2002年4月24日発売
60年代にはマイルスのグループで活躍、話題のサックス奏者エリック・アレキサンダーにも影響を与えた名手コールマンが、81年にニューヨークで吹き込んだスタジオ録音。理想的なワン・ホーン・カルテット編成で、豪快なブロウがたっぷりと楽しめる。
スペインの名ピアニスト、テテ・モントリューの2作『イエロー・ドルフィン・ストリート』『カタロニアン・フォーク・ソングス』をカップリングした。ともに77年録音。後者からは3曲カット。メロディアスな潤いのあるアドリブに豊かな才能を感じさせる。
(1)はアップテンポでフリーなジャムもアッという間に切り上げて終わらせ、(2)はブルースとバップとゴスペルの混合体をたっぷり聴かせ、(3)はカリブにフュージョンしたようで。(4)はスタンダードなバラード風。といった面白満載の展開が切れ味のいい注目盤だ。
発売直後、チャートのトップ3にみごと食い込んだGARNET CROWのセカンド・アルバム。彼ら一流の美しいメロディに、寂寥感あふれる歌詞が乗って、期待を裏切らない出来栄えだ。スマッシュ・ヒットの(1)(2)(3)(6)ほか、ボーナス・トラック2曲((11)(12))も収録。
2001年リリースの1stアルバム『天使は瞳の中に』が大ヒットした声優、田村ゆかりの2ndシングル。TVアニメに多数出演するなど精力的に活動する彼女の自信作。
TOTOなどを渡り歩いた実力派ファーギー・フレデリクセンと新鋭ソングライター、ジョー・ヴァナの二大シンガーを据えたアメリカン・メロディアス・バンドのデビュー作。元サヴァイヴァーのジム・ピートリックがプロデュースする本作は、AORファンを刺激するに違いない。
プログレ的要素を取り入れた音をバックにハリのある声を披露する女性シンガーによるセカンド(96年)のリミックス版。トラッドっぽさやケイト・ブッシュふうの神秘性は初期ならでは。のちにレインボー的なハード・ロック色が強くなるが、この当時の作品も味わい深い。
制御不能のへヴィなビートをたたき出す、相変わらずハイパーな最新作。ザラついたギターのリフの応酬とインダストリアルのアヴァンギャルドなフィーリングが上手くかみ合ったサウンド。ダンサブルな要素が強まったのが今作の特徴であり進化だろう。
シカゴ出身のラウド系バンドの最新作。マシーン・ヘッド、フィア・ファクトリーを手がけたコリン・リチャードソンをプロデューサーに起用、ラップやデス声をフィーチャーしたアグレッシヴな高揚感とともにデジタルちっくなサウンドで彼ら独特の幻想的世界を築く。
激重系発掘はお手のもののロードランナー新人、ベイエリア新世代(結成はアラスカ)のデビュー作。まだいかにも後発らしい“いいとこどり”の音作りでKORNへの傾倒が微笑ましいが、感傷的なメロディが際だっているところに今後への可能性を残している。