2004年2月25日発売
2年ぶりとなるサード・アルバムはロックンロールが決して懐古主義へと流れないしなやかさをたたえている。音楽の日常性と風景や感情の彩りが誠実かつ静かに滲み出ているその音と言葉の前では、悦びとかいう大袈裟でない生きることの素敵さを教えられる。★
大阪のストリート発、2003年にデビューを果たした新進スカ・バンドのメジャー発シングルは、スカパラのNARGO氏をプロデューサーに迎えたグループ初の歌モノ。底抜けの明るさと強靭なグルーヴ、声を合わせて一所懸命に歌う姿が微笑ましく、いつしか感動に変わる。
FLYING KIDSの一番新しいベスト盤で、シングルとしてリリースされたものを中心に、しかも年代順に収録されているので、まさにベストというべき内容。またボーナス・ディスクのもう1枚は、ヴォーカルの浜崎貴司によるかなりコアな選曲が興味深い。
ラバトは室内楽からジャズまで活動範囲が広く、映画や劇場の音楽も手がける欧州のベテラン・コントラバス奏者。仏ジャズ・ピアニスト、マヌエル・ロシュマンとのデュオでスタンダードを取りあげたジャズ・アルバムだ。存在感のある重厚な演奏を展開する。
発売元
キングレコード株式会社日本歌曲の歌詞を翻訳してフランス語圏の人たちに楽しんでもらおうという斬新な企画である。子音の数が多くならないように考えて訳されているために、親しんだ歌もあまり違和感が無い。彼の地の人達はこれを聴いてどう感じるのだろう。感想をきいてみたい。
スペインのメロディック・メタル・バンド、ダーク・ムーアの女性ヴォーカリスト、エリサの新バンド新作が日本先行発売。ドラム、ベース、キーボードに元ダーク・ムーア勢3人が参加している。
I'veプロデュースのテクノ/トランス・コンピレーションverve-circle。今回はサイケデリック・トランスをフィーチャーし、国内外で活躍するアーティストたちが多数参加している。
リコーダー界の新星・太田光子が7種類のリコーダーを駆使して、安らぎの音空間を創り出す。とくにパッヘルベルのカノンなどの多重録音モノは必聴。シンセサイザーを用いたモダンなアレンジにも、素朴で優しいリコーダーの音色がマッチしているのに驚く。
サッカーの応援歌「WE LOVE KASHIMA」と「せとうち旅情」「最後の我侭」の3枚のシングルをリリースしている幡千恵子の、キング移籍第1弾。今回もノリの良いメロディの楽曲だ。
初メジャー・アルバムのガイド的役割となるシングル。ロックやラガが交差するなか、和の要素も織り込まれた表題曲は、メロディの流れ方がスムーズ。高揚感とポップ感と混沌が加速するカップリング曲とともに、ミクスチャーを超えた個の確立がそこにはある。
「明日の幸せ」に続く原田悠里のシングル。「木曽路の女」や「安曇野」などに通じる、彼女が得意とする旅情演歌。能登半島の氷見(ひみ)を題材に、しっとりとした情感を聴かせる。
伊豆の山並を舞台にした男女の別れ歌「伊豆の宿」に続く香田晋のシングル。今回は湯の里、奥飛騨を舞台に、女性の哀感をしっとりと唄う。情景が浮かぶ、切ないメロディがキモ。
叙情艶歌3部作で、カラオケ・ファンに人気の千葉一夫の「みだれ雪」「浮夜舟」「雨蛍」に続くシングル。タイトル曲は、男の哀愁、ロマンや優しさを前面に押し出した楽曲。