発売元 : 株式会社ヒップランドミュージックコーポレーション
88年にMOJO CLUBとしてデビューした三宅の6年ぶりとなる6作目。キャリア20年とは思えないほどの瑞々しさで、ブルージィではあるが枯れた感じとはほど遠い。かといって無理している感じもなく、自然体が心地よい。誰かの支えとなりそうな一枚。
一時は解散の噂もあった米スクリーモ5人組が、シーンにその存在感をあらためて示した3作目。ナイーヴなメランコリックさ、アグレッシヴなエモーション、卓越したメロディ感覚、そしてメタリックなエッジが交錯し、ドラマティックかつスリリングな音世界を聴かせる。
カリフォルニア出身の4人組の本邦デビューとなるセカンド(2005年作)。トラプトのクリス・ブラウンがプロデュースを手掛けており、エモでキャッチー、しかし、それでいて哀愁味を湛えたサウンドは、聴き手の懐へスッと入ってくるメロディ使いが絶妙だ。
4年半ぶりのアルバムは、ベテランらしい安定感と人柄を感じさせる温かいムードでじんわりと聴かせてくれる。レイドバックしたなかにも、名曲のカヴァー(3)のギター・ソロはじめ、鋭い響きをチラッと織り交ぜるあたりの技もニクイ。インストを含め曲も粒揃いだが、(8)が特にいい。★
“生バンドを中心としたヒップホップ”を掲げる7人組による、自ら立ち上げた新レーベルからの第1弾アルバム。生楽器とプログラミングの融合はさらに洗練され、3MCが織り成すリリックも心地よいバイブレーションを生み出す。バンドの個性が集約された傑作。
ニュージーランド産のセカンド。グルーヴィなスクリーモ・サウンドを放ち、KORNとトゥールとニューロストとレディオヘッドとも接点をもつゆったりした音で完成度は高いが、もう一押しか。日本盤はスリップノットのメンバーによるリミックス含む3曲とPV付き。
J-POP史上最強のヴォーカリストであることを再確認できる、憂歌団時代に劣らぬ傑作。わずか1ヵ月前に出た前作同様、こちらもキャリア30周年を記念した作品で、縦横無尽の日本(浪速)のブルースが炸裂する。新たな解釈による越路吹雪の(13)も絶品だ。★
元憂歌団の木村充揮のデビュー30周年記念アルバムはセルフ・カヴァー集。(2)はストーンズみたいなロック、ヒット曲の(5)はウエスタン・スウィング調と懐の広い歌を聴かせる。(3)や(4)のどこかシュールな歌詞も素晴らしい。三宅伸治と組んだ新曲の(13)もかなりイイ。
カリフォルニア出身の5人組の本邦デビュー作。一般にスクリーモと分類されるサウンドを志向しており、熱き激情と胸に沁みるメロディ、ヘヴィ・ギターと空間的広がりを持つサウンド・メイクはその王道を行く。新曲を含むボーナス4曲+隠しトラック収録。
ミラノ出身の6人組が2002年に発表した3作目。男女のシンガーを擁したゴシック調ヘヴィ・ロックはエヴァネッセンスと同タイプだが、こちらの方が先輩格にあたる。メロディアスな楽曲と重厚な演奏、妖艶な女性ヴォーカルがバランスよく溶け合っている。
ターンテーブル入りのニュージーランドのバンドが2002年に発表したファースト・アルバム。ヴォーカルが一人とはいえ全体的にリンキン・パークを思い出させるが、もっとマイルドな味がある。歌をメインにしているし、わかりやすいメロディがポイントだ。