制作・出演 : シューマン
再録のドヴォルザークが文句なしに良い。自信に満ちたボウイングから繰り出される朗々たる旋律の歌わせぶりに感銘を受ける。チェロと管弦楽の響きが渾然と融和して馥郁たる薫りが漂う。古都プラハでのセッションがこうした雰囲気を醸したのかもしれない。
制作・出演
クリスティアン・ゲルハーヘル / シューマン / ドロテア・レッシュマン / ニコラウス・アーノンクール / バイエルン放送交響楽団 / バイエルン放送合唱団 / マリン・ハルテリウス / ヴェルナー・ギューラアーノンクールは初共演のバイエルン響との相性も良く、シューマン節が炸裂している。円熟期の大作として、また合唱音楽の聖(教会)から俗(演奏会)への転換をマークするロマン派音楽の傑作として、重要でありながら録音が少ない作品。珠玉の秀演。★
ゲルハーヘルの歌にはえも言われぬアイソレーションが漂う。ハイ・バリトン的な柔らかな声質ながら発音は明解。表現も柔軟で感情の機微を豊かに描き出す。今度はシューマンが標的。いわば繊細な感情表現は彼の本領発揮の感。フーバーのピアノも秀逸。
ドイツ・ロマン派のクラリネット曲の魅力が楽しめる一枚。ウラッハの柔らかくほの暗い音色が、ドイツ・ロマン派の本質を見事に表現し尽くしている。またアンサンブル全体の音色もこのアルバムの魅力のひとつだ。
シューベルトの「ザ・グレート」の発見とベトガーの詩に刺激されて書かれた第1番は、明るく開放的な響きに満ちた楽曲。4本のホルンのための小協奏曲の「コンツェルト・シュトゥック」は、名人芸が冴えわたっている。
第3番は、実質的なシューマン最後の交響曲。ライン地方に転居した直後、精神病のさなかに書かれたが、ロマンティシズムあふれる作品となっている。「マンフレッド」は、バイロンの劇の序曲として書かれたもの。
制作・出演
RCAビクター交響楽団 / アルトゥール・ルービンシュタイン / アルフレッド・ウォーレンステイン / カルロ・マリア・ジュリーニ / シカゴ交響楽団 / シューマン / シンフォニー・オブ・ジ・エアー伝統を誇るレーベルが擁する歴史的名演から最新の話題盤まで、名曲名演を厳選した“RCAレッド・シール★ザ・ベスト”の1枚。シカゴ響とのピッタリと息のあった共演は感動的。
キーシンの25歳の時の「クライスレリアーナ」と、23歳の時の「幻想曲」でまとめたアルバム。キーシンの特に弱音が美しく、シューマンのロマンティシズムが息づいている。
発売元
日本コロムビア株式会社最高の音で楽しむために!