2025年5月発売
廃園寸前の動物園でカピバラ・山田さん一家の飼育係をしている穣。ある日の落雷で、気づけば山田さんたちと異世界に召喚されていた。転移早々ゴブリンに襲われるも、山田さんに助けられる穣。 「ふぅ。無事だったか、新人?」 どうやら、今回選ばれた勇者が山田さんだったようで…!? 女神の手違いで異世界召喚に巻き込まれたらしい穣は、【ポイント交換】というユニークスキルを授かっていた。早速食材や建物、【クラフトスキル】と交換し、自分好みの家を建てたり、おいしい料理を召喚したり…魔物と戦う山田さん一家のサポートをしつつ、異世界ぐらしを楽しむ毎日。そんなある日、カピバラたちの希望で発掘した温泉に体力回復や成長促進など、トンデモ効能があると発覚! さらに、村を襲うモンスターを撃退したり、瀕死の冒険者を助けたり、温泉宿を営んでみたり…人間+カピバラ3頭の不思議なパーティーが大活躍!? 勇者カピバラとおまけの飼育員がおくる、ゆるり異世界ファンタジー、開幕!
家族に愛されず病死した少女ルウリの転生先は泥船貴族の娘!? 商売は赤字続きで没落寸前、それでも両親に愛される日々を送っていた。 ある日、ルウリは屋敷で瀕死のシロクマを発見。 助けてあげようとシロクマに触れた時、なぜかルウリの力が覚醒!? ルウリは神獣と心を通わせられる神獣の巫女だったーー! そしてシロクマを無事救うことに成功する! しかし家はとうとう没落して屋敷を売るはめに… ルウリ一家は住むところを失ってしまった。 ボロボロになりながらも辿りついたのは、行き場を失った者達が身を寄せ合って暮らす村だったーー。 ルウリは神獣の力でインフラを整備したり、魔物を撃退したり、瞬く間に村の生活環境を変え、村人の信頼を得ていくーー。 次第にルウリの周りにはシロクマ以外の神獣達も集まってきて…!? これは優しい家族と村人、もふもふな神獣たち、ささやかな幸せを見つけた転生幼女による日常の物語!
基準の判断が難しい定番の名作を“ブックガイド類での掲載数”を元に選定した、明確な指標による名作案内。2000〜2024年に刊行された、絵本・児童文学・YA文学を紹介するブックガイド・あらすじ本等を対象とし、掲載されている作品を集計、掲載数が多い505作(絵本213作、児童文学・YA文学292作)を紹介する。「作品別ブックガイド一覧」「作者名索引」(国別)、「対象年齢別索引」付き。
累計復刊リクエスト数370票! 音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)による小説シリーズが、装い新たによみがえる! 2025年3月より毎月刊行が決定! 『悪ノ大罪』シリーズは、音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)により、2012〜17年にかけてPHP研究所より出版された小説シリーズです。中世から近代を舞台に、キリスト教における罪の根源とされる七つの欲望や感情、悪徳をテーマに作られた楽曲たち『七つの大罪シリーズ』を小説化したものになります。 2021年に初めての復刊リクエストが付いて以来、小説の元である楽曲を聴き、さらに楽曲の世界に浸りたいと思った方々からの熱いリクエストが積みあがり、現在(2025年1月6日時点)までに累計370票という多くのファンの方からのご支持をいただきました。 このたび、PHP研究所から出版されていた初版の風合いを生かしつつ、新たな造本、装丁により『悪ノ大罪』シリーズ(全8巻)が紙の書籍として蘇ります(その後、電子書籍化も予定)。 読み返すたびに、新たな発見がある『悪ノ大罪』の世界。楽曲を聴いた人が、小説も読みたいという声も多い人気のタイトルです。 貴重なこの機会をお見逃しされぬよう、ぜひ直接お手に取ってご覧ください。 「さあ、眠りなさい」 シリーズのうち【怠惰】をテーマにした楽曲「眠らせ姫からの贈り物」をノベル化。 エヴィリオス歴609年、エルフェゴート国トラゲイにて連続怪死事件が発生。新聞社に勤める記者ハンネ=ローレは「プラトーの花」について取材を行う過程でトラゲイへと足を踏み入れる。巻き込まれた怪死事件の調査を進める中で彼女が辿りついたのは、マルガリータ=ブランケンハイムと名乗る伯爵夫人だった。 ※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。 イラスト:壱加/猫将軍/ミギー (c) mothy 2025 (c) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
石の街とよそ者相良(ソーラ)さんの四季折々の物語。 現実と非現実、あるいはリアリズム的要素と寓話的要素が混在して展開する堅固な格子街路のある街と、そこで暮らす人びとの点描。 カルヴィーノの『マルコヴァルドさんの四季』を念頭に書き継いだ十六篇は、 わたしたちのいま現在に通じてもいる!? あるいは未だ遠いところにある「街」への旅だったのかもしれない。 春 街とホウレン草 夏 街とサングラス 秋 街と一時間のオマケ 冬 街と広場 春 街と春の祭 夏 街とピッツァ屋 秋 街と白い人 冬 街と雪の日 春 街と空気 夏 街と破壊される街 秋 街ともうひとつの街 冬 街と教会 番外篇 春 町と石地蔵 番外篇 夏 町と磐いわくら座 番外篇 秋 町と石の銘板 番外篇 冬 町と石の化身 あとがき
第8回東奥文学賞で大賞を受賞した「盗まれる指先」は遠隔医療の技術が格段に進化した2035年の青森県を舞台に、医学と倫理というテーマに鋭く切り込んだ作品です。 最終選考委員の文芸評論家・三浦雅士さんは「冒頭、手術する外科医の場面が秀逸。緊張感の生々しさが、近未来を描くSFだとの重要性にまで思いいたらせず、その筆力に驚嘆する」と賛辞。同じく委員を務めた芥川賞作家の川上未映子さんは「金と命の値段、医師の倫理、労働の厳しさと先行きの不安をしっかり描きつつ、現実と生のあやうさを問うてもいて、作品に深みを与えている」と評価しました。 東奥文学賞は東奥日報創刊120周年を記念して2008年に創設。青森県内在住者や青森県出身者を対象に小説を募集し、第8回は58編の応募がありました。
・「愛のために、人は動く」 ・「愛」のために、人は、異世界で奮闘する。 ・「愛」のために、人は、勉学に励む。 ・「愛」のために、人は、復讐を図る。 ・「愛」のために、人は、一芸に秀でる。 ・「愛」のために、人は、ずっとそばで見守る。 これは、そんな「愛」に突き動かされる人々の物語。
あらすじ 熱海の小さな高級旅館松屋で、県会議員が大浴場で水死した知らせに熱海署の刑事が向かった。 部屋に二人の客を呼び、芸者駒菊も同席で宴会を催していた。 だが、客も誰なのか誰も分からない。 同席した駒菊に詳しい話を聞いても、中々意味不明。 その後、殺人事件が連続で発生! 県警の出番が…… 数々の難事件で功績がある美優は、静岡県警では課長が出入りを許す存在で、事件の資料の閲覧も許される特権を持った刑事の妻だ。 温泉地熱海で起こる謎の連続殺人に一平と美優の活躍が始まった。
自覚なき最強の剣聖 異世界に爆誕!! 「師匠は魔王を倒す伝説になるでしょう」 (そんな主人公っぽい奴がいるのか。……一体誰なんだ) 「勇者を導く師匠ポジこそが至高!」 そんな思考を持ち、ファンタジー世界に転生した男は(いるかもわからない)勇者の師匠になるため、来る日も来る日も剣の腕を磨いていた。 数年後、彼はなんとか巨大なリスの魔物を倒せるようになった。 ーーそう、なんとか。 剣を極めるため血の滲むような努力を続けたにもかかわらず、始まりの村の魔物よりも弱いであろう雑魚の魔物しか倒せるようにならなかったのである。 彼は自身の才能に絶望し、そして思いついた。 「なんちゃって師匠になろう。勇者の原石を探し剣術を教えて、物語序盤のみの師匠ポジに収まろう。そして弟子が成長したら実は弱いとばれる前に逃げよう」と。 計画は順調に進むかに思えた。 しかし、彼は知らなかったのだ。 その世界の魔物が異常に強いことを。 それこそ、彼以外に1人で魔物を倒せる剣士が誰もいないことをーー。 自分が悦に入るためだけに斜め上の努力を続ける無自覚最強男が往く勘違い流浪譚、開幕!
困難なほどやる気↑↑な転生王女が、貧しい辺境村を大改革! 廃ゲーマーだった前世を持つセントルム王国末っ子王女アレクシス。 異母兄姉に疎まれた彼女は、魔物が蔓延り、村人は貴族という存在に不信感を持つ崩壊寸前の開拓村の領主になることに! この厳しい状況に幼い王女は絶望ーーしない! なぜなら前世で散々この手のゲームを攻略して、どんな村も国も救ってきたから! (やりごたえあって最高! 逆境こそゲーマーの腕の見せ所よね!!) 周囲から孤立し食料も資源も無い鬼難易度の開拓。 攻略に向けてアレクシスが目を付けたのは、村に不干渉な先住民と、男手不足の村人たち、ズタボロの村という逆に開拓を不可能に思わせる存在で? 「資源(リソース)がない? あるじゃない、ここに沢山!」 アレクシスの掟破りな発想によって、満足のいく食事ができるようになり、資源も増えていきーー 滅びかけた村は希望を取り戻していく! 前世ゲーマーの転生王女が挑む、ハードモード異世界開拓ファンタジー、開幕!
召喚魔法師(グランドサモナー)、連合軍の指揮を執る!? 新たに召喚したバンパイアーーテロメアの装備を整えるため風霊の村へ戻ったキース。 村を拠点に気ままな戦闘訓練を続け、よきところで帰還するが……そこで待ち受けていたのは緊急事態!? 「イベント絡みだとは思うんですけど……」 「村が包囲されちゃってるんです!」 どうやら、魔人率いる魔物に包囲されマップ攻略も他エリアとの交流もままならない様子。 しかも運営からの予告は無しーー 前代未聞のイベント発生にプレイヤー達が一斉に立ち上がる! アデルやイリーナ、お馴染みのメンバーも加わり【サモナー連合軍】が対魔物掃討戦へ出撃! そして、陣頭で的確な指揮を執るキースは注目の的に。 ……だが、本人は周囲の視線の意味するところなど露知らず、マイペースに突き進む。 召喚魔法師は無事にイベントをクリアできるのか!? Web未公開の書きおろしエピソードも収録! 「小説家になろう」で4.5億PV突破ーー ますます加速する最大級の戦闘録(プレイレポート)、スタート!!
チートな魔術と転生知識で幸せな辺境生活を謳歌します! 伯爵令嬢リンダは家族に疎まれ辺境の老領主へ輿入りすることになったが、出迎えてくれたのは美貌の領主子息ルシアンだった!? 「雪解けは未だ悠遠ゆえ、燃えたぎる赤き泉で存分に疲れを癒やすが良い」 「……(温泉であったまってね、ってことかな)」 しかもちょっと訳アリ(だけど可愛くて優しくて強い!)だった! 雪に閉ざされ魔獣も襲来するご時世、リンダは領主館で冬を越すこととなる。 そこで始まったのはこれまでの常識を覆す日々。 貴族令嬢に相応しくないと蔑まれた風魔術や、理不尽を見過ごせない高潔さは辺境では好ましく受け入れられ、彼女の周囲には人が集まるように。 それは素直な賛辞を寄せてくれるルシアンのおかげだと理解したリンダは、次第に「この地を、ルシアン様を守りたい」と考えるようになる。 そんなある日、大規模魔獣襲来が発生して……!? 異世界転生した前向き令嬢が辺境の地に大団円をもたらす、最強ハッピーファンタジー!
周囲の注目も愛情も急上昇な転生皇女! なぜか聖女に認定!? 大帝国の第七皇女に転生したヴィルジニア。 無事に三人の婚約者候補との仲を縮め安堵していたところ、追加の候補者としてユベールが登場! 美青年へと成長し、甘い言葉を口にするようになったユベールの変化に困惑を隠せない。 それでも、久しぶりの再会を喜んだヴィルジニアは、他の候補者も含めて少しずつ交流を重ねていく。 しかしそんな時間の中で、自分が選ぶ立場であることを自覚し、愛されなかった前世とのギャップに悩み始めるヴィルジニア。 そこにマルティレス神父率いるヴァノ聖国の使者が、ヴィルジニアを聖女として神殿に迎えたいと帝国にやってくる。 さらにはマルティレス神父がヴィルジニアの伯父だと明かされ、聖女として狙われる彼女を身内として守ろうと行動していることを知り……? 「皇女」か、「聖女」か。新たな選択肢にヴィルジニアが選ぶ未来とはーー。 末っ子皇女の愛され異世界ファンタジー、決意の第3巻!
この愛は偽りのはずだったのに── 「愛する君を抱ける日をずっと待ち望んでいた」 魔力なしのため、虐げられて育った公爵令嬢・マリア。 唯一優しくしてくれたのが、第二王子であり婚約者のディートフリートだった。 しかし、数年後。 王太子として辺境の地から帰還したディートフリートに、身に覚えのない罪を着せられてしまう! ショックで卒倒したマリアが、次に目を覚ましたときーー 彼が辺境の地で出会った新たな恋人・ミアと入れ替わっていて……!? ミアとして身も心も蕩けるほどに愛されることに罪悪感を抱いたマリアは、元の身体に戻る方法を探すが……!? 「昔からずっと君だけを愛している──マリア」 すれ違いから始まる、一途に愛されまくりの執愛×初恋ロマンス!
「そろそろ覚悟、決めてくれる?」 重すぎる執着愛に心も身体も甘く堕とされる!? 読書に夢中な伯爵令嬢×ハイスペック公爵令息によるオトナの溺愛ラブロマンス 学園生活を大好きな読書を楽しみながら穏やかに過ごそうと思っていた伯爵令嬢レティシア。 しかし、入学後に訪れた図書館の『分室』で、超絶美形の公爵令息アティルと出会ったことで、予想外に甘く幸せなひとときを送ることになりーー? 極度の女嫌いであるアティルはレティシアと二人きりで過ごす中で、彼女こそが自分の「唯一の女性(ひと)」だと気付きーー なんとかしてレティシアの気を惹こうと甲斐甲斐しく世話を焼いたり、二人で過ごす『分室』を特別な部屋に改装したりと、あらゆる手立てを講じ始める。 そして遂にはーーレティシアが自分を求め続けるようにと、身体での奉仕まで!? 読書に夢中な伯爵令嬢と、そんな彼女に愛されたくてたまらないハイスペック公爵令息の甘くとろける執着ラブファンタジー!
シリーズ第6巻「赤ずきん」は、表題作のほか、「オオカミとん七ひきの子ヤギ」「おくさま狐の御婚礼」「狐と猫」「ネコとネズミのいっしょ」「うさぎとはりねずみ」「みつばちの女王」「白ヘビ」など19篇を収載している。「赤ずきん」は、今でも世界中で愛され続けているグリム童話の代表作の一つである。ほかにも短い物語が多く読みやすく、世界で最も多くの言語に翻訳され、最も多くの人々に読まれた「グリム童話」の作品の数々が楽しめる。 赤ずきん オオカミと七ひきの子ヤギ おくさま狐の御婚礼 狐と猫 ネコとネズミのいっしょのくらし うさぎと はりねずみ みつばちの 女王 白ヘビ かわいそうな粉ひきの若いものと小猫 いさましい ちびの仕立屋さん 天国へいった仕立屋さん 死神の名づけ親(第一話) 死神の名づけ親(第二話) 子どもたちが屠殺ごっこをした話 ルンペルシュチルツヒェン 「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」 りこうもののエルゼ 忠義者のヨハネス にいさんと妹
自分にないものを思って憂うのではなく、 他のひとにはなくて、 私だけが持っているらしいもののことを考えようーー。 国境と言語を跨いで射し込む光に照らされた、日本と台湾、4つの物語。 ーーこれからあたしたちは、飛機に乗ってパパのところに行くのよ。 幼い頃、父と一緒に暮らすため、母と共に台湾から日本へ旅立った「私」。 四十年が経ち、祖母の葬儀に出席するため台湾に向かう「私」の心に蘇るのは、 かつて耳にした台湾語と懐かしい家の光景、亡き母の朗らかな歌声だった。(「二匹の虎」) 表題作「恋恋往時」や姉妹編「二匹の虎」をはじめ、 しなやかな生のありようを描いた4作を載録する作品集。 【著者略歴】 温又柔(おん・ゆうじゅう) 1980年、台北市生まれ。両親とも台湾人。幼少時に来日し、東京で成長する。2009年、「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作を受賞しデビュー。2016年、『台湾生まれ 日本語育ち』で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2020年、『魯肉飯のさえずり』で第37回織田作之助賞受賞。著書に『来福の家』『真ん中の子どもたち』『空港時光』『永遠年軽』『祝宴』、木村友祐との往復書簡『私とあなたのあいだーーいま、この国で生きるということ』、編著に『李良枝セレクション』など。
《宇宙がまだ今日ほど乱れていなかった頃、すべての星はきちんと並んでいたので、左から右に、または、上から下に容易に数えられたし、大きめで青い星々は別個にひとかたまりになり、小さめで黄ばんだ星々は二級天体として隅っこに追いやられ、宇宙空間にはいかなる埃も塵も星雲ごみも見当たらなかった、そんな古き良き時代、〈永久全能免許状〉を持つ建造師たちが時折旅に出ては、遠く離れた人々に親切な忠告や助けをもたらすのが通例であった》 かくて全能のロボット建造師トルルルとクラパウツィウスのふたり組は、中世の騎士のごとく広大無辺の宇宙を隅から隅まで旅し、行く先々で権力に貪欲な惑星の王たちや、暗黒に住まう未知の怪物からつきつけられるとんでもない難題の数々にぶち当たる羽目に。──そんなふたりの奇想天外、奇妙奇天烈、抱腹絶倒の冒険を、諧謔と風刺、機智とユーモア、パロディに言語遊戯、文体実験や文明論的批評などを交えて寓話風に描いた愉快な連作短篇集。 邦訳版『宇宙創世記ロボットの旅』には未収録だった作品を精選増補し、新訳および本邦初訳でお届けする決定版。 【目次】 いかにして世界は助かったか トルルルの機械 大いなる殴打 トルルルとクラパウツィウスの七つの旅 探検旅行その一、あるいはガルガンツィヤンの罠 探検旅行その一A、あるいはトルルルの電遊詩人 探検旅行その二、あるいはムジヒウス王のオファー 探検旅行その三、あるいは確率の竜 探検旅行その四、あるいは、トルルルがパンタークティク王子を愛の苦悩から救わんがため、いかにオンナトロンを使用したか、そしてその後いかに子供砲を使うようになったか 探検旅行その五、あるいはバレリヨン王のおふざけについて 探検旅行その五A、あるいはトルルルの助言 探検旅行その六、あるいは、トルルルとクラパウツィウス、第二種悪魔を作りて盗賊大面を打ち破りし事 探検旅行その七、あるいは、己の完璧さがいかにしてトルルルを悪へと導いたか ゲニアロン王の三つの物語る機械のおとぎ話 ツィフラーニョの教育 ロボットの旅、言葉の冒険ーー『電脳の歌』訳者あとがき(芝田文乃) 解説 トランスヒューマンが人間を逆照射するーー『電脳の歌』の詩学と記憶の考古学(沼野充義)
この物語はフィクションか、 それとも未来か。 待望の文庫改訂版。 惑星srijpから帰還すると、地球は「食習慣」の違いで分断されていたーー 人語を話す気まぐれ猫・パセリとともに、新しい社会での生活が始まる。 [未来の地球では、3地区に分かれた社会が独自のルールと文化で動いている] ◇肉食地区 肉類を中心とした食文化の中、高い犯罪率や健康問題が課題。 ◇菜食地区(ベジタリアン・グリーンランド) ベジタリアンやラクト・オボの住民が住み、健康志向と環境配慮が徹底された地区。 ◇中間地区 菜食と肉食のバランスを取る地区。多様な価値観を共存させるため、菜食地区の規制をやや緩めている。 なし