2024年発売
「あなたが、私の恋の全て」 人と神との約定、その行く末はーー異類婚姻譚、完結編! <あらすじ> 三つの神供ーー美酒と芸楽と人肌を神に捧げてきた享楽街アイリーデ。 古来、国家間の争いとは距離を置いてきたその街にも、大陸全土に漂う戦雲が影響を及ぼし始めていた。 華やかな街の陰で、さまざまな勢力の思惑が交錯する中、シシュはサァリと彼女が愛する街を守りきるため奮戦する。そしてサァリは、ついに生涯ただ一度の客取りを行うことを決意するがーー!? 定められた運命を超え、神話と人を巡る物語が行き着く結末とは? 異類婚姻譚完結編、完全書き下ろしの後日譚を百ページ以上収録して登場!
目立たず、こっそり、世界を転覆。 最強の仲間を集めて、闇組織の活動開始!! <あらすじ> 「じゃあ、僕帰ります。もう定時なので!」 上流貴族家出身の元引きこもり少年テネスは、実家を追放され、片田舎の冒険者ギルドで雑用係としての日々をのんびり送っていた。 だが、それはあくまで仮の姿。実際の彼は秘密のアジトに居を構え、世界を支配するいびつなルールを打ち壊そうとする組織の黒幕だった!? 「さあ、世界を裏から変えよう。引きこもりらしくね」 【隠者】のスキルと持ち前の機転、そして頼りになる最強の仲間とともに、暗躍ファンタジーこっそり開幕!!
最強の“老人無双” 90歳の元勇者パーティーによる 人生最後の冒険(ファイナルファンタジー)が今始まる! <あらすじ> 魔王を倒してから約70年。齢90になった元勇者フェアドは人生を振り返りつつ、寿命まで残された時間は少ないと考えていた。 「死ぬ前に皆の顔をみておきたいのう」 彼は妻の元聖女エルリカと共に各地にいる懐かしい知己を訪ねる旅に出ることにする。人里離れた所に住んでいた二人にとって目新しいものも多く、久々の旅を楽しく進めていくのだが、それに呼応してなのか新たに生まれた魔の陰謀が元勇者へと襲い掛かってくるのであった……。 「ほっほっほっ。さあ、70年ぶりの現役復帰といこうかの」 引退した老人達が巻き起こす最強無双超ベテランファンタジー開幕!
■朝倉宏景、君嶋彼方、砂村かいり、額賀澪で贈る読切特集「駅×旅」。■新連載 オールブラックス入りした日本人ラガーマンを描いた物語、開幕! 堂場瞬一『フルハウス』。■読切 冷戦末期を舞台に繰り広げられる、異色の陰謀劇。赤野工作「“たかが”とはなんだ“たかが”とは」。雪の降り積もる屋敷で女優が企む殺害計画を描く、本格ミステリ。東川篤哉「暮林紅子の誤算」。■芦辺拓『明治殺人法廷』、高田大介『記憶の対位法』、感動の連載最終回。■創元ホラー長編賞選評ほか。
「私に魅力がない?でしたら婚約破棄しましょう」 幼い頃からの婚約者エリオットにそう突きつけたのは、侯爵令嬢セレナ。セレナをエスコートするという約束を破り、他人の婚約者をたぶらかす公爵令嬢マリベルとパーティーへやってきた彼に、ついにキレたのだ! 婚約破棄後、我慢していたおしゃれを思う存分楽しみ、セレナは本来の姿ーー実はナルシストで性格が悪い自分を取り戻していく。するとマリベルが長年片思いしている黒氷の王子ノクスが、突然セレナに婚約を申し込んできてーー!?
王都のはずれ、周囲を木々と花々に囲まれた『顔だけ聖女』エステルのカフェは、毎日元気に営業中。本音がダダ漏れになる呪いにかかった婚約者のルシアンに相変わらずの甘い本音を聞かされながら、エステルは幸せな日々を過ごしていた。ある日、エステルとルシアン、黒猫のクロードで新メニューの試食をしていると、いつもは来客がない時間にもかかわらずカランカランとお店の戸が開く音が鳴った。不思議に思って振り返ったエステルの目に飛び込んできたのは、小さな白い狼でーー?
『キットとパーシー』に登場した男女キャラクターによるヒストリカルクィアロマンス。 18世紀のロンドンを舞台に、異性との恋愛にトラウマを持つ公爵夫人・マリアンと、彼女を脅迫する男・ロブが惹かれ合っていく様子を描く。 【あらすじ】 キットとパーシーによる強盗計画が失敗に終わったその夜。 夫を銃で撃った公爵夫人ーーマリアン・ヘイズは、今の自分が唯一頼ることのできる相手であり自分を脅迫してきた張本人でもある赤毛の男ーーロブ・ブルックスを連れ、ロンドンをあとにする。 脅迫する者とされる者。 いびつな形で始まった関係だったが、旅をするうちに少しずつ二人は互いに心を交わしていく。 しかしマリアンには、異性と関係を持つことにある懸念があり……。
シティポップが生まれた80年代、同時代の日本の「文学」は何をしていたのだろう? 世界のファンがSNSで甦らせたポップ音楽の背後には、同じ時代状況から生まれ、同様に日本オリジナルの発展を遂げた、都会文学の世界が隠されていた──きらめく都会の〈夢〉を優しく紡ぐ、「シティポップの時代」を並走した9つの物語を、いま、ここに。 片岡義男 楽園の土曜日 川西蘭 秋の儀式 銀色夏生 夏の午後 川西蘭 マイ・シュガー・ベイブ 沢野ひとし プリムズをくれた少女 平中悠一 かぼちゃ、come on! 原田宗典 バスに乗って それで 山川健一 テーブルの上にパンはないけれど、愛がいっぱい 片岡義男 鎖骨の感触 【ライナーノーツ】 “時代”の終りと“物語”の始まり──「シティポップ」と、同時代(一九八〇年代)日本の「都会小説」 平中悠一
谷崎最大の長編「細雪」。しかしその評価は未だ定まってはいない。本書は従来のナラトロジーを更新するノン・コミュニケーション理論を導入することで、日本語による三人称小説の“客観的に論証可能な「語り」読解”の方法論を提示し、プルースト、V・ウルフらに比肩する同時代の世界文学としてその価値を標定する──小説家として知られる著者が東京大学大学院に提出した日本語による博士論文。
火の国、ついに復活! 建国で大切なのは 神様との宴!? カクヨム累計ランキング1位(2024年1月23日時点)獲得の人気作、第十三弾! コミック アース・スターにてコミカライズ好評連載中! 規格外の現象が頻発した城砦見学ツアーも無事に終了。 カーンとハウロンたちは、建国に向けた準備を着々と進めていた。 ジーンは地の民にも協力してもらい神殿に供えるものを準備し、いざ建国の儀に参加すると、そこでは意外な面々による騒動が始まっていて……。 精霊たちとまったり生活を満喫する異世界ファンタジー、第十三弾!
はいはい お望みどおり、頭からワインをぶっかけてあげますね! ファルトン伯爵家の長女セレナは、異母妹マリンに無理やり悪女を演じさせられていた。言うとおりにしないと、マリンを溺愛している父にセレナは食事を抜かれてしまう。 今日の夜会でのマリンのお目当ては、バルゴア辺境伯の令息リオだ。 ーーはいはい、私がマリンのお望みどおり、頭からワインをぶっかけてあげるから、あなたたちは私を悪者にしてさっさとイチャイチャしなさいよ……。 と思っていたら、リオに捕まれたセレナの手首がゴギッと鈍い音を出す。 「叔父さん、叔母さん! や、やばい!」 「えっ何やらかしたのよ、リオ!?」 骨にヒビが入ってしまいリオに保護されたことをきっかけに、セレナの過酷だった境遇は優しく愛に満ちたものへと変わっていく。
楽しい異世界で ふんわり冒険しよう! 天族の血を引くカナリアは15歳で自立の一歩を踏み出した。 辺境の地でスローライフを楽しめる両親と違って、都会暮らしに憧れているからだ。 というのも、カナリアには前世の記憶がある。遠い過去の記憶だが一つだけ心残りがあった。可愛いものに囲まれて暮らしたいという望みだ。今生で叶えるには、辺境の地より断然都会である。 旅立ちの供は騎鳥のチロロ。騎鳥とは人間が乗れる大きな鳥のこと。カナリアにとって大事な相棒だ。 これは「小鳥」と呼ばれるようになるチロロと共に、都会で頑張って生きる「可愛い」少年の物語!
街の中には珍しいご飯がいっぱい! 異世界のおいしい食材、いっしょにたべよ? スラム街で家族とささやかな幸せを享受していたレーナは、日本人だった頃の知識で、街中での生活を手にする。 ロペス商会で算数の授業をしたり、ダスティンさんの魔道具開発を手伝ったり。目指すは、家族みんなで街中へのお引っ越し! それに、どうやら街中にはおいしい食べ物もいっぱいあるみたい! 人並みの快適な生活を求めた元日本人の少女が、着実に成り上がっていく異世界ファンタジー第二弾!
推しの未来を守るため、悪の組織で暗躍するイブキは悩んでいた。最推し・ヒナタの親友ルイが自分を目の敵にしているからだ。彼女はクールな見た目とは裏腹に友達想いで優しい女の子である。そんな彼女が一体何故…?全てを識る者(転生人)である彼は閃いた。「安心して、百合の間に挟まる気はないから!」唐突な勘違いが聖地巡礼の地見学会を舞台に嵐を呼ぶ!巧妙な作戦(!?)のはずが次々に怒りを買い、懺悔室では心の距離ではなく身体の距離が近づく始末。仲良くなりたいだけのはずが、どうしてこうなった!?すれ違いまみれの三角関係の中、彼女の暗い過去も明らかになり…?愛がゆえの空回りがやがて少女の雨雲を吹き飛ばすシークレット・イルミナティ第2弾!
第11回ネット小説大賞受賞の話題作が早くも書籍化! 「大人たち、授業を始めます」 貴族も頑固オヤジも、みんなまとめて手玉に取る! やり手少女の荒稼ぎファンタジー開幕! 書き下ろし番外編巻末収録!
第50回直木賞を受賞した単行本『塵の中』は、「道祖神幕」「暗い血」「強い女」、そして「塵の中」という4篇からなる。選考委員のあいだでとくに評価が高かったのは、安藤広重の浮世絵を巡って張り合う男女の機微を描いた「道祖神幕」で、4作品中唯一の書き下ろし。また、外国人とのあいだにできた子を育てる蝶子が、数々の不運に見舞われつつたくましく生きていく「強い女」は、「老猿」として雑誌に掲載され、直木賞候補にあげられている。表題作の「塵の中」は、吉原の遊女だった咲子が、普通の幸せを求めて、妻に先立たれた男と所帯を持つものの、夫婦関係や夫の連れ子との関係が思うに任せないもどかしさを描いた中篇。その前半が「露草」として雑誌に掲載され直木賞候補に、後半は「塵の中」として芥川賞候補になっている。女の情念を描きながら、その実著者の半生を映した私小説でもある珠玉の一冊。
里山の日常を繊細に描いた私小説。-もし、名前を知らなかったら、それらは単なる草花であり、木であるだけで、風景の中に埋もれてしまっていることだろう。目の前にあったとしても、特別気に留めないでいることだろう。だが、一度注意して名前を覚え知ったものは、風景から浮かび上がって、こちらに飛び込んでくる。-東北のとある里山に暮らす、小説家と草木染作家の夫婦。すぐそばで新しい鉄塔の建設が進むなか、夫婦を取り巻く人たちの日常が、季節の植物や鳥のさえずりとともに、丁寧に綴られていく。第31回大佛次郎賞に輝いた、佐伯一麦の等身大の物語。
一行を読み逃せば、謎の迷宮から出られない。 奇想の歌野ワールド、珠玉の作品集 新しい価値観のゆらぎが生み出す7つの悲劇 ボーナス・トラック 青春ショートショート「花火大会」 著者の企みに舌を巻く!哀しみと可笑しみの令和ミステリー 小学生のときは女男と指をさされ、母親からはあなたの代わりは誰にもつとまらない、胸を張れと言われる。平穏を求めて入学資格に性別条項のない私立の中高一貫校に入るが、いじめはさらにエスカレートし、みじめな姿がSNSで世界中にさらされていく。それは僕の名前が太郎だからーー(「彼の名は」)