1999年3月発売
すっかりベテランになった女性アーティストのアルバム。肩の力が抜けた状態から、自然に湧きだしてくるようなやわらかなメロディが魅力的だ。だからこそ、打ち込みの曲においても彼女の歌とピアノが、サウンド全体にアコースティックな響きを与えている。
井手功二(ex.ブランニューモンキーズ)とベーシストの高砂圭司が97年に結成した二人組。生音中心なんでもアリで、勢いあるバンド・サウンドがとってもヘルシー。マジメで普通な中高生の日常にフィットする青春の世界、さびしがりやの景気づけにオススメ。
ブルース・ロック・ムーヴメントの原動力ともいえるP.バターフィールドが率いていた、ベター・デイズの73年の未発表のライヴ。A.ギャレット、G.マルダーら名うてのミュージシャンが熱気のこもった演奏を繰り広げる。(3)をはじめファンにはうれしい選曲だ。
ジャンル
ロビー・ロバートンがデビューに助力した実直派シンガー・ソングライター。77年第5作発売時の頃に録られた、当時のワーキング・バンドとの息のあったライヴ盤。さりげなさが嬉しい、滋味盤。当時プロモーション盤としてだけ出されたものの初商品化。
米ビック・ディールからのパワー・ポップ。英国的な表情をしており時にXTCやポール・マッカートニーも彷彿。甘いメロディ、パンキッシュな疾走、曲によってはサーフなどをカラフルに使い分けた、軽いフット・ワークの利く青空牧歌が清々しい。3枚目。
ちょっぴり切ないのに聴いているだけで元気いっぱいになれる、まさに良心的としか形容が見つからないギター・サウンド。LAのトリオによる97年の作品だが、グランジ通過後にたどり着いた、本来のロックとメロディへの敬愛が強く感じられる仕上がり。
97年デビューの3ピース・ロック・バンドのニュー・マキシ・シングル。バンド形態からも想像できるように、ブランキー・ジェット・シティ的なソリッドな感覚を持っている。寂寥感を湛えたギターと、せつないヴォーカルが印象的だ。
サックス奏者ビル・エヴァンスの新作は、ヒップホップ的な要素や、エスニックな要素も巧みに取り入れ、新しいタイプのインプロヴィゼーション・ミュージックをクリエイトしようとしている。そのサウンドの斬新さは、他のアーティストとは一線を画している。★
セルジオ・メンデス・グループのシンガーから91年にソロ・デビューしたケヴィン・レトー初のベスト・アルバム。ブラジリアン・テイストにジャズ、フュージョン、スタンダードが渾然一体となったポップスが楽しめる。一番の魅力は透明感ある歌声。買いです。
自ら“キングス・オブ・メタル”と称するアメリカ産バンドの、前作『ヘル・オン・ウィールズ・ライヴ』の続編となるライヴ・アルバム。2枚組を2作連続とは驚いたが、かなり濃いファン向けの選曲には、コテコテのメタル好きには堪らぬ鋼鉄の美学が満載だ!!