発売元 : ビクターエンタテインメント
フィンランド出身美形若手(平均年齢20歳)5人組の初アルバム。母国チャートで好成績を残した成果を引っさげての日本デビューだが、その音楽はゴス的な耽美感覚を醸し出すハードな泣きメロ・ロック。決定打には欠けるものの、徹底した叙情へのこだわりが日本でも受けそう。
ギターの音を自分の肉声と意識した時に、出自たる日本のソノリティとどう響きあうのか。しかつめらしく思い募るのではなく、島へ、と想像を膨らませて、とりどりの同時代の作品に感性を働かせた清新なアルバム。情緒に滑らない構えのガシリとした好演である。
78年のレディングでの、パンクスとスキンズの喧嘩に端を発した暴動に対し、涙ながらに歌った(2)をはじめ、シンプルで胸を熱くする名曲ぞろい。現状に複雑な気持ちはあるが、本作収録の楽曲はいまもリアルだ。ソニックマニア出演記念のベスト(実際は、直前キャンセル)。
再度ヴォーカルは変わったが、しっかりした歌唱でひと安心のサード。メロディック/スカ・パンクがベースとはいえ、尖った音作りを得意とするスティーヴ・エヴェッツのプロデュースによるシャープな仕上がりだ。適度なメジャー感もポップな曲を際立たせた。
53年のオリジナル・ビッグ・フォアから62年にかけての演奏を収録したジョージ川口追悼盤。そのうち7曲は渡辺貞夫がメンバーだったビッグ・フォア・プラス・ワンによる58〜59年の演奏。「セヴン・カム・イレヴン」では、松本英彦と渡辺貞夫のフルート競演が聴ける。
大阪出身10人編成スカ・バンド(2001年結成)のミニ・アルバム。平均年齢が20代前半の若いバンドだが、オリジナル曲の完成度は高いし、チャーリー・パーカーの曲を原曲のラテン風味を残しながらスカ風に料理した(2)など、こなれた印象がある。以後注目の存在だ。
古賀政男生誕百年記念盤。こんなにハマッちゃっていいのかしらというくらい、森進一の歌唱と古賀メロディの相性は抜群。(1)のイントロのギターの切ない音色に彼の唄声が絡みはじめると、あとはもう一直線。(7)はまさに絶唱。好き嫌いを超えたところで万人の心にしみ込む。
吉田正といえば、演歌、歌謡曲の大作曲家。彼が生み出したメロディをつなぎ合わせて交響組曲に仕立てた音楽。大規模な作品にする是非はともかく、日本人の心情に訴えかけるメロディが次々と繰り出されてくる。ちょっとしんみりしたいときにはいい。
ベテラン二胡奏者のジャン・ジェンホワが、繊細なメロディで知られる加古隆の「絃歌幻想」からプッチーニやクライスラーなどのクラシック曲、TVドラマ『大地の子』のテーマ曲までを情感豊かな音色で演奏していく。癒しを超えた音楽の説得力を感じるはず。