1995年9月21日発売
現代の名人・志ん朝が、まだ若かった17年前と13年前に録音したアルバムのCD化。タレント活動を止め古典に専念して結果が現われ始めた時期のものだけに、前向きのパワーが感じとれる。うまいと言われ、今の円熟に向かうストレートな意気込みが伝わる。
先日、志ん生の『佃祭』を聴いたばかりだが、セガレの藝はオヤジとは違った明るさ・軽さを感じさせる。明と暗、静と動の切り替えのテンポの良さにこの人ならではの魅力がある。『搗屋幸兵衛』はお馴染み『小言幸兵衛』の前段の噺で初アルバム化である。
やぱり志ん朝はいいなあと思う。落ちついた芸だなあと感心させられる。『代脈』は名医が愚かな弟子を代診にやらせる噺。ほどよい愚かさに演じているのが志ん朝らしい。(1)が5パート、(2)が3パートに分れていて聴き直せるのもファンにはうれしい。
とても躍動感に満ちた力強いアルバムだ。これまで色々と背負ってきた肩の荷をすべて降ろしたとでも言おうか、さりげなく、だがあくまでも力強い想いをサラッとしたアダルトなロックの中に詰め込んだこの作品。まさに等身大の彼の姿がこの中には生きている。
今やすっかり“ラヴ・バラード”の代名詞になってしまったけど、昔はハード・ロック・シンガーだったのにな〜なんてことはさておき、ヒット曲、代表曲、それに新曲が5曲も収録された、ファンにはたまらないベスト盤。名曲は、永遠の名曲を実証してます。
(1)(2)をはじめとする吹奏楽のヒットメイカーA.リードの作品集。彼の作品には吹奏楽特有の響きをあまり感じさせないオールマイティな魅力がある。(7)はオルガン、コーラスを配したメロディのポプリ。武蔵野音楽大学WEはマイルドな好演を聴かせる。
現在ケルン放送交響楽団の首席奏者を務める河原の初のソロ・アルバム。(6)などの技巧にも圧倒されるのだが、それ以上にゆるやかな曲での美しい歌が印象的である。改めてこの楽器が木でできていることを認識させてくれる、しとやかな魅力に溢れた好演盤。
高橋美智子の楽器のひとつグラスハープの華奢さとは対極の、コントラ・マリンバそしてジャイアント・タムタムの登場だ。胃の腑を揺るがすような超低音はもちろん生演奏で聴くのが一番だが、20ビットレコーディングの迫力もなかなかのもの。