2002年2月発売
90年代USパンクのポップ指向を推進したシアトル近郊出身三人組の来日記念盤。メジャー契約以前の作品からの楽曲に、最近メジャーでの活動と並行してインディーズから発表したEPの音源を合わせた企画盤。終始溌剌、約5年の時間差もまったく気にならない。
森岡賢ら5組のアレンジャーとのコラボレート作。オーケストラとエレクトロ・ビートを融合されたナンバーや、デジタル・ロック・チューン、そしてオーソドックス(?)なバンド・サウンドによる楽曲と、攻めの姿勢で、最後までこちらの予想を裏切り続ける。
76年リリースのファースト・ソロ・アルバムのデジタル・リマスター盤。普遍なる達郎サウンドとはいえ、NYとLAに単身乗り込んでこれを作り上げた血気が歌声にもにじみ出ているところが妙に愛おしい。自身によるていねいな解説と未発表カラオケ2曲も嬉しい。
77年発表のセカンド・ソロをデジタル・リマスタリング。村上“ポンタ”秀一、細野晴臣、坂本龍一、吉田美奈子、斉藤ノブなど錚々たるミュージシャンたちのサポートを得て、少しずつソロとしての方向性を確立する過渡期的名作。ボーナス・トラックを3曲収録。
1978年発売のライヴ2枚組のリマスタリング復刻。ボーナス・トラックとして実際のステージにおけるオープニング曲「ラブ・スペイス」と、ラスカルズの「ユー・ベター・ラン」の19分におよぶファンク・カヴァーを収録。価値ある商品です。
「LET'S DANCE BABY」「BOMBER」のヒットを生み、転換点となった78年作の4枚目。ファンクやソウルをベースにした温かいグルーヴと、フィル・スペクター的ポップスが同居したサウンドで、どの曲も美しいメロディが冴え渡っている。
79年発表の第4作。四半世紀近くも前に、前作もそうだが、一人ア・カペラで始めるというところに、現在につながる自身の音楽センスに対する自信と頑固さ(?)がうかがえる。ライヴを大切にし続ける姿勢は、寄席にこだわる噺家に通じるものがありそうだ。
初のヒット作となったタイトル曲を含む80年発表の通算6作目。じっくり作りこんだ感触のある秀作。中でもシュガー・ベイブ時代に思いを馳せた「マイ・シュガー・ベイブ」は、達郎の名唱と相まって何度聴いてもジンとくるものがある。ボーナス4曲収録。
82年にリリースされた名作を山下自身の監修によってデジタル・リマスタリング、「あまく危険な香り」のTV用インストなどのボーナス・トラックを加えた再発盤。アメリカン・ポップスを継承するソング・ライティングと卓越した演奏能力が融合した、永遠の名盤だ。