音楽むすび | 1996年9月21日発売

ドイツを中心とする過去300年にわたる代表的な“眠りの歌”を収録している。全31曲中には、ブラームスの子守歌など超有名なものもあるけど、初めて聴く曲も多い。でも、どれもこれも聴きやすく、懐かしさとなごみが胸のなかに静かに満ちてくる。★

前年に『チュニジアの夜』で久しぶりに注目を集めたコールの96年の作品。大ヒットした同名のミュージカルから代表的な曲と自ら書き下ろしたブルースで構成。原曲のメロディを大事にした、さわやかな演奏を展開している。ギターとパーカッションの使用も効果的だ。

「ジェイソン盤、聴いた?」なんて言われそうなジャケをあしらったアルバム。ごちゃまぜ&パワフル・サウンドが決して空振りに終わらないのは、いつもの真心節が聴こえてくるから。(12)なんてまさにそう。CSN&Yなんだけど、完璧に真心なんだよなあ。