制作・出演 : ジーン・パーラ
72年に菊地雅章がエルヴィンと共演した作品。全曲が好ましい緊張感にあふれ、しかもそれが清々しいともいうべき出来の好アルバムである。高音質仕様CDであり、ヴァン・ゲルダー録音とも相まって非常にクリアな音質。菊地、ベストの一枚と思う。
エルヴィン・ジョーンズの72年録音作『ライヴ・アット・ザ・ライトハウス』と同じ編成、その時のメンバー二人(デイブ・リーブマン&ジーン・パーラ)を含むピアノレス・クァルテットが同作収録曲など5曲を演奏している2006年のライヴ盤。さしずめ、歴史の再発見。
1974年録音の初リーダー・アルバムにして重要作。強烈なロック・ビートにヤン・ハマーの過激なキーボードが弾け、グロスマンの猛り狂うサックスが聴き手に凄まじい興奮をもたらす。
1977年録音の本盤は、ラテン/ファンク/フュージョンなど70年代のエッセンスが詰まった代表作。当時所属していたストーン・アライアンスの音楽性をパワフルにしたような快演が聴ける。
制作・出演
サンティアゴ・ジャコッベ / ジーン・パーラ / スティーヴ・グロスマン / ストーン・アライアンス / ダニエル・ビネリ / ドン・アライアス / ホセ・マリア・ロリエンテ / ロベルト・ヴァレンシア発売元
究体音像製作所ジャズ・フュージョン界のスーパー・ユニット、ストーン・アライアンスが1977年にリリースした作品。アルゼンチン・タンゴの哀愁を帯びたメロディ、グロスマンのパワフルなブロウ、そして華やかなラテン・リズムが炸裂。
ストーン・アライアンスは、パーラとアライアスを中心に、グロスマンをフィーチャーしたピアノレスのトリオ。これは77年、世界ツアーの未発表音源からのリリース第1弾。熱狂的なサックスの咆哮が炸裂。70年代の熱気を伝える、スリリングでホットな好ディスクだ。
77年ワールド・ツアー未発表ライヴ第2弾。マイルスの電子革命に名を連ねたパーカッショニストが、その意志を受け継ぎ、二人の気鋭ミュージシャンとともに新たな地平線を目指す。多様なリズムを取り入れた実験的な試みは、爆発寸前のマグマを思わせる。
70年代に一部のファンから高い評価を受けていたトリオによる未発表ライヴ。グロスマンの豪快なテナーが全編で爆発し、ライヴの高揚感と共に演奏を盛り上げる。アライアスのドラミングも過激だし、大胆なパーラのベース・ワークも大きな聴きもの。