1997年11月25日発売
ハイ、元ジェフ・ローバー・フュージョンにいたヴォーカルの女のコ。当時は気付かなかったけど、この娘ってけっこうディープだったのね。これにはビックリ。時折テクニックに走っちゃうところもあるけれど、ブラコン仕立てのサウンドがよく似合ってる。
キャリンっつったらLaFaceだったのに、セカンドはジャム&ルイス。前半のアップテンポでは、結構ファンキーな体質全開で迫り、後半のスロー、ミディアムでは、猫のように奔放な感情を伴うヴォーカルに惑わされ酔わせられる。女から見ても魅力たっぷり。
昨今のブームでAORに目覚めたけれど、何か物足りないという方で本作を未聴なら迷わず(8)を聴き、再び全曲を堪能して下さい。恋をしている男性のうつろう心を巧みに歌うテイラーのヴォーカルとマイケル・ブレッカーのサックスに泣いてしまう。これぞ本物です。
75年発表のJ・Tのヒューマンなアルバムで、(1)や(5)とともに、ジャケットの写真も話題を呼んだ作品だった。デビュー時の作風やサウンドを取り戻すとともに、ニック・デカロのオーケストレーションをうまく使い、J・Tミュージックを確立した作品といえる。
カナダの女性シンガーで、これがデビュー作にもかかわらず、すべての演奏を手掛け、曲作りにアレンジ、プロデュースまでをやってのける、頼もしい女性でもある。R&Bを基調にしつつ、その枠を越えたダイナミックなサウンドは新人とは思えないくらい。
'71年に発表された4作目。彼女がこれまでにつくった15枚のアルバムの中でも、最高のもののひとつだろう。あふれるばかりの感情がここにはあり、その感情が人格化したように聴き手に迫ってくる。こうした歌の前で人はことばを失いがちだ。ただ聴き入るのみ。
J.D.サウザーが84年に発表した、通算4枚目のソロ・アルバム。ちょうど、大ヒット・アルバム『ユー・アー・オンリー・ロンリー』の後にリリースしたもので、当時は待望の新作だった訳だ。リンダ・ロンシュタット、ドン・ヘンリーらLAサウンドの仲間が参加。
天才少年シンガーのセカンド。ナラダなどがプロデュースして、テヴィンの持ち前の上品なムードのまま無難なポップスを歌わせるが、個人的にはプリンスが手掛けたアグレッシヴな(9)などの方が好き。せっかく天才なんだから無難にまとめない方がいいと思う。
アメリカ国内ですでに3,000万枚のLPを売っているドゥービーは、'80年ついにこのアルバムでグラミー賞の4部門を獲得した。文字通りのスーパー・バンドとしての地位を不動のものにした、記念碑的アルバム。
78年発表のニコレットのデビュー作。ニール・ヤングやリトル・フィート、ドゥービー・ブラザースのメンバーたちの支援を受けての作品だけに、カントリー音楽を背景にしたさわやかな歌声に乾いた哀愁を感じさせる。西海岸風の音楽を展開し、(1)がヒット。