2002年4月24日発売
録音当時24歳だったフレイレの弾くチャイコフスキーは、今聴いても唖然とするほどのメカニックの高さを誇る。それを熱くも重厚なケンペのバックが、巧妙かつ男性的なリードで支える。ドヴォルザークはそこに感傷臭さのない豊かな歌が加わり傾聴させる
コネチカット州出身のシンガー・ソングライターのデビュー・アルバム。洗練されたメロディとアレンジ、スティングを思わすハスキーなヴォーカルによって完成度高いナンバーを聴かせてくれる。まだ24歳にしては落ち着きがあるのが好悪わかれるところ。
ブルース・ベースのシンプルな生演奏にラップ……そのデビューはなんだか新鮮だった。以来、時代の空気も呼吸しながら、常にどこか“いなせ”な魅力で魅せてきたフィラデルフィア出身三人組。そんな彼らの変遷も見て取れる、94〜2001年の5作品から編まれた初ベスト。
ベイ・エリア・ファンクの雄、タワー・オブ・パワーのベスト盤で、70年代後半のコロムビア時代と90年代以降のEPIC時代からのセレクション。彼らの円熟期の名演がたっぷり楽しめる。
沖至はパリ在住のフリー・ジャズのトランペット奏者。『パリ往来』に続く、おーらいレコードの作品だ。時間をかけて、ミュージシャンだけではなく舞踏家、小鳥などとも共演している。沖至の今を伝える集大成的な内容といえる。ユニークな独自の世界。
地上に舞い降りた天使にしてマッド・ミュージシャン、七尾旅人のセカンド・アルバム。とにかく全35曲2枚組という壮大なスケールに圧倒される。流れ出す虹色の音、音、音。美しいサウンドと断片的な言葉が織り成すコズミック・ヘヴンへの旅に、いざ。
モーニング娘。を卒業した市井と、たいせー(元シャ乱Q)、吉澤直樹によるコラボレーション・シングル。表題曲は、軽やかな16ビートとカラフルなメロディが心地よいグルーヴを生み出すポップ・チューン。変なクセがなく、ストレートに聴き手に届く市井の声がいい。
4月に『HEY! HEY! HEY!』に出演し、なんだこいつら? という強烈な印象を残したロマンポルシェの6作目。80年代ニューウェイヴの安っぽさ&いかがわしさいっぱいのサウンドは今回も健在で、よく言えばナゴムの魂を継承している……かな?(笑)。