2005年11月発売
青春アミーゴ青春アミーゴ
一世代前の歌謡曲を連想させるメロディ・ラインと低くファズの利いたギター・サウンド。そして、青臭く誰にでも経験のある痛み、理想をともなう詞といった具合に、広い世代にウケるよくパッケージされた曲である。つい口ずさんでしまう魔力のある秀作。
コルトーのマスター・クラスコルトーのマスター・クラス
コルトーといえば20世紀を代表するピアニストだが、録音状態の良い演奏が少ないのが残念。ところが予想もしなかった貴重な3枚組が登場した。54〜60年にエコール・ノルマルで行なわれたレッスンのライヴだ。解説と部分演奏だし、ミス・タッチも多い。しかし、バッハのパルティータやモーツァルトの幻想曲が流れると、コルトーって、こういうふうに弾いたんだと再認識。ベートーヴェン最後期のソナタで聴かせる情緒の何という味わい深さ。最晩年のコルトーが伝えたかったメッセージがいっぱいに詰まっている。