1999年7月14日発売
LONELY DAYSLONELY DAYS
両手から零れるロマンティシズムをただ黙って見つめる目に宿る傍観の念。悲しみまであと何歩か足りない。彼らはそんな数歩の距離を、ただそこにあるものとして鳴らす。99年秋発売予定のアルバムに向けての新曲。荒々しさの中にガラス玉のきらめきが。★
ダ・リアル・ワールドダ・リアル・ワールド
ティンバランドの好パートナーでもあるミッシーのセカンド。チキチキのビートを含めた変則的な曲の作りも今や主流、堂々たる先端のプロダクションだ。線太いラップの爆裂個性、艶っぽい歌も美味。エンハンストによる(14)のビデオで怪人ぶりも堪能。
スノーフォール・オン・ザ・サハラスノーフォール・オン・ザ・サハラ
エレクトラ移籍通算4枚目の本作は、前作までのジャズ・スタンダード路線とはうって変わり、とてもコンテンポラリーな仕上がり。レオン・ラッセルやボブ・ディランなどのカヴァーを中心とした曲構成が、作品をより広がりのあるものにしている。
キス・ミーキス・ミー
USインディ・ギターポップ・ミーツ・スウェディッシュ・ポップといったところだろうか。美しいメロディが映えるアコースティック・サウンド、そしてどこかまだあか抜けない初々しさは、さわやかな風のように琴線をくすぐるはず。とくにラーズの(13)がいい。