小説むすび | 2025年5月14日発売

2025年5月14日発売

往来絵巻 貸本屋おせん往来絵巻 貸本屋おせん

出版社

文藝春秋

発売日

2025年5月14日 発売

デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、 業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作! 文化年間の江戸浅草。 主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。 謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。 表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。 宝くじが当たるより稀有でありがた〜い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。 金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。 しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ? 〈おせん〉の推理がさえわたります。 蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、 〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。 ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です! 時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。 【目次】 第一話 らくがき落首 第二話 往来絵巻 第三話 まさかの身投げ 第四話 みつぞろえ 第五話 道楽本屋

ニンジャ 公安外事・倉島警部補ニンジャ 公安外事・倉島警部補

著者

今野敏

出版社

文藝春秋

発売日

2025年5月14日 発売

公安のエース、倉島警部補の活躍を描く「公安外事・倉島警部補」シリーズ第8弾! 知られざる公安の日常、他部署の公安警察官、あるいは刑事との関係性を知ることができる【ザ・公安小説入門編】にして、チーム倉島の冴えた躍動に鼓動高鳴る短篇集。 表題作「ニンジャ」を含む全8篇を収録。 「アテンド」 美貌を誇る台湾の公安捜査官・林春美(リン・チュンメイ)が来日するとの報せが。彼女に惚れ込む西本はアテンドに手を挙げるが、彼女相手にそう簡単に事は進まずーー? 「ケースオフィサー」 最近赴任したばかりのロシア大使館駐在武官・ゴーゴリの行確(行動確認)を指示された倉島。張り込みを続けると、彼はある日本人女性と接触していてーー? 「ニンジャ」 「洗いたいロシア人がいる」白崎の提案からチームを編成、公安総務課の伊藤と公安機動捜査隊の片桐を借り出すことに。対象はあるパーティーに参加するようだがいかに潜入すべきか。そのとき〈ニンジャ〉が動き出す。 「ペルソナ・ノン・グラータ」 例の件でゴーゴリがご立腹だと情報提供者・コソラポフから聞いた倉島は、逆転の発想で奇策を仕掛けーー? 「アベンジャーズ」 “ゼロ”の校長、通称「裏の理事官」にばったり出くわした西本。なんでもランチのお誘いで「信頼できる先輩」も連れてこいということらしく倉島と二人で向かうとそこにはーー? 「ノビチョク」 練馬の変死体事件の捜査になぜか呼び出された倉島。「おまえさん、刑事がみんな公安を毛嫌いしていると思ってないか?」刑事畑出身の同僚・白崎の言葉にはどんな意味が? 「テロリスト」 公機捜の後輩・片桐が密行中に気になったもの。それはホームセンターの前で見かけた男のリュックから覗き見えた白いポリ容器で…… 「スピンドクター」 今度はアジア担当の外事二課・竹岡が林春美をスピンドクター(情報操作者)ではないかと疑いだし、再びの行確を行うがまたしても彼女のほうが一枚うわてでーー? シリーズ第8弾ですが、この一冊から読んでも大丈夫。

赤毛の身代わりシンデレラ赤毛の身代わりシンデレラ

宮殿の使用人にすぎない私が、 おそれ多くも、王妃になるですってーー? セドヴィア国王夫妻が急死し、戴冠式を間近に控え、 皇太子アレッシオは頭を抱えた。婚約者が駆け落ちしてしまったのだ。 だがやがて、先日、車の接触事故に遭った赤毛の女性を助けたことを 思い出したーー見事なプロポーションの王宮の使用人、ロージー。 皇太子は彼女を呼び出し、婚約者が駆け落ちしたと説明した。 「ロージー、きみの家族は多額の負債をかかえているね」 なぜ知っているの? ロージーは重い口調で答えた。「そうです」 「ぼくは婚約者の代理の花嫁を見つけ、結婚式を決行する必要がある」 「式まで9日しかないのに、どこにそんな花嫁が?」ロージーは困惑した。 「今、ぼくの目の前にいる。きみにぜひ引き受けてもらいたい」 リン・グレアムファンの皆様、お待たせしました! 正真正銘の王子様にプロポーズされた、貧しき苦労人ヒロイン。次期国王となる彼は面目を保つため、結婚して愛し合っているふりをしてほしいと言いますが……。身分違いのシンデレラ物語をお楽しみください。

乙女が宿した真夏の夜の夢乙女が宿した真夏の夜の夢

真夏の夜の暗い森の中で、 彼女は美神の虜になった。 モードは放蕩者で知られる大富豪ドミニクの邸宅を囲む森の、 コテージに住み込みで働いている。今日は年に一度開かれる、 上流階級の男女が集う秘密の酒宴の日。モードたちスタッフは、 けっして森に足を踏み入れないよう厳命されていた。 だが真夜中、嬌声に起こされてつい迷い込んだ森で、 モードは神々しい半裸のドミニクにでくわし、釘づけになった。 そして名も告げぬまま身を任せ、純潔を捧げてしまったのだ。 数カ月後、森の滝つぼで水浴びをしているモードの前に彼が現れ、 厳しく問うた。「きみは妊娠しているね。あの夜の女性なのか?」 モードは俯いた。ええ、でも安心して。私がひとりで育てるから。 個性的なヒロインを描いて人気のジャッキー・アシェンデン。今作ではスコットランドの森で育ち、自然と自由を何より愛するヒロインが、大富豪の跡継ぎを身籠ったことから契約結婚を受け入れざるを得ない展開に。ヒーローの思いがけない優しい一面にも注目!

拾われた男装の花嫁拾われた男装の花嫁

大富豪は見逃さなかった── 泥まみれの少年の美しい素顔を。 多額の借金を残して父が亡くなり、母は早々に愛人と出奔し、 カミラはひとり呆然としていた。家も牧場も馬たちもすべて、 スペイン富豪マティアスに奪われてしまった。私はこれから、 どう生きていけばいいの? せめて愛馬の傍にいられたら……。 カミラは髪をばっさり切ると、ぶかぶかの服で少年に成りすまし、 厩務員としてマティアスに雇われることに成功した。 泥まみれで朝から晩まで必死に働いて2カ月、うっかりして 彼女はマティアスに正体を見破られてしまう。万事休す、だ。 だがなぜかくびにはならず、便宜結婚を申し込まれることに。 彼の瞳の熱い炎に気づかず、無垢なカミラは承諾するが……。 兄に婚約者を奪われ、その身代わりとして報酬と引き換えにヒロインと愛なき結婚をしたヒーロー。寝室は別という契約でしたが、少年から美しい花嫁へと変身した彼女の魅力に抗えず……。メイシー・イェーツらしい、ヒロインの愛らしさが光るロマンスです!

あの夜の授かりものあの夜の授かりもの

あの夜に授かった天からの贈りもの。 二人で分かち合うべきだけれど……。 1年前からフロリダのキーウエストで働くステイシーは、 事故で重傷を負った同僚を病院に運びこんだ。 怪我の状況をきこうと担当医の顔を見て、彼女は息をのんだーー 5年前、ビーチでめくるめく情熱の一夜を分かち合ったルイス! あの翌日、彼は医療活動で海外へ旅立ち、それっきりになっていた。 今、目が合ったはずなのに、驚いた表情を浮かべたルイスは 非常口のドアを押し開け、どこかへ行ってしまった……。 しっかりしなさい。落ち着くのよ。そう自分に言い聞かせる。 だがほどなく、ステイシーは仕事で再びルイスと顔を合わせた。 もう向き合うしかないーー私の4歳になる息子の父親である彼と! USAトゥデイのベストセラー作家トレイシー・ダグラスが贈る、予期せぬ妊娠物語! 顔やふとした仕草など、ルイスと息子がよく似ていることに気づき、愛がこみ上げるステイシー。でも彼がいつまた突然遠い国へ行ってしまうかわからず、恋をためらい……。

睡蓮のささやき睡蓮のささやき

愛しすぎれば傷つくと知る娘は、 愛を恐れ、愛を隠す……。 ヘロンは幼いころ、睡蓮の花を摘もうとして湖に落ちた。 そのとき助けてくれた庭師の青年のことが忘れられず、 美しく成長した今も、ほかの誰も愛することができずにいた。 とはいえ、その青年のことはおぼろげにしか憶えていないけれど。 ある晩、ヘロンはパーティで端正な紳士に突然プロポーズされる。 エドウィンと名乗った彼は外国から戻ったばかりの実業家で、 町外れの海に面した崖に立つ“ガラスの城”を買い取ったので、 そこに似合うような美しい若妻が欲しいのだという。 よく知りもしない年上男性と暮らすなんて、絶対にいや! 激しく拒むヘロンを、彼はすべてを見透かすような目で見つめ……。 不世出の作家ヴァイオレット・ウィンズピアが生んだ名作の中でも特におすすめの本作には、まるで言葉の宝石箱のように美しい表現が詰まっています。幻想的な初恋と年の差ロマンスが描かれ、ウィンズピアの耽美な世界観を存分に味わえる極上の物語です。

狙われた無垢な薔薇狙われた無垢な薔薇

何の変哲もないウェイトレスの私を、 なぜ大富豪が花嫁にしたがるのーー? 姉が遺した幼子2人を引き取ったフレディは、大学を辞め、 高級ホテルのバーでウェイトレスとして働いている。 まだ若く貧しいので、正式な養母になれないのが悩みの種だ。 そんな折、最上階の大富豪から契約結婚を持ちかけられて驚く。 ザック・ダ・ローシャは言ったーー 莫大な遺産を継承させる後継ぎのみが必要で、愛はいっさい不要、 子供さえ産んでくれれば、幼子たちも養子に迎えよう、と。 もちろん、愛する家族を守りたい。 でも……そのために純潔を捧げてしまっていいの? ハンサムなだめ男に身を滅ぼされた亡姉のようになるのが怖くて、恋愛に臆病なヒロイン。ハンサムな大富豪と契約結婚することで、運命はどう変わるのでしょうか? 『天使に魅入られた大富豪』、『王子と間に合わせの妻』に続く、身分違いロマンスの決定版!  リン・グレアムが得意とする、ピュアで芯のあるヒロインが登場する心揺さぶる珠玉作です。

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