2004年9月発売
フィンランドで98年に活動を開始した5人組によるファースト・アルバム。北欧ならではの雰囲気を醸し出すメロディアス・ハード・ロックは好印象。オーセンティックなスタイルながら、堅実に楽曲を作り上げる姿勢も見えてくる。愛聴盤にする人も多そう。
元ドリーム・チャイルドのドミニク・ルアキン(g)が結成したフランス産バンドのデビュー作。音楽性は所謂メロディック・パワー・メタルで、緩急を巧くつけたドラマティックな曲展開と、叙情的で親しみやすいヴォーカル・メロディが魅力となっている。
プログレ/ハード・ロック畑の米人キーボーディストによる2001〜2003年のライヴ音源集。パートナーである“シンフォニック・ロックの女王”ラナ・レーンも勿論フィーチャーされており、ハード・チューンからスペーシーなインストまで多彩な世界観を収める。
スイスが誇るメロディアス・ハード・ロック・バンドの2枚組ベスト盤。スティーヴ・リーの滑らかなハイ・トーン・ヴォーカルが、メタル・サウンドの醍醐味をこれでもかと味わわせてくれる。ディランのカヴァーなどを含め、メロディの輪郭を際立たせた重厚な音作りが痛快だ。
4作目『レコニング・ナイト』からの先行シングル。ヘンリク・クリンゲンベリ(key)を正式メンバーに迎え、パワー、スピード、スケールともにバンドの存在感をアピール。今作で本国フィンランド、日本、ヨーロッパの一部での人気を世界的なものにできるか!?
超絶技巧派ミュージシャンが揃ったプログレ・メタル・トリオのアルバム。フリー・ジャズ的マインドで演奏されるプログレ風ハード・ロックは、スマートにしてユーモアたっぷりのアレンジが秀逸で、切れ味鋭い三人のスリリングなバトルを堪能できる。
ヴァイパイア系(?)退廃的耽美主義を貫く英国産デス・メタル・バンドの第6作。ここ数作で見られた重厚シンフォニック音像を後退させ、激烈メタラーとしての本質的な部分を抽出したサウンドが実に生々しい。日本盤のみカヴァー曲がボーナス追加収録。
カナダはバーリントン出身の5人組の本邦デビュー作。メロコア、エモコア、スクリーモ……と、そのどれにも当てはまり、また安易にどれとも言えないサウンドは、非常にメロディアスでキャッチーでエモーショナル。明快さと激烈要素のバランスも実にいい。
NY州バッファロー出身のヘヴィ・ロック・バンド。これは2003年に出たセカンドで、日本盤にはライヴ曲やガンズのカヴァーを追加。バカヤロ(偏執的な歌詞は興味深い)の胸のすく吐露、発散。その激情のセンスある放出し具合はかなりの存在感あり。ひきこまれる。
大ヒット・シリーズの第3弾。フランキー・ルイス、ラロ・ロドリゲス、エディ・サンティアゴなどのアーティストを収録した、80年代サルサの魅力がたっぷりつまった1枚。
フー・ファイターズのクリス・シフレットが、やはりフェイス・トゥ・フェイスに在籍中の兄スコットを誘ってサイド・プロジェクト的に活動しているこのバンド。キャッチーな曲が並ぶあたり、プロの実績を感じさせるが、新人としてはまとまり過ぎの感も。
日本のHR/HM界の大御所ラウドネスの高崎晃による5thソロ・アルバム。今回は全パートを自らプレイし、意外性・独創性に富んだサウンドを聴かせる。AC/DCをはじめ3曲のカヴァーも収録。