制作・出演 : マーラー
お通夜や告別式、お葬式のときに流すのにふさわしい楽曲を集めた一枚。クラシックを中心に、日本の唱歌やヨーロッパの民謡なども収録。お葬式だけでなく、お別れ会などにも使えそうだ。
テンシュテットのマーラーは、バーンスタイン同様、マーラーを楽譜の分析だけでなく、心情的な深い結びつきで理解できる最後の指揮者と言えよう。マーラー・ファンなら、避けて通れない演奏のひとつだ。
制作・出演
AlejandroRutkauskas / アンドレアス・ヤンケ / ジンマン / チューリヒ・トーンハレ管 / デイヴィッド・ジンマン / プリモシュ・ノヴサク / マーラー / ミーシャ・グロイエル / ルドルフ・バーメルトジンマン&チューリヒ・トーンハレ管によるマーラー・シリーズ第5弾。各楽器が明晰に聴き取れる新鮮な演奏&名録音。さまざまな楽器が絡み合いながら、すべての声部に歌が感じられるところが素晴らしい。ジンマンの指揮には円熟と洗練が感じられる。★
“弦のチェコ”の名を辱めない美しい演奏を聴くことができるアルバム。透徹したスコア・リーディングだが、いささかも冷たさは感じさせず、温かな響きに包まれている。マーラーの音楽が本能的に分かっているような演奏だ。
マーラーの交響曲とも深い関係がある「子供の不思議な角笛」の名盤。当代きっての名歌手シュワルツコップとフィッシャー=ディースカウ、それに巨匠セルの指揮でマーラーの真髄に触れることができる。
若きフィッシャー=ディースカウの名唱が聴ける一枚。なかでもフルトヴェングラーとの濃密な「さすらう若人の歌」は掛け値なしの名演だ。ケンペとの緻密な演奏も素晴らしい。「リュッケルト」は円熟の名唱。
他パートとズレる冒頭のフルートから、終楽章のソプラノの裏で鳴るコントラバス・ソロの扱いまで、また各所でのポルタメントや第2楽章のソロ・ヴァイオリンの開放弦での漸強加減など、スコアの緻密な細部描写は単なる刺激に終わらず、濃密なタペストリーを形成する。★
ハーディングのDG移籍第1弾。ハーディングのウィーン・フィル・デビューがこの曲だったようだが、若手の彼がよくぞこの強者集団をここまで本気にさせたかと感心する。特に両端の楽章の気迫と集中力、さらにこのオーケストラの持つ美質が存分に発揮されている。
ゆったりとしたテンポの楽章をフェード・インやフェード・アウト一切なしで収め、1枚あたり500円でまとめた4枚組。音色の統一感があって聴きやすいのはピアノ中心の[3]。総じてムード重視ではなくかっちりとした演奏が多いが、それだけに安心して聴ける。
ゲヴァントハウスの幾分くすんだ、ドイツ的な響きを持ったマーラー。甘美で退廃的なマーラーではないが、この曲の持つ聴きどころの第2、第4楽章の「夜の歌」の雰囲気が良く出ている。ちょっと独特なマーラーだ。
2007年1月にチェコ・ナショナル響の音楽監督に就任したチェコ出身のリボル・ペシェックが手勢とともにセッション録音したマーラーの交響曲第5番。勢いやパワーに任せない、ベテランらしい味わい深い演奏が繰り広げられている。
世紀末最大の交響曲作家、マーラーの最初の交響曲で、さほど長くなくその構成も分かりやすく親しみやすい作品。歌曲集「さすらう若人の歌」と密接な関係を持ち、失恋とさすらいがテーマのロマンティックな楽曲だ。