発売元 : 株式会社ポニーキャニオン
メジャーからの誘いを受けながらもインディーズでの独自性を大切にする南カリフォルニア産4ピースの日本限定デビュー・アルバム。DJを含んだスモール・コンボが気の赴くままに奏でる音楽は、ありそうでなかったヒップホップやレゲエの適温を伝えている。
権太楼の噺に登場する人物は、その口調からか誰もが粗忽に思えてくる。講釈師に仕返しをすべく、高座中にくしゃみが止まらなくする「くしゃみ講釈」。根岸の里に隠居した大店の旦那の噺「茶の湯」は、誰もが茶の湯の心得がないところが味噌となっている。
いまや爆笑落語の大御所といえる三代目権太楼だけに「井戸の茶碗」も「短命」も徹底して滑稽噺に仕上げている。一見、荒っぽい藝に思えるが、その実、神経質なまでの繊細さを噺のあちこちに見て取れる。理屈抜きに楽しませてくれるのが権太楼落語の魅力。
親孝行がたたって幕下に落ちた佐野山の噂を聞いた横綱・谷風が取り組みを希望するという「佐野山」と、無銭飲食して居残りながら上手く煙に巻く「居残り佐平次」との2本立て。導入部から本題へとなだれ込むくだりの巧みさにベテランならではの技が光る。★
江戸時代をベースにした落語の古典を聴いて、知らず知らずに引き込まれ楽しんでしまう。テンポよく当たり前に、いまはなくなってしまった町の風情を聴かせてくれるさん喬、昨日の流行が今日はダサくなってしまういまだから、これはこれで一種の名人芸。
柳家さん喬の代表作に数えられる長編人情噺。大家の若旦那は堅物で、父親から遊びを覚えさせるように言われた番頭が吉原に連れてゆく。全盛を極めた瀬川という花魁と顔を合わせ、やがて二人は恋に落ちるという噺で、巧みな心象風景の語り口が素晴らしい。
名人・五代目小さん門下の正統派、さん喬の2007年8月と同4月の演目を収録。「水屋の富」は富くじに当たった水屋の混乱した精神状態を、「寝床」は大店の主人の下手な義太夫に悩まされる奉公人や店子らの迷惑ぶりを語ったもので、いずれも季節に応じた枕のふりから面白い。
自らをライヴ・パフォーマーと称するシンガー、徳永愛のミニ・アルバム。新録曲に加え、自身に強い影響を与えたというアーティストのカヴァー曲を収録。生バンドの演奏による、躍動感あふれるサウンドとキャッチーなヴォーカルが印象的だ。
インドネシア人の父とジャパニーズの母を持つシンガー・ソングライターのメジャー第2弾シングル。「Flow with it」は地球規模での愛を注ぎ込む思いがこもった歌詞で、ラテン音楽風味のアレンジに仕上がった「Pearl Drops」はノリノリながらも哀愁漂う。「Air Rhythm」は前作収録曲のリミックスだ。
名古屋出身4人組バンドのメジャーでの2枚目。ニューウェイヴ風やディスコ風などダンサブルで実験精神に富んだサウンド・アプローチと、甘酸っぱくセンチメンタルなメロディ・センスとがほど良く融合した意欲作。特に叙情的バラードが続く後半が聴きもの。
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株式会社ポニーキャニオン2006年リリース『〜スペシャル盤』の続編。前作から一転、“歌”から距離をおいたトラック群はアレンジも演奏も超・力作揃いで、元曲が愛される理由を暴くかのよう。この曲は気になるけどちょっと……という人にぜひ。先を聴くほどに胸にしみる構成も、ヤバい。★
リカちゃん人形が世に出てから40周年を迎える2007年に発表のコンピ盤。記念キャンペーン“Licca World Tour”と連動した作品で、エレクトロやジャズなど欧米の街角で流れる音楽が集められている。
これがデビュー曲。10代の引きこもり体験から生まれたという詞、はかなく繊細な歌声、キュートなルックスという不思議なバランスでかなり話題のシンガー・ソングライター。サウンドはオーソドックスなロック+ポップス路線だが、キャラ立ちの良さで勝負。
紅龍率いる音楽集団、上々颱風の2007年11月発表のシングル。TBS系ドラマ『熱血ニセ家族』の主題歌に使用されたナンバーで、心地良い旋律が印象的に響く極上のポップ作品だ。
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株式会社ポニーキャニオンヨーロピアン・ジャズ・トリオのクラシック音楽集。このトリオはクラシック曲を何度も取りあげており、今回も実に自然体の演奏を聴かせている。ラヴェルのタイトル曲のほか3曲でタイス・ヴァン・レア(fl)がゲスト参加。優雅なクラシカルな響きを奏でる。
J-POPのヒット曲の数々を、海外の人気ヴォーカリストたちの英語歌唱で収めた企画アルバム。プラターズの「いとしのエリー」やノーランズの「飾りじゃないのよ涙は」などは、絶妙の組み合わせだ。
アイルランド出身の4人姉妹グループ、ノーランズのべスト・アルバム。ソフトバンク携帯電話のCMに使用されて人気再燃の「ダンシング・シスター」などのほか、J-POPのカヴァーも収められている。
6人組ユニットの彼女たち。このセカンド・シングルはポップなダンス・ナンバーで、彼女たちのイメージする意図が非常に鮮明になっている楽曲だといえる。古いディスコ・サウンドやユーロビートのエッセンスが含まれ、自然と身体が動くような感じを展開している。