2004年1月発売
モーツァルトが12歳から亡くなる年まで書き綴った珠玉の歌曲がほぼ年代順に並べられている。一語一語語るかのようにテクストを大切に扱いつつ、磨き抜かれた響きで“喜”や“哀”の表情を歌い分けてゆくきめ細やかさは抜群。官能的であってもどこか清涼さが漂う。★
「アヴェ・マリア」を聴けばこころに響くシューベルト歌曲の薄幸の美しさ。ほかにもミニョン、エレン、グレートヒェンなど、この作曲家が取り上げた幸薄い乙女たちを歌うのに、これほどあった美声はほかに考えられないだろう。詩解釈の深さがその魅力をさらに盛り上げる。
ロマンティックなCDである。春の息吹に満ちあふれた旋律をボニーのシルキーな声が綴っていくさまはじつに美しい。明晰な和声で支えるパーソンズのピアノがチャーミングな歌唱を一層魅力的にした。
バレンボイムの「ドイツ・レクイエム」は鎮魂歌でありながら、過剰な沈痛さや威圧感とは無縁である。全編を慈しむような温かい響きで包み込むことで、神の救いを暗示し、死者の魂を慰めようとするかのようだ。独唱&合唱の柔らかな声が肺腑に沁みてくる。
1996年4月13日のムジークフェラインにおける作曲家生誕150年記念演奏会は満員の聴衆が熱狂する忘れ難い一夜だった。ホールの美しい響きをとらえた録音は会場の雰囲気をよく伝えている。トスティをこんなにも真摯に情熱的に歌うテノールはほかにいないだろう。
キリ・テ・カナワのクリーミーな声が最も似合うのは、プッチーニのオペラのヒロインではないだろうか。そんな彼女の円熟の歌唱が十八番のレパートリーで堪能できる。プッチーニの珍しいピアノ伴奏の歌曲が収められているのもうれしい。
制作・出演
アルノルト・シェーンベルク合唱団 / ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス / エルヴィン・オルトナー / ジョーン・ロジャーズ / ニコラウス・アーノンクール / パメラ・コバーン / ヨーロッパ室内管弦楽団掛け値なしに世界屈指の実力を持つ、アーノルト・シェーンベルク合唱団を手軽に(!)味わえるよう編集されたコンピ盤。すべてアーノンクールとの共演音源で、ア・カペラや現代作品は収録されていない。タイトルどおり、安定したハーモニーに癒されたい人向け。
フランク・シナトラやハリー・コニックJr.を彷彿とさせる甘い歌声に、チェット・ベイカーを思わせるルックス。次代のスター、マイケル・ブーブレがデヴィッド・フォスターのプロデュースでデビュー。