1997年11月25日発売
九人の乙女九人の乙女
元ペンタングルのジョン・レンボーンが85年に発表したソロ・アルバム。例によって中世の古楽や伝説などを基にしたギター・インストゥルメンタルの名人芸が楽しめる。ややアカデミックな印象で損をしているが、メロディを重視した流麗な演奏はとても魅惑的。
AROMESAROMES
フランス女性、ナデージュにはどこかアンニュイな魅力がある。また、ちょっぴり危うくて繊細でロマンティシズム香る歌声。そんな彼女の魅力を、全曲、それぞれ凝ったサウンドを彼女の歌の背景に演出することで、見事に表現。知的なサウンド処理もナイス。
ジ・エンドEPジ・エンドEP
映画『バットマン&ロビン〜Mr.フリーズの逆襲』のテーマ・ソングとしてリリースされた「ジ・エンド」の未発表リミックス・ヴァージョンをまとめて5トラック、トータル33分を収めたコアなファン向きのアイテム。プロデュースはネリー・フーパー。
ジャッジメント・アルバムジャッジメント・アルバム
前作が全英、全米で大ヒットしたUKブラックの新星マーク・モリソン。刑務所から出所しての最新アルバム。16曲中退屈な曲も中にはあるが、シングル・カットの(2)、ライヴの(5)など聴きどころの要所はバッチリ。ややメロウな雰囲気が漂う復帰作で世の審判を仰ぐ。
千年伝説千年伝説
『ヘリテッジ』から3年ぶり、移籍第1弾、ジャケットは横尾忠則、と心機一転したEW&Fの充実ぶりがうかがえる通算19作目。かつての輝きをいきいきと蘇らす(15)がある一方、プリンス作の曲に新しい姿勢で挑んだ(12)もある。彼らの90年代が始まった感じ。