2002年2月発売
オーストラリアン・メタルの新人バンドの1st。ヘヴィなリフやマイナー・キーのメロディを融合した点は近代的かつ古典的で不思議な空間を作り出す。演劇がかった歌いまわしはサヴァタージとも共通する。マニア受けしそうで処女作としては及第点でしょう。
元ファミリー・スタンド、プリンスなんかとも付き合いを持った広角派女性シンガーのソロ2作目。やっぱ、“喉”が深い。マーク・バトゥソンらも好制作。個人的に、BMR誌の2001年のベスト10に入れたアルバム。それは間違いではなかったと再確認した。
トーキョーの外盤屋でもフィーチャーされてるなあと思ったら、今作でレコード会社を移籍して、上京したそうです。ファンクな声質と達者なメロディ・ラインで、メジャー昇格を狙うシングル。いよいよ、艶のあるソングライターの顔になってきた。
通算10作目はゴスペル・ラップ・アルバム。もともとストリートのプリーチャー的な位置づけでもあった人なので特に変化したわけではなく、いつも通り熱血な直球を投げかける。しいて言えばこれまで以上に言葉を重視しているのか、トラックはシンプルだ。
ヨゼフ・スークの健在ぶりを示す好アルバムである。スークはドヴォルザークの血を引くチェコの大御所。あまりにもポピュラーな名旋律を集めた演目ながら、これだけジューシィかつ叙情的な演奏は今日では希少。心にしみ入る味わい深い演奏である。
大曲「展覧会の絵」をグリーグの抒情小曲集で挟んだ、という心憎いまでのセンスの良さ。こんなにも叙情的な「展覧会〜」を聴いたのは始めて。それでいてナヨナヨしていないのが、松本和将の大きな魅力だ。豊かな感性によって紡ぎだされる、美しいひとときだ。
「電子オルガンなんて」と思っている人は、騙されたと思ってぜひこの盤を聴いてちょうだい。ま、とにかく素晴らしい。まるでオケ、しかも飛び切り上等のそれを聴くようだ。もちろんそこまで音色を選び合成し、万全な演奏に仕上げた渡辺の力量あってこそ。