1997年11月25日発売
ハイ、元ジェフ・ローバー・フュージョンにいたヴォーカルの女のコ。当時は気付かなかったけど、この娘ってけっこうディープだったのね。これにはビックリ。時折テクニックに走っちゃうところもあるけれど、ブラコン仕立てのサウンドがよく似合ってる。
キャリンっつったらLaFaceだったのに、セカンドはジャム&ルイス。前半のアップテンポでは、結構ファンキーな体質全開で迫り、後半のスロー、ミディアムでは、猫のように奔放な感情を伴うヴォーカルに惑わされ酔わせられる。女から見ても魅力たっぷり。
カナダの女性シンガーで、これがデビュー作にもかかわらず、すべての演奏を手掛け、曲作りにアレンジ、プロデュースまでをやってのける、頼もしい女性でもある。R&Bを基調にしつつ、その枠を越えたダイナミックなサウンドは新人とは思えないくらい。
'80年後半を代表するヒット作。彼にとっては『ブリージン』に次ぐセールスを記録した。プロデュースはクインシー・ジョーンズで、ソフィスティケートされたサウンドに乗ってベンソンのヴォーカルが楽しめる。アダルト・ブラコンの典型。
'71年に発表された4作目。彼女がこれまでにつくった15枚のアルバムの中でも、最高のもののひとつだろう。あふれるばかりの感情がここにはあり、その感情が人格化したように聴き手に迫ってくる。こうした歌の前で人はことばを失いがちだ。ただ聴き入るのみ。
天才少年シンガーのセカンド。ナラダなどがプロデュースして、テヴィンの持ち前の上品なムードのまま無難なポップスを歌わせるが、個人的にはプリンスが手掛けたアグレッシヴな(9)などの方が好き。せっかく天才なんだから無難にまとめない方がいいと思う。
アメリカ国内ですでに3,000万枚のLPを売っているドゥービーは、'80年ついにこのアルバムでグラミー賞の4部門を獲得した。文字通りのスーパー・バンドとしての地位を不動のものにした、記念碑的アルバム。
最新作を除く3枚。『ラーニング…』以降メンバー交替をくり返してきているが、クリッシー・ハインドさえいればこのバンドは成立するし、ギター中心のR&Rサウンドを聞ける。独特の調子を持つ感情を抑えたヴォーカルや、ギターを持ってマイクに向かう忽然とした姿に、成熟した女の底の深さを感じるし、可愛らしさもあるんだよね。ギターとロックが最高に似合うカッコいい人だ。