1999年7月23日発売
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲録音を完成した園田が、今度は協奏曲全集の録音を開始。彼が信頼を寄せる指揮者とオケとのコンビネーションは、音楽的に非常によく練られ、ありがちなアンサンブルの隙間を感じさせない。説得力のある演奏だ。
曲のすべてを映像化することで有名な彼らのセカンド・マキシ。荒野の山師・宇宙人・大道芸人を映像モチーフとする(1)は、怪しげなファンク。(3)はタイトルの硬さとは裏腹にヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「サンデイ・モーニング」の雰囲気を醸し出してキュート。
99年5月にマキシ・シングル「眠る魚」でデビューした、シンガー・ソングライターの1作目。ピアノをメイン楽器とする人で、ウィンダム・ヒルのサウンドを彷彿とさせるような、清涼感かつ透明感にあふれる音楽を作る。かといって現実離れした世界ではない。
音圧ありバランスもいいサウンドでループは時に単調だがベースの唸りには無理があってよい。ドラムスのバラけた響きとまっすぐに言葉を伝えようとするラップにうまくシンクロしている。意味はわかりやすくポジティヴで腰は低いがしぶとさを表出。⇒Dragon Ash ディスコグラフィはこちら
今もマイ・ペースで時代と関係なく自分たちのパンクをやり続けている、スター・クラブのベスト・アルバム。収録時間72分強という長さとはいえ、21曲も入っているのはさすがパンク。攻撃的なのは当然のこと、コンパクトでポップなのが彼らの持ち味。
ラジオやテレビでアニメ番組を持っている(でも声優ではない)彼女の新作。シンガーとしては94年のデビューで、これが5作目になる。新居昭乃の曲を中心に、詩的な世界をエレクトリックなサウンドで表現している。初回生産分には絵本が付いていた。
フランスのベテラン・ピアニストであり、コルトー門下であるハイドシェックにとって、オール・ショパン・アルバムは意外にも初めてという。その演奏では既成概念にとらわれない自由な解釈が目立つが、それがトータルな流れを損ねてしまう場面もある。
厚みがあってふくよかだけれども、決して重ったるくモタモタしないベルリン・フィルのトリオに、硬質できらびやかなギリロフのピアノが加わって、渋く内向きな室内楽のイメージを覆すかのような演奏が聴かれる。特にモーツァルトは明るく楽しい出来。