発売元 : 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
研ぎ澄まされた感性が捉えた繊細かつ緻密な「展覧会の絵」。アンスネス自らが絵画をめでて逍遥し、心象が歩みに微妙な変化をもたらすかのようなプロムナードに心を打たれる。混濁することなく壮大に築き上げられた終曲も圧巻。新時代を画する秀美なる演奏だ。
制作・出演
アニヤ・ハルテロス / アントニオ・パッパーノ / アンドレス・マスペロ / ソニア・ガナッシ / ルネ・パーペ / ロランド・ヴィラゾン / ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー合唱団 / ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団宗教的であるよりもオペラ的という作品自体の特質を、いやが上にも知らされる。このメンバーによる演奏なら、さもありなんというところだ。静と動、沈潜と激情の振幅を大きくとりながら、熱く壮大に歌い上げている。ソリスト陣も同様だ。ライヴ録音。
98年にスタートした長寿コンピレーション・シリーズ『ヒーリング・ゴスペル』。豪華アーティストが参加した壮大なヘンデルの名曲「ハレルヤ!」、TAKE 6の美しいア・カペラの「スプレッド・ラヴ」など、本格派からゴスペル・フィーリングあふれる曲まで、心に響く多彩なスタイルのナンバーが楽しめる。
音楽の表情の変化に即し、思いきって速度感を切り替えて走り、たゆたい、色を放つ箇所では現代楽器の響きの色を最大限に活かす。どちらが主でも従でもなく、ソロとアンサンブルが互いに自在に振舞いながら斬新闊達な音楽的充溢を創り出すクレーメル流。健在!★
オクラホマ出身の4人組による、3年ぶり13枚目のアルバム。アバンギャルドな感性の下、トリップ感全開のサイケ・テクノ的なサウンドをクリエイト、今作でも独創的な空間を作り出している。ヤー・ヤー・ヤーズのカレンOらのゲスト陣とのコラボにも注目が集まるのは必至。
機を捉えた再発。こういうの良くあるのだよね、と斜に構えつつ、相手の術中にハマッてしまう。なにせ仕掛け人はリフキン、バッハのミサ曲演奏に各パート一人の演奏を仕掛けたバロックの達人だ。この人が若き院生時代、アルバイト先だったノンサッチで任された録音プロジェクトだった。
制作・出演
アルフレッド・ミッターホッファー / アンドレ・カラドー / ジェイン・パーカー=スミス / トゥールーズ市立合唱団 / トゥールーズ市立管弦楽団 / フランソワ・ローベ / ミシェル・プラッソン / モーリス・アンドレ1970年代前半に完成させたベートーヴェンの、交響曲全集からの1枚。ケンペはカリスマ性や派手さはないが、作品の実相をドイツ音楽の伝統に則って誠実に作り上げている。聴くほどに深みが増す演奏だ。
ミュンヘンpo.の音楽監督時代に完成させた、ケンペのベートーヴェン交響曲全集から第2番と第6番「田園」。地方歌劇場の練習指揮者から出発したキャリアからうかがえる、ドイツの伝統に深く根ざした演奏が特色。
アンスネスの最初のラフマニノフのピアノ協奏曲を収めたアルバム。透明度の高いピアニズムとベルグルンドとの、スケールの大きいダイナミックな演奏が話題を呼んだライヴ録音だ。「音の絵」での抒情もまた美しい。
25歳の時のツィンマーマンのモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集。この時期でなければなし得ない、瑞々しくデリケートかつストレートな表現のモーツァルトだ。若きロンクィッヒのピアノとのバランスも良く、新時代の息吹きを感じさせた秀演。
フランスを代表するピアニスト、パリ生まれのケフェレックによるラヴェルのピアノ曲集。40代前半の録音で、豊かな感受性にあふれた洗練された演奏を聴かせている。ラヴェルの研ぎ澄まされた美がいっそう表現されている。
20世紀を代表するトランペット奏者、モーリス・アンドレのベスト・アルバム。バロックからガーシュウィンに至る幅広い選曲で、超絶的なテクニックと素晴らしい歌心を披露する。
50代半ばで惜しくも亡くなったポップの全盛期の録音。澄んだ歌声と知的で感受性豊かな表現力を持っていたポップが満を持して発表したシューベルト・アルバムで、彼女の意気込みが感じられる名盤だ。
制作・出演
アンドレ・プレヴィン / アーサー・オールダム / オードリー・クリフォード / シーラ・アームストロング / ジェラルド・イングリッシュ / ロンドン交響楽団 / ロンドン交響楽団合唱団 / 聖クレメント・デインズ小学校合唱団プレヴィンの2種ある「カルミナ・ブラーナ」の最初の録音。この曲が持つあふれんばかりの生命力がプレヴィンの指揮で沸き立ち、見事なバランスを保っている。ロンドンso.&cho.による演奏と合唱も明瞭で秀逸。