2025年6月発売
ダンジョンでサービス残業をしていたら世界中でバズってしまった青年、渡陽向。ダンジョンで拾ったフェンリル家族の飼育許可が出たことで、彼は幸せなモフモフライフを謳歌していた。そんな折、No.1探索者を決める大会の、第二回戦の案内が届く。日本の探索者界隈を盛り上げるため、陽向は意気揚々と大会に参加するが、なんと第二回戦は二人一組のチーム戦だった!? 優勝を狙う彼とペアになったのは、戦闘に向かなそうな、気弱で影の薄い少女で……そのうえ、陽向は前回王者や若手のホープから目を付けられてしまいーー名実ともに最強の探索者となるため、青年は探索者の登竜門に挑む!
貴族家の長男、リドル・ブリードとして転生した会社員の六井吾郎。小型魔獣しかテイムできないスキルを授かったせいで父親の怒りを買い、辺境の村に追放されたリドルだったが、そこでチート小型魔獣を次々とテイム! 辺境での暮らしにあっという間に適応していった。やがて生活も安定してきたため、村の本格的な開拓を始めたリドル。まずは素材探し……ということで、小型従魔に案内されるままにたどり着いたのは、激レア鉱石が山ほど眠る、異世界の秘境!? さらにその奥には伝説級もふもふの姿までありーー可愛い&最強な小型従魔たちと辺境を大開拓! 異世界ちびもふファンタジー第2弾!!
異界の神様たちの争いに巻き込まれ、三歳児の姿で異世界に転生してしまったナユタ。左目に宿った神様の欠片の力を借りて、忙しくも楽しい日々を送っていた。そんなある日ナユタは、母や祖父たち公爵一族の希望で、故郷である北の帝国に向かうことになる。初めての長距離旅行に、ナユタは大はしゃぎ! ところが道中、自分を転生させ、公爵一族に呪いをかけた悪徳女神の非道な行いを目にする。ナユタは女神の教会を潰していくのだが、帝都で思わぬトラブルに巻き込まれーー!? ちょっぴりお茶目な神様の欠片に導かれた最強幼児の異世界スローライフ、第二弾!
大国アストリアの第二王子、ニート・ファン・アヴァドーラ。ダンジョンで暗殺されかけた彼は、魔大陸に落ち延び、そして故郷に帰れないまま、異国で人助けをすることとなる。お助け対象は、命の恩人でもある元魔王のテト。テトは自分がグータラしすぎたせいで追放されたと自嘲するが、魔大陸の現状を知って衝撃を受ける。なんとテトを追放した宰相が乱心し、独裁者と化していたのだ! 宰相を倒すためには強い味方が必要! ということで、北の独立都市を訪ねてみるとーーそこは江戸の景色広がる城下町であった。しかも、その城には「神」がいてーー!?
アウラード大帝国の第四皇女アレクシアは、実は大賢者アリアナの生まれ変わり! 母に捨てられ、一人で懸命に生きていた彼女は、父である皇帝ルシアードと出会い、王宮で暮らしはじめる。ある日アレクシアは仲間達と共に、アリアナとして暮らしていた頃の故郷、竜の谷に足を運ぶ。そこでアレクシアは、一部の竜族が“原初の竜”を呼び出そうとするのを止めたり、竜族初代族長を死の縁から救ったりと、大活躍! 竜の谷に平和が訪れホッとしたのも束の間、今度はアレクシアを溺愛する保護者たちの間で、彼女を巡った争いが勃発してーー!? のんびりまったりは最強幼女に似合わない!? 暴走ハートフルファンタジー、第三弾!
神様の手違いで死亡してしまい、異世界に最強幼女として転生したセナ。彼女はお詫びにもらったチート能力で大切な仲間たちと冒険者生活を満喫していた。そんな中、王都で活動していたセナはなりゆきで助けた少年を保護したり、神様たちから新しいもふもふの仲間を預かったりとやっぱり大忙し。また、お世話になっている人が悪党に不当な借金をさせられていると突き止め、助けるために計画を立てて……ネットで大人気のゆるゆるチートファンタジー、待望の第五巻!
四大精霊王と契約を交わして魔力と感情を手にした元出来損ないーーアスク。一度ならず二度も魔王を退けた彼はまたしてもトラブルに巻き込まれていた。凶悪な生物が棲み、四大精霊王の力も行使できない。そんな不思議な世界に迷い込んでしまったのである。かつてない窮地に陥っていたアスクを救ったのは人類の始祖たる吸血鬼・サーシャ。彼女の手を借りつつ、アスクは二年もの月日をかけてその世界を脱出した。しかしそんな壮大な冒険すら、これから来る戦いの序章でしかなかった。自身が失った感情と魔力から生まれた、最強の敵の再来ーー敗北が世界の終焉に繋がる、最終決戦の火蓋が切られる!
勇者召喚に巻き込まれて異世界に転移した少年・シン。彼は天狼祭での儀式を無事に終え、再び学園生活に戻っていた。そんなある日、シンは交換留学でエルビア校舎に来ていた女子生徒のエリシアと出会う。彼女は容姿のコンプレックスや環境の違いから周囲に馴染めず、思い詰めていた。しかしシンたちと行動を共にするようになって、野菜を食べたり乗馬をしたりしているうちに体質改善されて、一気に美肌&スリムに。性格も明るくなったエリシアは、憧れていた乗馬を楽しむために、シンの協力を得ながら自ら部活を設立する。ところが、旧来の乗馬部に目をつけられて無茶な馬術勝負をすることに……
元社畜の男が転生したのは、魔力量の乏しさのせいで皇帝である父から見放され、冷遇されていた第七皇子・ルクス。彼は、努力の末に手に入れた規格外の魔力で立ちはだかる敵を倒して、帝位継承争いに本格的に乗り出すと、義兄弟の中でも学園でも頭角を現していく。婚約者のエリザベートが住む王国で開催されたパーティーで、エルフの王女・ルナミリアに気に入られたルクス。さらには彼が通う学園に異文化交流を兼ねてルナミリアが訪れたことで、ルクスは案内役として王女をもてなすことに。だが、徐々に種族間の友好関係も築けたと思ったところで、貴重なエルフの魔力を奪い取ろうと目論む魔族の魔の手が王女に襲いかかる!
ブルトンが絶讃した狂気と幻覚の手記 ペルシア語文学史上に現われた「モダニズムの騎士」による、狂気と厭世に満ちた代表作を含む中短篇集。「人生には徐々に孤独な魂をむしばんでいく潰瘍のような古傷がある」--生の核心に触れるような独白で始まる「盲目の梟」。筆入れの蓋に絵を描くことを生業とする語り手の男が、心惹かれた黒衣の乙女の死体を切り刻みトランクに詰めて埋めにいくシュルレアリスム的な前半部と、同じ語り手と思しい男が病に臥しての「妻殺し」をリアリスティックに回想する後半部とが、阿片と酒精、強烈なペシミズムと絶望、執拗に反復されるモチーフと妄想によって複雑に絡み合う。ドストエフスキーやカフカ、ポーなどの西欧文学と、仏教のニルヴァーナ、イランの神秘主義といった東洋思想とが融合した瞠目すべき表題作とさまざまな傾向をもつ九つの短篇に加え、紀行文『エスファハーンは世界の半分』を収める。解説=中村菜穂 変わった女 こわれた鏡 ラーレ ハージー・モラード サンピンゲ 赦しを求めて 野良犬 三滴の血 ダーシュ・アーコル 盲目の梟 解説 エスファハーンは世界の半分 サーデク・ヘダーヤトの作品について(中村菜穂) サーデク・ヘダーヤトの作品一覧
「神山藩シリーズ」で人気の著者による戦国歴史ロマン小説。豊臣秀次の遺児である孫七郎は、「大坂の陣」前夜、大坂方の密使として全国に散らばる牢人たちを説得する役目を受ける。家臣の源蔵、そして大坂方からの目付である左門とともに、最初に向かったのは紀州・九度山に蟄居する真田幸村のもとだったーー。なぜ父や兄弟たちは無残な死を遂げたのか、己は何者なのか。若者は旅を通して自らに向き合い、そして成長していく。戦国の烈風にさらされながらも、前を向き歩く若者たちの物語。
鳴神冴良が営むお弁当店「ききみみ堂」には、特別な「しふく弁当」がある。依頼主の事情や想いを仕立てた、心を届けるお弁当だ。「育休明けの仕事と家庭の両立に悩む同僚へ、そっと応援する味を」「新しい生活になじめずひとり落ち込む大学生に、元気をくれる一品を」「亀裂の入った親子の仲を修復するお弁当を」。冴良が作るやさしい味わいが心に染みわたり、食べる人の背中をそっと押す。ひと口食べれば、心がほどける。 あなたの想いを、お弁当に詰めて届けます 。小さな包みに込められた、あたたかな絆の物語。
「わらわの国を買い取るだと!?」 ミスティを激怒させたのは、アメリカの大企業「ハーゲン・コーポレーション」の総帥テラ・ハーゲンであった。 彼は〈新宿区長〉の梶原に手を廻し、彼がミスティに貸し出している〈神楽坂〉の土地を買い取ろうというのだ。 世間的には当然の取引だが、女王には侵略だ。 かくして、世界的大企業と美しき古代女王の戦いが火蓋を切った。 七千年の呪法と妖力を奏るミスティに対し、HCは同じく超古代の刺客たちを召喚する。 想像を絶する妖次元の戦いを尻目に、〈亀裂〉の底では、宇宙創世を叶えた存在が〈神楽坂〉の真の所有者を壁に刻んでいく。 そこに刻まれた名前の主は!? ミスティよ、時間と空間の女王になれ!
超高速の砲弾によりあらゆる物体を貫通撃破する同口径では史上最強の砲……三〇式8センチ電磁加速砲を搭載した統合護衛艦『やまと』。しかもアンクルドデッキを有する空母型護衛艦であり、国産ステルス機やドローンなど最新航空兵力も搭載していた。 令和に勃発した日本と近国の戦争により、自衛隊の護衛艦隊と輸送部隊は、グアムの米軍用武器弾薬を運搬するため出撃。だが途中で硫黄島の大噴火に巻き込まれ、令和から昭和世界へと時空転移してしまう。終戦間際の日本に放り出された自衛隊は、最新兵器により、戦艦大和に襲来する米航空機を瞬時に壊滅したのだが……。 令和『やまと』と昭和『大和』の新シリーズ開戦!
堀トシヲ十九歳。東京モスリン亀戸工場女工。百年前に誕生した細井和喜蔵渾身の名著『女工哀史』の裏には共作者ともいうべき人がいた。妻トシヲである。貧しさから身を起こし各地の紡績工場を経めぐり、関東大震災、西宮大空襲を潜り抜け、そしてーー。戦前から戦後を貫く類まれな半生を描く評伝小説。加藤陽子氏、磯田道史氏推薦! 第一章 十歳から二十歳 大正二年(一九一三)-大正十二年(一九二三) 出会い それぞれの紡績工場 はじめての東京 ベストセラーに見た世界 ふたり暮らしがはじまって 関東大震災の襲来 九月一日の夜 九月一日の深夜から二日 九月二日の夕刻から三日 九月四日の亀戸警察署 九月五日から七日 第二章 二十歳から四十三歳 大正十二年(一九二三)-昭和二十一年(一九四六) 故郷へ逃れて 疑われた「一〇〇円」 再び東京亀戸へ 下目黒への転居 永訣の日 捨て鉢 争議と邂逅 スキャンダルからの逃走 賀川豊彦夫妻のもとで 弾圧強化と非常時日本 西宮大空襲 戦争に敗けて 第三章 四十三歳から七十歳 昭和二十一年(一九四六)-昭和四十八年(一九七三) 闇屋稼業 狙われた闇煙草 ニコヨン暮らし 労組立ち上げ 組合潰し 健康保険証が欲しい 日雇い母の会 和喜蔵の故郷へ 思い出してくれるなら 主要参考文献 謝辞
過保護で甘え上手な虎神様×けなげな社畜な青年 ◇限界社畜生活から幸せと溺愛がたっぷりすぎる愛され異世界生活へ◇ 「トモエは私の側にいてもらわないと、困るんだ」 社畜SEの巴は、エナドリを飲んでいる最中に、獣人の住む異世界へ飛ばされる。 そこには世界の綻びを治し続けて疲れて「何か元気が出るもの」を召喚した虎神様グンロンがいた。 グンロンに獣の本性を引き出してもらったら、ちんまりしたもぐら! 巴は土を耕すのが得意なもぐらの力で美味しい野菜を作ったり、 社畜時代の経験を活かしてグンロンの仕事を手伝ったり…。 何かとくっついて撫でて欲しいなんて甘えてくるグンロンに恋してしまった巴。 一方、生真面目で堅物なグンロンは巴に執着するほど、 巴をなんとか元の世界に帰してやらねばと思い悩み…!? 【人物紹介】 グンロン/ 虎の神様。責任感が強く優秀。 他の神が自分勝手なので、グンロンが苦労を背負う羽目に。 巴が可愛くて仕方なくて、初めての恋に翻弄されている。 大地 巴(おおち ともえ)/ 控えめな性格のせいで色んな仕事を押し付けられ、限界社畜生活を送っていた。 実家が農家なので土いじりが好き。グンロンがかっこよくて可愛い。
宝暦八年、獄門を申し渡された講釈師・馬場文耕。長屋暮らしの文耕は、かつてなぜ刀を捨て、そして獄門に処されることになったのか? 謎に包まれた実在の人物、文耕の生涯を端正な文章と魅力的な登場人物で描き出す。沢木耕太郎、初にして堂々たる時代小説!
アルフレイム大陸の西に浮かぶカーサリア群島は、古代魔法文明時代、数々の魔法王がぶつかり合った場所であり、この多島海には数多くの都市や墳墓が作られた。中でも最も有名なのが“覇道の魔法王”ソラーグの王都だ。広大な敷地を持つソラーグの王都とその周辺に存在する一族の墳墓は、まさに宝の山。多くの冒険者が訪れるようになり、瞬く間に遺跡の上には街が築かれ、競い合って探索が進められた。そしていつしか盗掘者たちのことを、魔法王の玉座を探す者──“スローンレイダース”と呼ぶようになる。そんな遺跡都市ソラーグを舞台に、弱小ギルドの新米スローンレイダーの少女・アイシャが、父の遺志を継ぎ、借金取りに追われながらもお宝を求め魔法王の墳墓に挑戦する。そして、彼女は墳墓で眠る謎の魔術師と出会うのであった……。 古代の魔法王の墓を巡り、「発掘・盗掘」をテーマにした新シリーズが開幕! その第1弾となる本作はアルフレイムの新しい舞台となるカーサリア群島での世界観や文化、また“スローンレイダース”としての冒険の在り方を物語を通して知ることができる。
2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主人公に決定! 幕末を生きた天才的能吏の壮絶な生涯を描く傑作。 黒船の来航により、あらゆる価値観が変化していく幕末動乱期。 日本に「関税」という概念すら存在しないこの時期に、ひとりその重要性に気付き、諸外国を驚嘆せしめた男がいた。 旗本・小栗忠順。 武士でありながら、政治・経済の才覚を持つこの男は、外国奉行や勘定奉行を歴任。 幕臣たちに忌み嫌われる「上野介」を名乗り、勝海舟や十五代慶喜と対立しながらも、 幕府財政を再建のために、国内外を奔走する。 やがて訪れる戦乱。誰もが保身に奔る中、それでも忠順は、後の世のことを諦めない。 彼を突き動かすのは旗本としての矜恃、そして何より、大切な妻との約束であった。