1999年発売
スロウスロウ
グレイプバインの12インチ・シングル盤。叙情性と頽廃性あふれるギター・サウンドをベースにした彼らの豪快ロックが炸裂。楽曲の持つ勢いやハードなグルーヴ感は、身体を心地よく揺さぶってくれるのは嬉しいが、何を歌ってるのか不明瞭な歌い方はもったいない。
アポロアポロ
笹路正徳を迎えた新作から一足早いマキシ。間違いなくいい曲なんだけど、優しすぎるのが仇なのでしょうか、刺さらないんですね。そこが彼らならでは、なのかもしれないが、この際もっとエゲツないくらい切なく、ハート刺してほしいと思うわけです。
ケイオスフィアーケイオスフィアー
ヘルメットやマシーン・ヘッドみたいなアグレッシヴ・リフで押していくヘヴィ・サウンドのサード。ジャズ風ギター・ソロや変則的なリズムも入り、音がかなり粗削りだし(うるせえ)、苦悩の歌詞も説得力あるし、いかにもでないから面白いスウェーデン出身。
トライブトライブ
パーカッションの低音が思いっきりどよもす(1)(2)の素晴らしさはもちろんのこと、変拍子がきまった(5)では、セパルトゥラを離れてもなお、ライヴ・パフォーマーとして相当の実力者であることがうかがえる。シコ・サイエンスのファンなら、聴かないと損。