制作・出演 : ショスタコーヴィチ
ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番&第6番ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番&第6番
今年4月の文字通りの最新録音。モスクワで奮闘し、精力的なレコーディングと海外公演でもがんばるフェドセーエフとモスクワ放送響ならではの腰のすわった演奏。5番もさることながら6番のつくりが熱く、プレストらしからぬ骨太なフィナーレも新鮮だ。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」ショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」
これまでのものは録音状態に難があったため、この録音の良い新盤の登場は歓迎されるだろう。ともかく、この曲をこれほど峻厳に演奏したのは後にも先にもこの人だけだ。特筆されるべきはラルゴの見事さ。とてつもなく崇高で美しい。
黄金期ロシア・マエストロ・シリーズ7黄金期ロシア・マエストロ・シリーズ7
同年同月の別の日のモノーラル盤もあったが、これはステレオ録音。一瞬たりとも気を抜けない恐ろしく緊張感の高い演奏だ。リハーサルも徹底して行なわれたのだろう、いざという時のオケの鳴り方も凄まじい。ムラヴィン/レニ・フィル絶頂期の記録だ。
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」
かつてはオッテルローの指揮で知られたハーグ・フィルだが、最近はさっぱり。しかし、スヴェトラーノフを首席に迎えてからの充実ぶりはすごい。95年に話題となった演奏のライヴ。分厚い響きが吹き上がるような第1楽章後半など、圧倒的な感動を与える。
ショスタコーヴィチ:交響曲 第1番&第15番ショスタコーヴィチ:交響曲 第1番&第15番
1番と15番を組合わせた面白さ。双方4楽章という共通点もあるが。フェドセーエフとモスクワ放送響のショスタコ。身をもって政変を体験した彼らの音、その感じに実感が。混沌と美。それにしても15番の「ウイリアム=テル」の引用は何を暗示? 自由への爆発か。