下す久野。自身の惨めさを糊塗するために、現状から抜け出せない人々を定点観測するだけに飽き足らず、土井という老人を弄ぶ手段を考え、実行することに生きがいを見出していた。ところがある日土井から相談を持ちかけられて…。表題作を含め、自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。
二つの月が浮かぶ、熱砂に覆われたソリディアス大陸。自分ではない”誰か”の記憶を持つ少年・アンガスは本に宿った謎の女性・〈本の姫〉と共に旅をする。旅の目的は大陸に散った邪悪な文字(スペル)を探し、回収すること。人々は文字(スペル)の魔力によって凶暴になり、各地では厄災が起きていた。荒野を貫く鉄道に乗り、不思議な力を持つ歌姫たちに出会い、滅びた天使たちの遺跡を巡るアンガスたちを待ち受けるものとはーー。 4巻連続刊行! 天空と大地を旅する壮大なファンタジー
破滅を回避して、幸せな家族になります! 公爵家に嫁いだソフィーアは、夫・アランとある契約を結ぶ。それは『アランを愛さない』こと。彼には十歳になる義娘がいた。弟夫妻の子供で、両親ともに事故で亡くなったらしい。その母役としてソフィーアは抜擢されたのだが、彼は女性に興味がないようだ。ある日、ソフィーアは予知夢を見る。それは大人になった義娘・レベッカが断罪される姿。愛を受けずに育った彼女は、悪役令嬢になってしまったのだ。「なんて可哀想!」ソフィーアは破滅を回避するため、レベッカを溺愛し始める。すると、アランの可愛らしい一面も見えてきて・・・・・・? これは、偽物の家族である三人が、本物の家族になるまでの物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 ガガガブックスfとして、女性向けライトノベルを刊行開始!異世界恋愛小説を中心にラインアップしていきます!
世界征服の実現に向けて着々と勢力を拡大する勇者アレンと魔王リリス。二人の元に、当代最強の魔王ルシファーから『七大罪会議』への招待状が届く。ルシファーの城で対峙する、最強格の七人の魔王と最強勇者、一触即発の空気の中、ルシファーの側近として現れたのは、元大魔王の妻で、消息不明だったリリスの母親キスキルだった。ルシファーとキスキルの真の狙いとは?世界征服最大の脅威を前に、リリスは限界を超えるべくさらなる力に手を伸ばすー最強勇者と最弱魔王のコンビが挑む、バトルファンタジー第二幕!
「ときめきのない道中なんです」その一言から始まった二人の物語は188日間つづいた…。みゆきやユーミン、明菜が街に流れていた80年代初頭。ぼくは医学部の4年生、彼女は1年目の研修医。現役の医師が匿名で描く、秘められた恋の顛末!!
YouTubeで500万回以上再生された人気作から書き下ろしストーリーまで多数収録。5分後に心と腹筋が震えてやまない超短編オリジナル小説20篇。
ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビの中に「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ向かう。言葉を機械学習させられた類人猿ボノボの“シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していくー“わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。第170回芥川賞候補作。
絵衣子は成功を夢見る漫画家のタマゴ。しかしストーリー創りに煮詰まり、崖っぷち状態が続いている。そんなとき、自分と瓜ふたつの謎の女が残したフロッピーディスクにあったアイデアを借用して連載漫画を大ヒットさせる。人気絶頂の中で運命の嵐に飲み込まれていく絵衣子。女の正体、そして父の失踪の真相とは?過去と未来、もうひとつの人生の可能性…。点と点が繋がったとき、絵衣子のストーリーが再び動き出す!
おしゃべりがうまくできずに学校に行けないネムは、子犬のジドといつも一緒。村の人たちは、獲物一匹取ってこないジドのことを「役立たず」といった。「息子に手がかかるのに、あんな犬までかかえたんじゃ、さぞたいへんだろうよ。」でも、ジドにはひみつがある。耳を羽のように動かして、空をとぶことができるのだ。ある日、空とぶ犬のうわさを聞きつけた村の旦那が、ネムの元にやってきてー表題作「ネムとジド」ほか、優しく沁みこんでいく全5編の物語。
〈「ホットプレートほしい人いませんか?」--或る日、或る食卓、9つの物語。〉 〈女も男も、子どもも大人も。誰にでも、感情を呼び起こす“食と道具”がある。〉 数々の「おいしい小説」を手掛けてきた著者が贈るーー“食にまつわる道具”を通して揺れ動く老若男女を描いた短編集。「今年のゼリーモールド」「ピザカッターは笑う」「コーヒーサーバーの冒険」「あのときの鉄鍋」「水餃子の机」「錆び釘探し」「ホットプレートと震度四」「さよなら、アクリルたわし」「焚いてるんだよ、薪ストーブ」の9篇を収録。
レイキャヴィクのアパートの一室で、刃物で喉を切り裂かれた若い男の死体が発見された。男はレイプドラッグと言われるクスリを所持しており、バーやレストランで出会った女性にクスリを混入した飲み物を飲ませて意識を失わせ、レイプしていた常習犯らしい。被害者による復讐か?犯罪捜査官エーレンデュルが行方不明のなか、同僚のエリンボルクは現場に落ちていた一枚のスカーフの香りを頼りに捜査を進める。世界のミステリ読者を魅了する北欧の巨人の人気シリーズ第7弾。