発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
ジェリー・マリガンと並ぶ白人バリトン・サックスの名手による83年作品。すでにキャリアの最晩年にあたる頃の演奏で、ニューヨークやデトロイトを拠点にしていたアダムスの西海岸で行なわれた貴重なライヴ音源だ。
カール・パーキンスといえばロカビリーの神様として知られているが、こちらはピアニストのほう。29歳で亡くなったため作品はほとんど残されていないが、黒人によるウエスト・コースト・ジャズの隠れた名盤だ。
インタープレイ・レーベルが録音したビ・バップ・ピアノの巨匠アル・ヘイグの貴重作。同レーベルの『バド・パウエルの肖像』の前日にリハーサルとして行なわれたが、こちらはギター入り。これまで録音日は7月12日と記されていたが、10日に訂正された。「タンジェリン」は未発表曲。
バリトン・サックスなど多くの楽器を器用にこなす、1936年生まれのニック・ブリグノラ。主要作品は本作が吹き込まれた1979年以降が中心で、リーダーとして残っている本作は、クラリネットからフルートまで披露した充実の内容だ。
『静かなるケニー』の2ヵ月後に録音された充実期の作品。チャーリー・デイヴィスのバリトン・サックスを加えたユニークな2管のクインテットで、スウィンギーなプレイを聴かせてくれている。よどみなく流れるソロが見事。
サッド・ジョーンズ自身の名声を高めたカウント・ベイシー楽団での活動期間中に、リーダーとして吹き込んだ貴重な2つセッション音源を収録。ブルーノートにも名盤を残した時期だけに、快調な演奏を聴かせている。
モダンなスウィング派テナー・サックス奏者レッギオの隠れた名盤。ジョン・バンチのピアノと彼のサックスが心地のよいスウィング感を醸し出す。ただし、レッギオのプレイは聴きやすさの中にコルトレーンばりの“シーツ・オブ・サウンド”も認められる。
インタープレイからのドキュメント・シリーズ第9弾。ペッパーがトロントのジャズメンと共演したライヴ。この頃の彼は比較的好調だったようで、自作冒頭曲の迫力あるソロでもそれが十分に伝わってくる。バックではセネンスキーのプレイが印象に残った。
西海岸の名ドラマー、ラリー・バンカーが残した貴重なリーダー・アルバム。若きゲイリー・バートンを含むカルテットで名門クラブへ出演した。バートンのフレッシュな演奏、バンカーの名手ぶりが味わえる好ライヴ。このアルバムに関連する未発表音源も2種類出た。
オリジナル盤は希少価値の高いレジーナ・レーベルからの一枚。チャーリー・マリアーノがビッグバンドやストリングスをバックに朗々とした響きを聴かせてくれる。編曲はドン・セベスキーだし、ジム・ホールやジャッキー・バイアードほかの参加も興味深い。
英国出身のトンプソンはオスカー・ピーターソンを思わせる華麗なタッチで知られる盲目のピアニスト。これは彼がアメリカのレーベルに録音した64年のトリオ作。気持ちよくスウィングする演奏から、軽いタッチのバラードまで、初心者にも聴きやすい演奏が並ぶ。
SJ誌選定幻の名盤シリーズ。この時点でケラウェイは25歳、初リーダー作でもある。オリジナル曲が中心の作品だが、内容はバラエティに富むものになっている。比較的リズミックな曲が多く、たとえば「シンデレラ」「ダブル・フォールト」「セイム・オールド、セイム・オールド」も良いが、ミディアム・テンポの「アンド・エルスホエア」なども楽しめる。
アート・ペッパーのカムバック作『リビング・レジェンド』の直前、75年3月に収録された発掘音源。大学で行なわれたコンサートだ。参加したバディ・コレットによる私家録音。今回「クール・ブルース」が新しく追加された。メンバーが豪華で、ペッパーの演奏は好調である。
無名時代のバートンをフィーチャーしたバンカー・カルテットによるライヴ。この時期のバートンはスタンダードを独特の4本マレット奏法で演奏する注目の新人だった。それだけに、スタンダードを斬新な解釈で演奏してみせる姿が小気味よく映る。
トリスターノ派のサックス奏者として知られるウォーン・マーシュが、80年に北欧を訪れた際のセッション音源。ケニー・ドリューが参加している上にスタンダードを多数収録した貴重盤だ。
スウィング・テナーの巨人の一人、ベン・ウェブスターがコペンハーゲンに居を移した翌年に吹き込んだもの。数々の成功を手にした後の余裕すら感じさせるブロウと、ケニー・ドリューらとの絡み合いが絶妙。
西海岸の伝説のジャズ・クラブで収録された未発表アルバム。ビル・エヴァンス・トリオの名ドラマー、ラリー・バンカー率いるカルテットによる演奏だ。当時デビューしたばかりのゲイリー・バートンが新鮮なプレイをみせる。バンカーの繊細なドラム・ワークも聴きもの。