制作・出演 : マーラー
ラトル初期のマーラー録音。手兵バーミンガム市響でなくボーンマスso.と組んで、まずポピュラーでない第10番のクックによる全曲版を取り上げたのがラトルらしい。後に続く刺激的なマーラーの第一歩がここにある。
アルト・パートにバリトンのハンプソンを起用して話題となった、ラトルとCBSOによるマーラー「大地の歌」。CBSOとの集大成的な一枚で、ラトルの成熟したマーラー観が如実に表われた演奏として高い評価が与えられた作品だ。
制作・出演
エルンスト・ゼンフ合唱団 / シルヴィア・マクネアー / ジーグルト・ブラウンス / ベルナルト・ハイティンク / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マーラー / ヤルト・ヴァン・ネス制作・出演
エルンスト・ゼンフ女声合唱団 / ジーグルト・ブラウンス / テルツ少年合唱団 / ベルナルト・ハイティンク / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / マーラー / ヤルト・ヴァン・ネス / ヴォルフガング・シャディ最高の音で楽しむために!
ラトルによるマーラー「夜の歌」を収めた作品。第7番はマーラーの交響曲の中では比較的評価の低い作品で、冗長などと楽章間の出来不出来も指摘されているが、そうした欠点を逆手にとって魅力を表出させるという離れ業をみせている。
制作・出演
MarianneDugal / OlivierThouin / アンドリュー・ワン / クラウス・フロリアン・フォークト / クリスティアン・ゲルハーエル / ケント・ナガノ / マーラー / モントリオール交響楽団 / リチャード・ロバーツこの曲に込められた厭世観などをあまり強調せず、あくまでも書かれた音を忠実に再現した「大地の歌」である。従って、感覚的な美しさはなかなかのもので、オーケストラも好演である。加えて二人の歌手もしなやかに歌い、特にフォクトは甘くささやくように歌う。
ラトルとバーミンガム市響が円熟味を帯びてきた90年代初頭の録音となる、マーラーの「巨人」。若々しいマーラーのリリシズムと大きなダイナミズムを違和感なく表現した、反応のいいオーケストラの演奏が素晴らしい。
若きラトルとバーミンガム市響&合唱団との渾身の演奏が聴ける、注目すべきアルバム。さまざまなマーラー像が飛び交っていた時代に、新たに清新で意欲に満ちたマーラーを提示したという点において記念すべき録音といえる。
制作・出演
サイモン・キーンリーサイド / サイモン・ラトル / ジョナサン・カーク / ニーチェ / バーミンガム市交響楽団 / バーミンガム市交響楽団ユース・コーラス / バーミンガム市交響楽団合唱団 / ビルギット・レンマート / フィリップ・ハリソン / マーラーラトルとバーミンガム市響とによるマーラー・シリーズの終盤の録音。第8番同様に、第3番も彼らのマーラー解釈の集大成的な演奏となっている。歌曲もまた実に表情豊かで、成熟した演奏を聴かせている。
制作・出演
AndrzejKilian / ElisabethHarringer / JuliaBecker / KlaidiSahatci / MarcLuisoni / チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 / デイヴィッド・ジンマン / マーラー / 石橋幸子この曲が難解? ジンマンの指揮で聴くと、そうは感じない。音のバランスや強弱が正確無比で、マーラーが意図したであろう楽器の配置による効果や空間性までハッキリと聴きとれる。その明晰さを支える録音の良さ。SA-CDマルチ再生でこそ真価を発揮する。
最高の音で楽しむために!
最高の音で楽しむために!
小澤征爾、ボストン響による最初のマーラーの「巨人」。「花の章」が入った5楽章版で、ボストン響の音楽監督に就任して3年目となる小澤のセッション録音だ。ボストン響を完全に掌握した小澤の見事な指揮が堪能できる。