2004年10月20日発売
詩人の恋〜シューマン歌曲集詩人の恋〜シューマン歌曲集
これほど美しく自然に歌われた「詩人の恋」を聴いたことがあっただろうか。若々しい歌声と優しく寄り添うピアノがかもし出す情趣を何とたとえれば良いのだろう。詩人ハイネの言葉とシューマンの音楽が絶妙に調和したこの上ない歌唱として高く評価したい。★
リムスキー=コルサコフ:シェエラザードリムスキー=コルサコフ:シェエラザード
色彩感あふれるオーケストレーションで知られる「シェエラザード」を、山下和仁&尚子兄妹がドラマティックかつ情熱的に再現した85年のライヴ録音が復活。彼らの繊細にして絢爛な演奏に、ギター2本でこれほど多彩な表現が可能なのかと驚嘆させられる。★
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲集カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲集
実は存在を失念していた録音であり、CD再発の有難味を実感した。レパートリーとしても貴重なテデスコの協奏曲集であり、演奏も堅実・美麗。山下兄妹のソロとスラットキン指揮LPOの丁寧なバックアップが見事にバランスしていて、録音もきれいだ。
プレイ・ジュリアーニプレイ・ジュリアーニ
ゴールウェイと山下のデュオが最高。何という豊穣さだろう。比較的地味な曲なのに、そんなことをまったく感じさせない音色の魅力。フルートを引き立て、しかもギターの存在感を主張する山下の力量。ヴァイオリンとのデュオも華やかで聴き映えがする。
アヴェ・マリア100% LUXアヴェ・マリア100% LUX
“100%”シリーズの第23弾は、2度目の登場となる「アヴェ・マリア」。今回はシューベルトとバッハ〜グノーの2曲に絞り、オルゴールや二胡、チェロなど趣の異なる16のヴァリエーションで楽しめるという寸法だ。貴方の一番好きな「アヴェ・マリア」はど〜れ?
アルルの女〜劇場のための音楽Vol.1アルルの女〜劇場のための音楽Vol.1
「アルルの女」からの抜粋を初演版の楽器編成で再現。ヴィオラが1本のみで、弦楽四重奏的な軽快明澄な響きが新鮮だ。それにしてもビゼーとR.シュトラウスという意外な組み合わせをしっくりと聴かせるのは、さすが才気煥発なホグウッド。続編にも期待。