制作・出演 : ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
テンシュテット指揮、ロンドン・フィル演奏によるマーラーの交響曲第7番をHQCD化。スコアに対する客観的なアプローチを基盤としているテンシュテットだが、豊かな音楽性も影を潜めおらず、近代的な概念の中で後期ロマン派的音楽を見事に表現している。
テンシュテット指揮による、マーラーの交響曲をHQCD化。マーラーの音楽が持つ美しさや悲しみなど、あらゆる要素を徹底的に追求したテンシュテットならではの表現による「大地の歌」を収める。
1977年録音のロストロポーヴィッチによるドヴォルザーク、サン=サーンスのチェロ協奏曲をHQCD化。ノスタルジックな旋律の巧みさなど、傑出した演奏を堪能することができる。
1976年、パールマン初の「四季」となった録音をHQCD化。バロックのスタイルを踏襲した合奏協奏曲的な愉悦感表出しつつ、ヴァイオリンを表情豊かに響かせることで、ソロ協奏曲としての魅力も存分に引き出した演奏を楽しめる。
近年は表舞台から遠ざかっているティーポの逸品。どの曲も指の腹でやさしく鍵盤を撫でるような柔らかさと温かさがあふれている。けれども決して音楽は停滞せず、正攻法に端整に流れていく。シャイーのRCA録音は珍しいが、どれも明るくセンス満点で理想的伴奏。
テンシュテット/ブルックナー第8番ライヴ テンシュテットによるブルックナー第8番のライヴ録音が登場します。収録されたのは1981年10月29日なので、1982年9月におこなわれたEMIのセッション録音のほぼ一年前ということになりますが、実演でホットな演奏を聞かせることの多いテンシュテットだけに内容には大いに期待の持てるところです。 ・ブルックナー:交響曲第8番(1890年稿ノーヴァク版)[73:51] I. Allegro moderato [14:45] II. Scherzo [13:35] III. Adagio [24:59] IV. Finale [20:32] ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウス・テンシュテット(指揮) 録音時期:1981年10月29日 録音場所:ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ) Recorded by BBC Radio 3 BBC producer: Misha Donat Restoration & mastering engineer: Andrew Lang, K&A Productions 【参考データ】 LPO(1981) 14:45+13:35+24:59+20:32=73:51 EMI(1982) 14:16+14:01+26:02+21:03=75:22 Disc1 1 : レヒ゛ューに記載 Powered by HMV
ルプーの繊細な感受性によって、この曲の抒情性と古典的な均整美が磨きあげられ前面に出ている演奏として話題となった一枚。デ・ワールト、ロンドン・フィルも、ルプーの資質を活かした演奏をしている。
ウラディーミル・ユロフスキー&ロンドン・フィルの快演! ブラームス:交響曲第1番、第2番(2CD) 「ポスト・ゲルギエフ」の呼び声も高いウラディーミル・ユロフスキー。首席指揮者を務めるロンドン・フィルハーモニーとの新録音はブラームスの交響曲集。すでにオペラ指揮者としてゆるぎない名声を確立しているユロフスキーの実力は、コンサート・レパートリーでもかなり高度なものがあり、ラフマニノフやチャイコフスキーでも、細部まで表現意思の徹底した演奏が、オーケストラとの良好な関係を窺わせる見事な仕上がりをみせていました。 今回のアルバムでは、交響曲第2番のサンプルを聴きましたが、楽譜通りの二管編成とヴァイオリン両翼型の楽器配置による各パートのよく聴こえるサウンドがまず快適。これに快調なテンポ設定と、思い切りの良い表現でクライバー以来とも思える爽快きわまりない演奏を実現しています。 特に第4楽章、8分25秒でビュンビュンとばす快速テンポは実に心地よいもので、終演後はロンドンの聴衆も大いに盛り上がっています。 【収録情報】 ブラームス: CD1 ・交響曲第1番ハ短調 Op.68 CD2 ・交響曲第2番ニ長調 Op.73 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴラディーミル・ユロフスキー(指揮) 録音時期:2008年5月25日(第1番)、2008年9月27日(第2番) 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール 録音方式:デジタル(ライヴ) 【ユロフスキー・プロフィール】 1972年4月4日、モスクワに誕生。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ。モスクワ音楽院で基礎を学んだのち、家族と共にドイツへ移住した1990年からは、ドレスデンおよびベルリンの高等音楽学校で研鑚を積みました。 1995年、アイルランドで催されるウェックスフォード音楽祭において、リムスキ=コルサコフの歌劇『五月の夜』を指揮して正式にデビュー、この成功で、早くも同年コヴェント・ガーデン王立歌劇場に招かれて『ナブッコ』を指揮、大きな注目を集めました。 1997年には、ベルリンのコーミシェ・オーパーへの客演をきっかけに、同歌劇場初の「カペルマイスター」に就任、2001年まで続いたこのポストは、ユロフスキの名をヨーロッパ本土で大いに高めました。 その他にも、ヴェニスのフェニーチェ座、パリのバスティーユ歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ドレスデン州立歌劇場、ボローニャのテアトロ・コムナーレ、そしてコヴェント・ガーデン王立歌劇場などに継続的に客演、1999年にはメトロポリタン歌劇場で『リゴレット』を指揮してアメリカにも進出。ミラノ・スカラ座へは『エフゲニー・オネーギン』でデビュー済み。特に、ウェールズ・ナショナル・オペラでの『パルジファル』と『ヴォツェック』、メトロポリタン歌劇場での『スペードの女王』、パリ・オペラ座での『戦争と平和』、グラインドボーン音楽祭での『魔笛』、『チェネレントラ』、『オテロ』は大評判を取り、オペラ指揮者として既にゆるぎない名声を確立しています。 オペラ以外にも、既にベルリン・フィル、ロッテルダム・フィル、ロンドン・フィル、フィラデルフィア管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団などに客演、コンサート指揮者としても大活躍しています。 現在、グラインドボーン音楽祭の音楽監督、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団及びロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者を務め、精力的な活動を展開中。 Powered by HMV
鋭敏な感覚で綴られた前奏曲、豊かな表情のバラードなど、20代の演奏とは思えない完成度を持つ。自在な表情を加えた協奏曲1番の即興性にも耳目をひかれる。珍しいレパートリーながら孤高のピアニストらしい反骨精神に富んだユニークな表現と言ってよい。
ドイツ音楽の巨匠として名高いアラウは、ショパンをもまた得意としていた。そのアラウのショパン演奏の素晴らしさが実感できるBOX。フィリップスに録音した6枚組のソロ作品集にオーケストラ作品を加えた全集となっている。
マクミラン:イゾベル・ゴーディの告白 オールソップ&ロンドン・フィル マクミラン(1959-)の出世作、「イゾベル・ゴーディのために決して歌われることのないレクィエム」です。宗教改革よりも前の時代、ヨーロッパ全土で吹き荒れた「魔女狩り」という風習がありました。今では集団ヒステリーの産物とも考えられていますが、当時のあまりの悲惨な状態は想像するだけで身の毛がよだつほどです。スコットランドでも1560年から1707年の間におよそ4500人の女性たちが裁判にかけられ命を落としました。1662年、イゾベル・ゴーディは女性13人で魔女の集会を催したことを告白。その赤裸々な内容は人々に衝撃を与え、結局のところ彼女は棒で殴られ、最期は絞殺されてしまったといいます。この音楽は冒頭では彼女の魂の平安を願うかのような、美しい音楽が与えられていますが、中間部では不協和音と暴力的な音が炸裂、オールソップはスコアを真摯に読み込み、この地獄絵図ともいえる情景を描きだしています。 他には、ジャズ的要素もたっぷりのアデス(1971-)の『室内交響曲』、とびきり楽しいヒグドン(1962-)の『パーカッション協奏曲』の2曲。全ての奏者渾身の演奏です!(ナクソス) 【収録情報】 ・マクミラン:イゾベル・ゴーディの告白 ・アデス:室内交響曲 Op.2 録音時期:2006年1月30日 録音場所:ロンドン、クイーン・エリザベス・ホール ・ヒグドン:パーカッション協奏曲 録音時期:2007年12月15日 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール カリー・コリン(パーカッション) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 マリン・オールソップ(指揮) 録音方式:デジタル(ライヴ) Disc1 1 : MacMillan: The Confession of Isobel Gowdie [24:16] 2 : Ades: Chamber Symphony, Op. 2: I. [05:34] 3 : II. [03:26] 4 : III. [01:51] 5 : IV. [01:49] 6 : Higdon: Percussion Concerto [22:35] Powered by HMV
ソ連を追われアメリカに定住した翌年に一気に録音したチャイコフスキー交響曲全集からの一枚。“指揮者ロストロポーヴィチ”の魅力が凝縮されたような、ダイナミックで濃密な表現にあふれている。
アメリカに移住した翌年の演奏で、故郷への想いと相俟ってか、チャイコフスキーは強い感情移入を感じさせる。ロンドン・フィルもそれをよく感受し、ロストロポーヴィチの思いの丈を表出させた劇的な演奏を繰り広げている。