1997年3月26日発売
團伊玖麿 2團伊玖麿 2
戦後長く東響を率いた上田による、團の交響曲の貴重録音の復刻。上田は新古典的な職人だ。ここでも彼は、ロマン的思い入れを排し、クリアにセッカチに音楽を捌いてゆく。そんな指揮は、團のセッカチさを嫌う、おおらかな音楽には、どうも合わないような……。
サクソフォビアサクソフォビア
サックスという楽器の音の快感を、クラシックにもジャズにも引き寄せないで、あえてマージナルなところで引き出して魅せようとしたインテリジェントにお洒落なアルバムである。どの曲も「もうちょっと…だったら」と浮いてハマらない。それが仕掛け。
ISLAND BALLADS BESTISLAND BALLADS BEST
紫の鮮烈な登場から22年。この間、日本のロック&ポップス・シーンは量的にも質的にも目まぐるしく変化したが、この2人の音楽はそんな流れとは一線を画した世界をキープしている。どんなスタイルでも、いい音楽はそのよさを失わないことが分かる。
レッツ・ゴーレッツ・ゴー
高い評判を得た前作のプレッシャーも何のその。ライヴで培った、爆発し楽しんじゃえばそれでOKという強烈な個性が、アルバム全編にあふれた本作。カラッと爽やかになり切れないコテッとした隠しソウル味が、弾けまくった音の中のスパイスとなっています。