1997年12月21日発売
ダブルスダブルス
嶋津は東大工学部卒業後、マンハッタン音楽院に学び、NY界隈で活動を続けてきたという、異色のキャリアの持ち主。そんな彼のデビュー作は、日本滞在生活の長いベテラン・ベーシストとのデュオ。なんとも素朴で、心暖まる2人の対話を堪能できる。
In Tears The Angel FIn Tears The Angel F
彼らは2人組のイタリアン・ユニット。基本は疾走感あふれるスラッシュなのだが、プログレッシヴな要素も多分に含み、シンフォニックなサウンドを生み出している。メロディック・デスほどアクは強くないが、それなりに斬新なスタイルを築いていると思う。
AnticlockwiseAnticlockwise
新生イタリアン・メタルの本邦デビュー作。欧州正統派の泣きのメロディとスピードを備えた点では、個人的好みの部類に入るのだが、不慣れな英語と線の細いヴォーカルがウィーク・ポイントでおまけに音もチープ。悪条件の克服いかんに未来がかかっている。
JESUS BELIEVE MEJESUS BELIEVE ME
10曲入りのフル・アルバム。攻撃的な歌い方や広がりのあるキーボード・プレイがBOOWYやUP-BEATといったブーム前のバンドを思い出させる。“今さら〜”と言ってしまえばそれまでなのだが、かえって新鮮に聴こえる人も多いのでは。