2003年6月発売
かつてG-CLEFのメンバーとして、日本に新しい音楽潮流をもたらしたひとりが柏木広樹だ。曲作りや楽曲解釈にみせる端正な姿勢と実際の演奏現場での情熱的な横顔の同居が魅力的な彼の新作。ブラジル風のエッセンスをベースにしたマルチテイスト・サウンドが楽しめる。
「AKATSUKI」のヴァージョン違いを中心にしたミニ・アルバム。ミディアム・テンポのバラードの重くなりすぎぬほろ苦さも魅力的だが、音の壁を突き破る激唱はやはり唯一。変化に富んだ、盛りの多い音作りにソツはなく、つい繰り返し聴いてしまう。
3年ぶりとなる9thアルバムは、キャリア30年以上ならではの最高傑作。バンドによるライヴ形式アナログ・レコーディングで、ウォルター・ベッカーがリード・ヴォーカルをとる史上初の曲も!
総勢23人とも25人とも言われるテキサスの謎の白装束音楽集団。しかしてそのサウンドは、心温まるハーモニーを混声合唱と生/電気楽器混成で力強く描くシンフォでサイケなポップ音楽だ。元トリッピング・デイジーのメンバーの仕掛け。英国で絶賛を集めた2001年発表デビュー作。
米ハードコア・バンド出身のネイサンが、ロンドンでエンジニアのマークと結成したユニットの3作目。本作では4人編成のバンドとなり、スロウコアと呼ばれるムーディかつダークな音世界を確立。気怠くサイケ風味も漂う独特のサウンドはユニーク。
大仰な弦〜オケ的サウンドとチープで忙しげなビートが掛け合わさったトラックのシンプルで耳にはりつくポップさも、南部訛りが生き生きとした脱力フロウの不敵ぶりも極まれり、といったふう。95年、14歳でデビューしたニューオーリンズ産ラッパーの3年ぶり7作目。
ブラジルの重鎮メタラーによる、ライヴ作&カヴァー集を挟んでの約2年ぶりの新作。ヘヴィ&グルーヴィ一直線で小細工なしの仕上がりは、レーベル移籍による心機一転もあるのだろうか。地を這うかのような激音もベテランならではの自信に満ち満ちている。