ジャンル : クラシック > 声楽曲
ソプラニスタという声質を、世に広く知らしめた岡本知高の3作目。岡本の声の魅力を存分に味わえるような、考え抜かれたオペラ・アリアと日本の歌とをバランスよく配置し、広い層に訴えかけるアルバムとなった。
かつてコルボはボーイ・ソプラノを使ってフォーレのレクイエムを録音しており、名盤として親しまれてきたが、今回はそれを上回る精緻な美しさ。ヴェルメイユのソプラノも、純真さに深い祈りが加わった理想的な歌唱。東京オペラシティでの感動的なライヴだ。
知性あふれる力作だ。まずブリテンの歌曲が歌詞とにらめっこせずにこれほどに自然に聴き取れ、堪能できたことがない。ボストリッジ、ますます快調。これをBGMにボストリッジ・ブリテン・マガジンの様相を成すブックレットを堪能。あれラトル君も居たね!★
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / アンナ・ラーション / ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス / エルヴィン・オルトナー / クリスティーネ・シェーファー / ジェラルド・フィンリー / ニコラウス・アーノンクール / ミヒャエル・シャーデ京都賞を受けて日本との絆を強めたアーノンクール。活動の充実ぶりが反映されて、再録音への禁を解く傾向が強まっている。82年録音に次いで2度目の「メサイア」はDSDライヴ収録(ハイブリッド盤)。微細なニュアンスの磨き上げが極上の自然な響きに結実している。★
発売元
キングレコード株式会社季節はずれの紹介ですが、これはうまいです。指揮者の力もあるのでしょうが、日本の古楽界の水準の高さを見せつけられました。各ソリストたちももちろんいいのですけれど、それ以上にオーケストラと合唱のうまさに感動しました。ああ、びっくりした。★
発売元
キングレコード株式会社またしても鈴木&バッハ・コレギウムの快挙だろう。世界に誇れる『メサイア』の誕生と言いたい。音楽への熱気がひしひしと伝わり、天才と呼ばれる米良美一らの天に上るような響きとその熱との相乗効果か、一気に聴かせる。が、身近にも感じさせ、そこが凄い。
きっと出ると思ってました、クリスマス・アルバム。スタンダード・ナンバーに加えてオリジナル曲も2曲入って米良ファンにはたまらないプレゼントでしょう。英語の歌もちゃんと英語に聴こえるし。米良クン絶好調! 天使のコスプレもコワイもんなしだ!!
発売元
キングレコード株式会社没後250年を前にリリースが待たれていた鈴木雅明&BCJの「マタイ」。感動的でない「マタイ」などあり得ないが、練りに練られ緻密に構築された音楽は、作品(そしてバッハ)に対するどこまでも真摯な姿勢を伝える。心に大きな楔を打ち込まれる思い。★
発売元
キングレコード株式会社いまや、世界的なバロック・オーケストラと合唱団に成長した、バッハ・コレギウム・ジャパンの記念すべきCDデビュー盤。発売当時、これまでにない水準の演奏と解釈で大きな話題となった。
偶像礼拝を禁止しているプロテスタントには薦められないが、それ以外の人にとっては気持ちよく聴けるでしょう。ルネサンスからロマン派の作曲家までの、さまざまなアヴェ・マリア像が拝める。演奏形態も様々で、都会の生活に疲れたアナタに必要な1枚かも。