2002年9月21日発売
ピアニスト・作曲家の城之内ミサが、アジアをテーマにした音創りを展開しているシリーズ作品の第3作だ。パーカッションや古筝、二胡、ヴォイスなどを混在させ、さまざまな汎アジア的風景を紅に染める夕日を思い浮かべるようなサウンドを聴かせていく。
ピチカート・ファイヴやイエモン、ミッシェル・ガン・エレファントの所属で知られるトライアドレーベルの15周年記念ベスト。ZIGZO、ウィラード、ガーゴイルなど、キレイどころも。スタイルは様々だが、重厚感のあるロック・レーベルというカラーは伝わる。
ジャンル
ルーツと同じくらい流行が気になるヘンなおじさんゲイリー・ムーアが元スカンク・アナンシーのベーシスト、プライマル・スクリームのドラマーという斬新な顔ぶれで組んだトリオのデビュー作。ジミヘン的ハード・ロックにモダンなノイズ感覚が少々絡む、なるほどの音楽性だ。
尾崎豊チルドレンか!? というのが第一印象。迫力で押すだけでなく、その裏側の繊細さを感じさせるヴォーカルに引き込まれるた。4曲参加の樹音のギターともうまくマッチして、サウンド的にもまとまっている。とくに・はアレンジも面白く、彼女のキャラが生かされた1曲。
GSブームの後期に大阪から登場した伝説の“失神バンド”、オックスの究極のコレクション・アイテム。幻のライヴ・アルバム『テル・ミー〜オックス・オンステージ No.1』も含む、全44曲収録。
胡弓は、名手の手にかかると人の声とまごうばかりの音を出す。彼女の音は、ビブラートのかかり具合い、鳴りのタイミングなど、ほとんど歌そのものの表現で、弦楽器としての理想の世界に到達している。さだまさしの名曲(3)の旋律美があらためて印象に残った。
楚と響きを空間に置いて耳を働かせることと、情の細やかさに則してウタを音に乗せていくこと。その二つの間合いをわきまえ、音に感じて往還することのできる演奏家は多くない。アジアの音を核としたこのCD、鈴木は殊更に巧まず二つを共存させて美しい。★
「クレオパトラの夢」とオリジナル曲「アントニーの叫び」をメドレーで続ける粋な演出で始まる、佐山雅弘を含め名前にマサの付く三人による純正ピアノ・トリオ。録音効果もあって、飛びぬけて力強さを感じる自信に満ちた演奏だ。★