2004年3月発売
ヘルファイア・クラブヘルファイア・クラブ
ドイツ産メタル・バンドの第6作。生オーケストラを起用したり、これまでになくヘヴィなアレンジを採用したり……と、随所に新機軸が見て取れるものの、欧州パワー・メタルの王道を貫く姿勢とメロディの本質はまったく揺るぎがない。ズバリ最高傑作でしょう!★
ストレンジ・ジェネレイションストレンジ・ジェネレイション
ミクスチャー系としてデビューしたワークホース・ムーヴメントのメンバーが新結成したロック・バンドの初作品。驚くほど完全な化けぶりで、デトロイト産の名に恥じぬ生のガレージ調でダーティにロックしている。音に重みは足りないが、かわりに妙な愛想よさが印象的だ。
3030
ヴォーカル&フリューゲル・ホーンのTOKUがレギュラー・バンドとゲストを迎えて録音したバラード中心のアルバム。タイトルの“30”はTOKUの年齢。4曲がオリジナル。TOKUは全曲で歌う。傷心のバラードをメインにしており、大人の男の渋さを感じさせている。
タイニー・ヴォイシズタイニー・ヴォイシズ
マドンナの妹の元ダンナのアンタイ/エピタフ移籍第1弾。ジャズでありソウルである。少なくともそういう心づもりで暗黙の孤独の了解事項をねっとり表現してゆく。音像はさまざまで、引きこもり欲と躁状態が同時に起こってしまったような切ない暴力臭あり。
太田裕美 Singles 1978〜2001太田裕美 Singles 1978〜2001
彼女のデビューは74年。78年以降のシングルAB両面を集めた本作は、アイドル的な可憐さを残しつつも、一人のシンガー・ソングライターとして成長する足取りが見て取れる。シングルすべてのジャケをそのまま使ったブックレットを見ながら浸ってください。
シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープルシャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル
虫の心のわかるやつ=ナイス・ガイ、3年ぶりのソロ。広い心で狭い視点の微細な世界を描かせたらとんでもない名人のこいつにとってのポップ/フォーク/プログレとは? その答えがいっぱいに詰まった人類愛の世界。レッチリよりこっちのほうが深い。★