1999年7月28日発売
カイヤ・サーリアホの個展カイヤ・サーリアホの個展
サーリアホはフィンランドの女流作曲家。楽音とノイズを精妙に織り込んでいく独特の作風で知られる。80年代にかかれた計7曲を収録。いずれも生オケとテープやエレクトロニクスを駆使。斬新な音色の帯のような音楽だが、繊細な叙情を底流に感ずる。
カレヴィ・アホの個展カレヴィ・アホの個展
現代フィンランドを代表する作曲家カレヴィ・アホの作品集。20〜30代前半の管弦楽、室内楽、ピアノ曲など、彼の初期を探るうえで欠かせない作品ばかり。難解さはないが表現は激しく、またフッと瞑想に変わったり……その隙間から心の深遠が見えてくる。
フォーエヴァー・ブルーフォーエヴァー・ブルー
青いというより蒼いときを定着させようというか、この甘さと苦さをあわせ持った、60年代初期擬似体験アメリカの兄ちゃんは。せつなさは、そこにあるもののはかなさを知らしめるからだろう。にくらしいほどのメロディ・メーカーでもある。恐ろしい。
トランスルーセンス〜デレク・ジャーマンのトランスルーセンス〜デレク・ジャーマンの
同性愛者としてのアイデンティティを映画にぶつけ続けたデレク・ジャーマン。彼の詩に感銘したドンナ・マッケヴィットが曲をつけ、それにリンクするように器楽曲を加えたもの。闘いつづけた彼のイメージとは逆に、静謐で美しい世界。演奏も上々だ。
PULSEPULSE
世の流行りがどんなに節操なく変化していこうが、常に進化を繰り返しながらもひたすら我が道をゆく。個人的に感銘を受けるのはその精神力の強さだったりする……楽曲そのものより。焦らず媚びずだけど最前線。無敵の初志貫徹バンドの新作、心して聴け。
エディタ・グルベローヴァ&米良美一 イン・コンサートエディタ・グルベローヴァ&米良美一 イン・コンサート
発売元
キングレコード株式会社我らがカウンター・テノール米良美一と世紀の歌姫グルベローヴァによるデュオ・コンサートのライヴ録音。美しくブレンドされた二人の声がハイダー指揮の瑞々しいオーケストラに支えられて至福の時を与えてくれる。進境著しい米良の歌唱に耳を傾けたい。