制作・出演 : カルロ・マリア・ジュリーニ
制作・出演
アンドレアス・シュミット / ウォルフガング・ビュンテン / カルロ・マリア・ジュリーニ / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / ヘルベルト・リッペルト / ヤルト・ヴァン・ネス / ルート・ツィーザクシューベルトが最晩年に書いた最後のミサ曲で、シューベルトの傑作のひとつ。ジュリーニは、緻密にコントロールしたオーケストラと合唱団の抑制した表現が、この曲の真価を顕わにして感動的。
バロックとロマン派の大家の宗教曲をカップリングした珍しい1枚。ヴィヴァルディは初録音、ヴェルディは2度目の録音となる。イタリア音楽への思いが込められた、深い共感に満ちた名演となっている。
90年代に入ってから力を注ぎ込んだミラノ・スカラ座フィルとのベートーヴェン・チクルスの第1弾。スカラ座の明るい音色を生かし、たっぷりとうたわせ、きりりと締めたジュリーニならではのベートーヴェン像。
ミラノ・スカラ座とのベートーヴェン・シリーズの第2作目。美しいカンタービレで覆われ、澄明な響きに満ちている一方、堅固な構成美もたたえている。ジュリーニの完璧主義が、細部にまで行き渡っている。
ジュリーニとスカラ座のオケによるベートーヴェン・シリーズも、残すところ「第9」のみとなった。回を追うにつれて、オケと指揮者の一体感が強まるが、イタリアのオケらしい豊かな歌と、つややかな美しい響きは変わらない。清澄さと重厚さが両立した名演。
ジュリーニのゆったりとした、心に染み入る「英雄」。おそらく若きベートーヴェンが意図したであろう血気盛んな闘争心は表現されず、ジュリーニの独自の境地が示されている。遅めのテンポが、各楽器の動きを非常に明解にし、響きに立体感を生んでいる。
ジュリーニの晩年を飾る、ドヴォルザーク後期交響曲集のなかで、最後に録音されたもの。ゆったりとしたテンポの、スケールの大きな演奏で、ジュリーニの特徴でもある禁欲的美しさに満ちている。
コンセルトヘボウを振っての、ジュリーニ晩年の名盤。これがジュリーニにしては珍しい3度目の録音。悠然としたテンポを保ちつつ、いささかも弛緩することなく、しかもノスタルジックな情緒をかもし出している。
ベルリン・フィルとの後期交響曲集の第1弾。軽やかさと重厚さ、硬質さと柔軟さ、緻密さと雄大さなど、ベルリン・フィルを思うがままに操って、自在なモーツァルトの世界を披瀝している名演だ。
制作・出演
アロイス・ブラントホーファー / カルロ・マリア・ジュリーニ / ダニエーレ・ダミアーノ / ノルベルト・ハウプトマン / ハンスイェルク・シェレンベルガー / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / モーツァルトジュリーニの円熟期の録音。ベルリン・フィルから透明で明るい響きを引き出してうたわせた。変ホ長調2曲という組み合わせで、いずれの曲も悠揚迫らざるテンポとスケール感を持った、美しいモーツァルト。
晩年のコンセルトヘボウとの記念すべき名演。気宇壮大なドヴォルザークはもちろん、ゆったりとしたテンポで織り上げた、精緻で美しいラヴェルも絶品。晩年のジュリーニが到達した至高の境地がうかがえる。